今、名古屋に来ています。

私のお弟子さんのマコちゃんは名古屋に住んでおり、今回は、彼女と、今後出す本の相談をするため、名古屋に押しかけたのです。
ホテルに数日滞在し、ひとりでのんびりしつつ、この先のことを考える。
ありがたい時間です。

とは言うものの、名古屋です。
外せないのは、そう、ひつまぶしでしょう!

いろいろとおいしい店はありますが、私は、ここ、「いば昇」がかなり好きです。
ひつまぶしは、うなぎを焼いたものを細かく切り、おひつの中でごはんとまぶして食べる物です。
最初は、ごはんとうなぎをおいしくいただき、その後、お出汁をかけて、お茶漬けのようにいただくというものです。
こちらのお店は、お出汁ではなく、お茶をかけるのですが、それが私は好きなのですね。

最高に幸せな時間を過ごした後、「徳川美術館」へ向かいます。
「信長・秀吉・家康 −それぞれの天下取り−」という展示をしていると知り、出かけました。
秀吉の妻「おね」さんの小説を書いた身としては、はずせない企画です。
今、小説の副題に「信長・秀吉・家康に愛された女」なんてつけているくらいですから。


展示品が盛りだくさんで、なかなか見応えがありました。

織田信長の展示のところに行くと、なぜか、女性ホルモンがどばどば出るよね、不思議よねえ、なんてマコちゃんと話しながら見ていきます。
信長って、ほんと、なぜだか女心をくすぐられるのですよね。
小説「おね」でも、信長は、おねの初恋の相手として描きました。

豊臣秀吉のお風呂道具なんてのもあって、低い身分から成り上がった人が、こんなりっぱな塗りの風呂道具を使うってどういう気分だったんだろうね、とか、あとは、徳川家康の着物などを見て、意外に背が低かったのではないかだのなんの、女ふたりで賑やかに回ります。

途中で、小説にぜひ盛り込むべき、ということなども思いついたりして、意義深い時間となりました。

それしにしても、刀をはじめとする道具類の美しさには感動しました。
当時の職人たちは、絶対的な力を持つ武将たちのために、その腕を存分に発揮することができたんだろうな、とも思いました。
伝統工芸の維持に汲々としなければならない現代の方たちからすると、うらやましい限りなのではないでしょうか?

そして、誤解を恐れずに言うなら、刀やピストルなどを見ると、その美ししさに、私は見とれてしまいます。
人を殺す、その一点に目的をしぼって作られたものは、無駄なものが省かれ、結果的に美しいものになるのでしょうね。
軍服などもそう。無駄がなく、シンプルで美しい。
「飛ぶ」ということに特化した飛行機などにも、私は心惹かれます。
レーシングカーなんかも。速く走るために考え抜かれた姿は美しいと思います。

さて、歩き回って疲れた後は、美術館に併設されたカフェで一服。
美しい庭園に面した店でのんびりします。

「くつろぐ弟子、マコちゃん」


写真はコーヒー・フロート。皆さんご存じ、アイスコーヒーにアイスクリームが載った飲み物ですが、私はこれがとても好きなのです。

苦いコーヒーを飲んだり、上のアイスクリームを食べたり、そのうちに、アイスクリームが徐々に溶けてきて味や様子が変わっていく感じが好きなのです。
「ひつまぶし」もですが、食べながら変化してものが私は好きです。
なんだか、ドラマがありませんか?

とにかく、私の名古屋での日々は始まったばかり。

後は鶏を食べて、エビフリャア(エビフライ)を食べて……。って、仕事はいつするんじゃいっ!