月別アーカイブ / 2019年02月

実は、明日、横浜で講演します。
「不安の医学」と題する講演で、「あがり症と心配性」を海老澤 尚先生が、
私が、「パニック症と共に生きる」というタイトルで話します。

そう、私は20年、パニック障害を患い、その間に、二大死ぬほど苦しい朝ドラと大河、朝の連続テレビ小説「さくら」と大河ドラマ「篤姫」「江」と3本書いているのです。

美容家のIKKOさんや、長嶋一茂さん、KinKi Kidsのお一人などが有名ですし、最近では、アイドルがパニック障害のために仕事を休んだり、作家も多く、宮本輝さんが知られています。

パニック障害ってなに? とお思いのあなたに。
症状としては、ある日突然理由もなく、激しいめまい、動悸、呼吸困難、腹痛、吐き気、発汗などに襲われ、「このまま死んでしまうのではないか」という強い不安や恐怖に押しつぶされそうになります。
100人に一人がかかるとも言われています。

私もわけがわからず救急車で運ばれたこともあり、その恐怖は、もう、本当に「死んでしまう!」と感じるほど。

心の病気ではなく、脳の病気なのですが、どうしても、気持ちの弱い人がかかってしまうと思われがちです。

それゆえ、私も仕事関係の人はもちろん、周囲の人にも明かさずにきました。
皆さんにストレスを与えてしまい、同時に、仕事をなくすことを怖れたのです。

でも、パニック障害にかかった人は、その恐怖ゆえに、学校に行けなくなったり、仕事を辞めたりと、人生そのものがメチャクチャになってしまう人がとても多いのです

ならば、私の体験が誰かひとりでも救えたらと、ここに来てやって思えるようになり、最近では堂々と、「私、パニック症です」と言えるようになりました。

ただ、私もまだ薬で症状を抑えている状況で、映画やお芝居はいつでも出られる席でしか観ませんし、大音響のコンサートなどでは耳栓を入れます。
私の場合、音が大きいと、パニックを引き起こしてしまうのです。

講演の時も、必ず手の中に安定剤をしのばせています。

ご本人がパニック症でお困りの方もいらっしゃるでしょうし、お知り合いやご家族にいらっしゃるかもしれません。
同僚や部下の方にもいらっしゃるかも。

そういう方は是非お越しください。
私の体験の中に、何か救いを見いだしてくださるかもしれません。

ということで──

日時  2月17(日)
    14:30~16:30
場所  はまぎんホール ヴィアマーレ
      横浜市西区みなとみらい3-1-1
         045-225-2173
      「桜木町駅」動く歩道利用徒歩5分
      みなとみらい線「みなとみらい駅」徒歩7分
入場料 無料


ぜひお越しくださいませ!


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NHK文化センター青山教室




岐阜県は飛騨古川に講演に行ってきました。
古川は、17年前に放送された連続テレビ小説「さくら」の主な舞台になった町です。

朝ドラ「さくら」の内容を簡単に説明すると、主人公のさくらはハワイの日系4世で、英語教師として日本にやってきます。
日本の人間関係に異を唱えたり、英語教育のやり方に疑問をぶつけたりしながらも、徐々に、日本の美しさや、あいまいな関係の中にある日本らしい「和」を学んでいくという話でもあります。
そのさくらが暮らしたのが、代々古川の町で和ろうそくを作る家という設定です。
このお店は実在し、三嶋屋さんといいます。

ドラマのヒロインは高野志穂さん、相手役が小澤征悦さん。
この2人のやりとりが面白いと、あちこちで話題にしていただけました。

この古川、城下町で、白壁が続く町並みや、瀬戸川の美しさなどなど、見所はたくさんあるのですが、同時に、なんだかとても不思議な町なのです。
情緒があるという一言では語り尽くせない町で、町全体になんとも言えない独特の空気が流れており、日本のどの町とも似ていないのです。
歩いているだけで、体の力が抜けていくような、穏やかな気持ちになるとでも言うか、私は訪れた途端にこの町の魅力に惹きつけられました。

映画「きみの名は。」の舞台にもなった町という方が皆様おわかりかもしれませんね。

この古川で、3月から8月まで「さくら展」が開かれることになり、それに合わせてというか、私、このたび、飛騨市の観光大使に委嘱していただいた、まあ、つまり、任命していただいたのです。

