月別アーカイブ / 2019年10月




ロンドンでの楽しみのひとつに舞台鑑賞がある。
今回は、「レ・ミゼラブル」と「オペラ座の怪人」である。
定番中の定番。
いろいろと観てきた中で、それでも、これらを観てしまうって不思議ですが、やはり、それだけの魅力があるのだろう。

また、ロンドンの舞台はとても小さいのに、あれだけの大作を見せる、その舞台転換の素晴らしさに毎度うなってしまうのだ。
是非、ご体験いただきたい。
内容がわかっていれば問題なし。
英語だろうがなんだろうが楽しめる。
私はいつも、日本でチケットを買っていくが、現地でもホテルに頼めば簡単に調達できます。

舞台は夜なので、私がロンドンで最も好きな場所のひとつ、「ビッグ・ベン」へ。


ここは、ただ、表から見て、「おお……!」とため息をつけばよい場所である。
誰にもそういう場所はないだろうか。
ただ見て、感動してため息をつく。
日本なら富士山だったり、伊勢神宮の橋のところとか(橋かい!)、出雲大社の注連縄だったりと。
パリなら凱旋門とか? タヒチのボラボラ島とか?

もうお馴染みすぎて、もはや恥ずかしいというような、それでも、胸を射貫かれるような場所。
もちろん、まるで馴染みはないけれど、「おお……」と立ち尽くす瞬間はよくある。
しかし、定番中の定番には、やはり人を感動させる場所は多い。

たくさんの人たちの、やっとここまで来た……という「思い」までを吸い込んでいるかのような場所とでもいうか。

とにかく、私にとって、ビッグ・ベンはそういうところなのである。

もうひとつ、これまた定番中の定番、タワーブリッジの夜景がある。

_var_mobile_Media_DCIM_109APPLE_IMG_9897.JPG

これも、なぜか吸い寄せられるように行ってしまう場所でもある。
しかも、夕方から夜にかけて行きたい場所。

しかし、ロンドンの夏は夜が長い!
10時くらいまではまだふわっと明るく、夜景を見るのも一苦労。
しかし、どの季節もよいが、夏のヨーロッパのお楽しみはこの日照時間の長さ。
がっつり楽しみたい人には、最適な季節ですね。

買い物も楽しみのひとつだが、それは次回。

とにかく、夜観た「オペラ座の怪人」はやはり良かった……!
_var_mobile_Media_DCIM_109APPLE_IMG_9895.JPG

主役によって舞台の善し悪しは決まってしまうが、今回、主役の怪人を務めた俳優が飛び抜けて素晴らしく、これまで観たものの中でも最高であった。
一方でヒロインがイマイチ。
華がなく、「むむむ」という感じ。

しかし、歴史ある劇場は、入るだけで気が上がる。
客席の間、前と後ろの席の間が狭いので、奥の方に行くには、皆が一度立ち上がらなければならない。
しかし、皆が皆、にこやかに立ち上がり、「ありがとう」「気にしないで」なんて声をかけ合うのも微笑ましい光景である。

そして、私がいつも感動するのは、舞台が終わった後、街に出た時だ。
とにかく景色が美しい。
舞台の感動をそのまま家なりホテルに持ち帰れる感じ。

日本では、舞台の後、白っぽい蛍光灯ばっちりのエレベーターに乗らなければならなかったり、街も、ちょっと興醒めする場面も多い。
そうなると、あっという間に現実に引き戻されるのだが……。

その日は、舞台がひけた後、バーで一杯飲んで、さらにいい気分になったのだった。

ということで、次回は、怒濤の買い物編へ!


つづく



このたび被災なさった皆様へ、改めてお見舞い申し上げます……。


このたびの台風で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

深刻な浸水被害などを知るにつけ、今回の台風の猛烈な強さを改めて痛感しております。

停電でお困りの皆様、避難場所においでの皆様、どうぞお力を強くお持ちになってください。

大切な方を亡くされた方──
言葉もありません。

災害の多い国に生まれた現実、わかってはいても、強烈に胸が痛みます。

今日も雨が降っています。
これ以上被害が広がりませんようにと祈るばかりです──。



まだやってんの?
今さら読まないよ!
なーんて言わないでください。
いろいろいろいろ忙しくて……!

