月別アーカイブ / 2019年08月


成田からは、エミレーツ航空の最新型(息子の弁)の便にてロンドンに向かう。
いや、その前にドバイであった。

機内はゆったり快適である。
シャンパン飲んで、ご飯を食べて(なかなかにうまい!)、すぐに寝る。
というのも、22時発。このまま11時間後にドバイに着くわけで、しかもそこで乗り換えまで4時間もの時間を過ごすわけで、とにかく寝なければ体がもたない!

しかし、旅となると、いやもう興奮するもので、私はなかなか寝付けない。
しかたなく、映画を観ることに。
しかし、中東の航空機と言うこともあり、ほぼ日本語の字幕がないではないかっ。
日本の映画もあるにはあるが、私は日本映画が苦手である。
というのも、俳優さんたちの滑舌が悪いと何を言っているのかわからず、日本でも字幕付きで観るくらいなのだ。

やっと見つけたのは、クイーンの映画「ボヘミアン・ラプソディ」
吹き替え版である。
これはもうすでに映画館で観ていた。

しかも、私の世代、クイーンは高校生の頃のスターである。
学校をサボって、コンサートにも行ったくらいだ。
今の世間の騒ぎを見て、おいおい、今さらかよ、と鼻を鳴らしているくらいである。

しかし、まあ、もう一度観よう。
そして、またも、「おお、クイーンよ、フレディよ」と感激する。

そしてまたも興奮した私は、結局3時間ばかり寝ただけで、ドバイに到着。
しかし、すでにフラフラ。
ここで4時間も過ごすってどういうこと?

ドバイは名だたるハブ空港。
乗り継ぎ便も多く、世界中から観光客を24時間受け入れており、そのためか設備も豪華で、そして巨大。
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高級ブランドショップにレストラン、ホテルやスパやあれやこれやがあり、時間があっという間に……過ぎるわけないだろうっ!

すでにこの時点でボロボロの私は、ラウンジに飛び込み、そこでさらによくわからない食べ物を口に入れ、次なる飛行機をただひたすら待つのであった。

同じくフラフラの娘も、「だから言わんこっちゃないのよ」と口をとがらす。
息子だけは元気そのもので、あちこちをうろうろしている。

やっと4時間が過ぎ、次なる飛行機に乗り継ぎ、一路ロンドンへ。
しかし、これがまたしんどかった。
エコノミーってつらい。
座席が狭い!
しかも、まるで家畜のように扱われるではないか。

おしぼりは紙。
しかも投げるように渡され(本当です)、食べ物も配給品のよう。
しかし、人間慣れるもので、そのご飯がだんだんと待ち遠しくなるから不思議です。
アイスクリームを頂いたときなど、乗務員のお姉さんに、ははーっと頭を下げたくなりました。

そして、へとへとになってロンドンに着いたのは、まだ昼過ぎ。
フラフラと空港を後にした私に、さらなる不幸が襲いかかるのであった──。



つづく。
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このたびの集中豪雨で被災された皆様、一日も早い復興をお祈りしております。



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ロンドンとイタリア旅行、それを止めたのは娘だった。
ただ一言、「行きたくないんだけど」、だ。

そう言えば、娘はもともとあまり乗り気ではなかった。
というか、娘は究極の出不精、基本的にどこにも行きたくないのだ。
友達と会っても、だいたい間違いなく夜の8時には帰ってくる。
21歳にして、だ。

そして、特に海外が嫌い。
小さい頃からあちこち連れて行っているのだが、もうどこにも行かなくてもいいと言う。
パリが特に嫌いで、もう一生行かなくてもいいと言い放つ。
要するに、外国は危ない、と思っているのだ。
まあ、ねえ、それは日本ほどに安全な国はないわけで……。

「だからこそよ、日本でいいじゃない。北海道にでも行かない?」
まあ、北海道は好きだし、それを言うなら国内どこにでも行きたい。
しかし!
私は還暦、60歳を迎えるのだ。
それには、やはり一番好きなロンドン、そして、未知の国イタリアでしょう。

そもそも、娘はイギリスに2年間留学していた。
そこで、いろいろな国の子たちと共に暮らし学んできた。
なぜに、行きたくないの? 海外。

「ロンドンには行きたいけど、イタリアは嫌よ、やっぱり危ないからね」
まあねえ、いろいろ噂は聞いている。
イタリアはスリだらけ、とか、タクシーに乗るのも危ないよ、とか。
しかし、そんなもの、行ってみなければわからない。