嬉しい!です。
今後は飛騨市のために働くぞ、という気構えでおります、私、はい。

飛騨市は、岐阜県北部の市で、北側は富山県と隣接しています。
まだまだ勉強不足でどこがどうとも言えない私、これから学んでいきたいと思います。

仕事としては、とりあえずは、「さくら」のDVD化を実現することでしょうか?
総集編はあるのですが……。

「さくら」は朝ドラ「史上初」が重なったドラマでもありました。
初の海外ロケからスタートし、ヒロインも初の外国人(日系人)。
初のハイビジョン放送でもありました。
ならばと、私は、これまた初の、朝ドラ史上最短のドラマを書きました。

桜が咲く4月にスタートし、もう一度桜が咲くまでの一年間のドラマにしたのです。
それは無理だ、女性の一代記でないともたない、と言われ反対もされたのですが、じっくりと人間関係を描きたいという思いをプロデューサーが理解してくださり、実現しました。
そうなのです。
1年だけの話ということは、人物を相当に魅力ある人たちにしなければもちません。
そこには力を入れたし、自信もあるんですよね……。いや、ほんと。

毎日、ドラマを書きながら、その日の放送に関するメルマガも書き続けました。
もう、ファンの集いのような場になり、幸せな思いもしました。

視聴率はというと、ドラマのスタートが外国(ハワイ)ということで、ワーストの視聴率を叩きだしましたが(わはは)、その後は本当に愛していただけ、平均視聴率は、13年後の「あさが来た」まで破られず(平成以降)、瞬間視聴率はいまだトップが破られていません(同じく平成以降)
なぜDVDにしていただけないのでしょうねえ……。
謎です。

講演の当日の夜、飛騨市長と「さくら」に関係する方々でのお食事に招いていただいたのですが、その席で、私、本当に感動しました。
由緒ある旅館の一室に、明かりは、和ろうそくのみ。
そこで、飛騨の祝い唄「若松様」と「ぜんぜのこ」を皆さんが披露してくださり、それから、食事が始まるのです。

この風習は、知ってはいたし、唄も聴いてはいたのですが、あれから17年が経ち、この歳で聴くとまた深みを感じてありがたさもひとしおです。

「ぜんぜのこ」の唄の意味は、飛騨に来たら、「お金(ぜんぜのこ)にも食べるもの(まんまのこ)にも困らせないよ」
だからおいで! ということなのだそうです。
感動した私は、「もう、飛騨で暮らしちゃう?」と自分に問うてしまいました。
単純すぎるやろ!

皆さん、ぜひ、飛騨市へお越しくださいませ!
と、気づけば、このブログが、観光大使としての初仕事となりました。
ありがたや!

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講演中
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古川の町並み

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三嶋ろうそく店

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NHK文化センター青山教室





昨日の続きを書くつもりが今日になってしまいました。
ごめんなさい!

整形外科の先生の前で、左腕の痛みにうなっている私からでした。
レントゲンの結果、腕の骨に異常はないと言う医師。
「じゃ、この痛みはなんなんでしょうか?」
とすがる私。
「ひとつだけ、病名に心当たりがあります」
と重々しく先生。
「おお! なんですか!?」
すると、続いて、先生、
「忘れたんだよね……」
「はあ!?」
皆さん、こんな医者っています?

その後、その医者は、なにかごそごそしています。
いつまでたってもこちらを振り返らない先生の手元を見ると、
そこにはスマホ!
それで病名を調べていたのです。
ついに、切れた私、
「帰ります!」
「は?」
「薬、薬だけ出してください。効くやつを!」
それだけ言うと、私は診察室から転がり出て、待合室へ。
「大丈夫!?」と娘。
大丈夫じゃないっ!

娘が診察代を払い(本当は払いたくないよ!)、処方箋をもらうなり、隣の薬局にダッシュ!
薬を手に入れ、その場で飲もうとすると、
「強い薬ですから、なにか食べてからにしてください」
えええええええ!

私たちは、向かいにあったスーパーに駆け込み、
パンのようなものを買い、
店を出るなり、立ったままガツガツ食べ、
薬を飲んで、タクシーを拾い、家まで帰る。

しかし、その間も痛みは続きます。
薬はいつ効くのだっ!

うんうん唸っているうちに、いやーな予感がしてきます。
なぜ、こんなに胸が苦しいの?
もしかして、これは、腕の痛みではなく、心臓から来ているの?
それとも、脳?
要するに、これって、血管が詰まっているというやつじゃないの?

さらに心臓バクバク、痛みはピーク。
やばい!
絶対におかしい!