還暦になると暇になるのかと思っていたらとんでもない!
世間では定年になる人もいるのに、私にはまるで余暇はないのかっ、と言いたくなります。

でも、だから旅行に行きたくなるのですよね……。


いや、でも、心を入れ替えて、しばらく真面目に書きます。
おつき合いくださいませ。

と、ロンドンについたところまででした。
では続きを──


ロンドンの空港についた私たちは一路ホテルを目指す。
もう、どこにも寄られない。
なぜかって?
疲れてよれよれだから。
_var_mobile_Media_DCIM_109APPLE_IMG_9803.JPG

でも、イギリスはロンドンにいる!と思うと心は軽い。
なぜか、私、本当にイギリスが好きなのだ。
なぜか?
わからん。
しかし、好き。

息子と娘をイギリスに留学させたことがきっかけで好きになっただけで、もともと好きだったわけではない。
子どもと会うために来たイギリスで、なぜかまるで故郷に来たような親しみを覚えたのだ。

とにかく、ホテルに到着。
すぐに部屋に入れてもらえる。

イギリスではいろいろなホテルに泊ってきた。
高級なところもひととおり体験した。
そもそも、ホテル好きな私は、1カ所にとどまらず、いくつものホテルをハシゴするのだ。

そもそも私には放浪癖がある。
これまでの人生で何度引っ越ししたか!
25歳の息子は、人生で13回引っ越していると言った。
イギリスは除き、都内だけでである。
我ながら驚きだ。

それはともかくロンドン。
そんな私が、今回はひとつのホテルに絞った。
4泊だけだし。
このホテルは私のお気に入りのひとつ。
しかも、ホテル代が高いロンドンでは、まあまあの値段で泊まれる。
「The Cavendish」という。


英国御用達のフォートナム&メイスンはご存じだろうか。
紅茶で有名だが、小さなデパートもやっている。
私は、そこが大好きで、食料品売り場だけでなく、数多いコロンや化粧品、小物類などを見ると、「ああ、ロンドンだ!」という気がするのである。

ホテルはそこの小さな道路を挟んだ隣にある。
だから、いつでもお店に行けるのだ。幸せ。

「行くわよ」
荷物を置くと、私はすぐに言う。
「どこに?」と娘。
「決まっているじゃないの、フォートナム&メイスンじゃよ。スコーンを食べるんでしょうが」
「いやだ、疲れた!」

そもそもスコーンというお菓子は私の好きなものの一つで、2階にあるカフェのスコーンが、なんというか、うまいのである。


_var_mobile_Media_DCIM_109APPLE_IMG_9802.JPG
_var_mobile_Media_DCIM_109APPLE_IMG_9806.JPG

カフェの息子


友達の英国人の家に泊るから行くねと言う息子を引っ張り、私たちは隣のデパートへ行き、スコーンを食べて、そして沈没した。
息子を見送ると、私と娘はホテルの部屋になだれ込む。
疲れがピークの私たちは、互いに、
「寝ちゃダメ! 寝るな!」
と雪山で遭難した時のごとく、互いを叱咤する。

だって、その時点で、まだ昼の3時。
今寝たらお終いだ。

何とか夕方6時くらいまで起きていた私たちは、
「ねえ、晩ご飯どうする?」となる。
そこらで済ませようよ。
しかし、体が動かない。
疲れはピーク。

すると、娘がニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
「ねえ、あれ、食べちゃう?」
「あれ? ……ああ、あれ? 食べる……?」
すぐに話がまとまり、娘が取り出したのは……カップ麺!

ということで、いざ、という時のために持ってきたのに、初日で食べてしまうというていたらく。
でも、美味しくいただき、ロンドンの初日は更けていったのである。



つづく


______________________________

NHK文化センター青山教室




↑このページのトップへ