「行ってからわかってもしょうがないでしょう、ママってバカなの?」

しかし、むしろ私が心配だったのは暑さだ。
イタリアの夏は、もうそれはそれはどえらい暑さだと言う。

結局、できるだけの防犯グッズと、暑さ対策グッズを仕入れ、すべてに供えるということで娘の説得に成功。
しかし、「ったく、もう。ついて行くだけよ。私には何もさせないでね」とのたまう。

このあたりで、皆さん、うちの娘を「なんてわがままな女だ!」とお思いでしょう。
はい、私も思います。

しかし、この娘、少々感じやすいことを置くと、実に私と気が合うのです。
あまりに性格が違うからこそなのか、なんなのか。
恐らく、私も人から見ればかなりの変わり者、そんな私を理解し支えてくれるのってやはり家族なのでしょうね。
そんな娘のインスタ、今、イタリア編を上げているらしいので、よかったら是非見てやってください。



ご覧になって、「行くのを嫌がった割にはノリノリじゃねえか」
と思うかどうかはわかりません。
なんせ、私は娘のインスタはまるで見ていないので。
わはは。

そして、イタリアの勉強を重ねたところで、いよいよ、旅行に出発。
我々は成田に向かったのでした。




つづく




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記念すべき還暦の日を家族(息子と娘)とともにロンドンで迎える。
そして、そのままイタリアに渡り、各地を車で巡る。

これだけを決めた私はすぐに手配を始めた。
旅行の手配はすべて自分でやるのが私流。
航空券もホテルもお芝居もコンサートもすべて自分で手配。
好きなのだなあ、そういうのが。
ただ、面倒になると息子がかり出され、私の指示のもと、手足となって働く。
哀れや、息子。25歳。

そして、まずは航空券の手配。
と、ここで息子からストップがかかる。
「チケットが高いよっ!」

皆さんご存じだろうか?
今回のように、行きはロンドン、帰りはイタリアから、という、つまり、往復ではなく、出国と帰国が違う国に行こうと思ったら、チケットがべらぼうに高いのだ!

それがどうした、と言いたいのだが、今回は息子がチケット代など自腹を切るので、そんなものは払えない! とのたまう。
そこで息子の出した案は、中東の国を経由するというもの。

つまり、成田を出て、ドバイを経由し、ロンドンに入り、そこから国際線でミラノに入る。
そして、その後は、ミラノから車でイタリア国内を巡り、帰りはローマから羽田に戻る、という。

「しかもひとり12万だよ! 往復でだよっ!」
と大イバリで鼻を広げる息子。

12万円!? それはすごい……。
しかし、聞くだけで気が遠くなった。

夜の10時過ぎに成田を出て飛行機に乗ること11時間で明け方ドバイ着。
そこで4時間過ごし(4時間ですよっ!)、そこからロンドンに向かい8時間。
そして、同じ日の昼12時頃にロンドン着。
クラクラする。
想像しただけでめまいを起こす。
トシを考えてほしい。
私は還暦、60歳!

しかし仕方がない。
こうなったら、と私は奥の手を使う。
そう。
マイレージで、すべての飛行機をビジネスクラス以上にアップグレード!
旅行好きな私は、普段の買い物の支払いをすべてアメックスのカード一枚に絞り、それをすべてマイレージのポイントに変えているのだ。

しかし、ここでつまづく。
成田からドバイまでは取れたのだが、その後のドバイからロンドンまでと、帰りのすべての行程でビジネスクラスは取れず、エコノミーになるという。

エコノミーで行かんかい!
とお思いかもしれないが、子どもたちはそうだが、私は日本を発つときからが旅行と決めているので、どうしてもビジネス以上に乗りたい!
しかも今回は還暦旅行よ、還暦!(しつこいだろ)

しかしまあ、切り替えの早い私は、エコノミーもまたよしと覚悟し、あとは、旅行を意義あるものとすべく、イタリアの勉強を始めようとしたその時、今度は21歳の娘からストップがかかる。
「その旅行、ちと待たんかい!」と。





つづく


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