家につくなり、娘をひとにらみ。
付き合いの長い娘は、ひと言、
「救急車だね」

私はスマホを出すや、「119」を押す。
娘に頼めばいいものを、私はどんな時でも自分でやってしまいます。
「はい、火事ですか? 救急ですか?」
「き、救急です」
声が震えるのは、痛みと心臓ばくばくでおかしくなっているためです。
「どうしましたか?」

ひととおり説明すると、「すぐに行きますからね。安静にしてお待ちください」
男性の優しい声に、もう……惚れてしまいそう。
一方で、私の中に葛藤が。
手の痛みごときで呼んでもいいものだろうか、救急車。
もっと重篤な患者さんがいるかもしれないのに……!
しかし、血管だったらどうする、田渕!
しかも、この痛み、尋常じゃないぞ、ほんと、陣痛並み。

とにかく、やがて救急車が到着し、私は、担架に乗せられる。
ああ、なんという安心感。
腕は痛いが、間違いなく病院へ行ける!
マンションのガードマンさんに見送られながら、救急車は出発。
一路病院へ。

ピーポーピーポーと鳴り始めると、それまで心配そうにしていた娘が、
「おお」と嬉しそうな顔になる。
思わず、私も、「外見てみなさい、外」
「おお、車がよけていく」
感動する私と娘。
でも、腕は痛いのですよ、尋常じゃなく。
でも、好奇心が抑えられない体質なのです、私は。

病院に着くなり、お医者様からあれこれ聞かれ、すぐに点滴が始まる。
「安定剤が入っていますから、少し落ち着きましょうね」
いや、痛いんです、ものすごーく!
しかし、痛みは変わらないものの、なんだか、ふんわりしてきて、「もうどうでもいいや!」という投げやりな気持ちになってきます。
「もう死んでもいいや。心残りは子供たちのことだけど、仕事ももうどうでもいい……」
そのあたりで、息子も駆けつけてきてくれましたが、
「おお、息子よ……」
と言うのが精いっぱい。

そして、痛みとぼんやりで、ほとんどなんだかわからないまま運ばれ、
レントゲンを撮られ、
CTを撮られ、
ベッドに戻って、「す、すみません、痛み止めをください……」
という言葉もとぎれとぎれになった頃、
「原因がわかりましたよ!」と先生。
「な、なんですか!?」

お恥ずかしい。
頸椎の異常。つまり、首の骨がおかしなことになっていて、それが神経に触り、猛烈な痛みとなっていたということでした。
恥ずかしくはないけれど、心臓だの、脳だのと大騒ぎをした私は誰?

痛み止めのほかに、神経痛の薬をいただき、それを飲んでしばらくたったら、痛みは徐々に治まってきました。
薬はすごいものですね……。
怖くもありますね。

病名は「頸椎ヘルニア」とか。
治療としては、マッサージと、痛み止めのみ、とのこと。
要するに、私の場合、職業病ですね。
座って原稿を書く日々が33年。
とほほです。

しかし、「頸椎」はともかく、「ヘルニア」ってちょっとねえ、おしゃれじゃないというか、なんと言うか……。

こんなことで救急車まで呼んで、本当にすみません、とお医者様に詫びたところ、
「頸椎」は神経が集まるところ。
本当に痛いものですよ、と励ましてくださいました。
それにしても、最初に行った整形外科病院の、スマホ医者との違いの大きさよ。

と、そんなこんなで、家に帰りついたのが、夜中の1時。
へとへとでしたが、それでも書きましたよ、原稿の続きを。
息子に、椅子の高さや、パソコンのモニターの位置なんかも変えてもらって、
初めて、「書く姿勢」というものを意識しました。

実は今日も病院に行き、別の検査を受けました。
そして、いただいた薬が私には弱すぎて効かないため、もっと強い薬をもらってきました。
それでも、いつかこの病気を克服するぞ!
という意気込みだけはあり、
首の体操などを始めています。

しかし、人間とは弱いものですね。
私は日ごろから、「自分自身」を主人にして生きているつもりだったのですが、
今回は、完全に「痛み」の奴隷でした。

でも、皆さんも気を付けてくださいね。
現代人はスマホを見続けているため、首が前に出て、私のようなことにならないとも限らないのだそうです。
ほんっとに痛いですから。
陣痛並みですから。
皆様、気をつけてくださいね。

ということで、私の救急車騒ぎでした。
お付き合いくださり、ありがとうございました。

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NHK文化センター青山教室





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