月別アーカイブ / 2019年01月

大坂なおみさん、やりましたね!
勝負はすべて厳しいものだけれど、大勢の観客に囲まれ、あの狭いコートの中、ひとりで闘う孤独を思うと、本当に胸が痛みます。
それだけに嬉しかった!
ワインを開けて乾杯しました。

と、それに続いて、こんな話題はどうかと思いますが、
先日亡くなった市原悦子さんのことを時々思い出します。

私は、もう随分前に、「花嫁介添人が行く」というドラマでご一緒しました。
結婚式場で、お節介焼きの花嫁の介添え役として、毎回トラブルを起こす役を市原悦子さん、その娘が宮沢りえちゃんという、よくわからない配役ながら、人気シリーズとして時々放送されていました。
その中の何本かを書かせていただいたのです。

あるとき、撮影所で楽屋を訪ねたところ、市原さんが、私を見るや、「あなたがお書きになったの!?」とびっくり仰天されました。
というのも、私はまだ若く、ミニスカートなんてはいて行ったのですね。
私の書くドラマと、姿のギャップが大きすぎると大笑いされ、さらに、「台本を読んで、50代くらいの方が書いたと思ったわ」とあのお声でおっしゃいました。
まあ、お褒めいただいたのですね。
「若い割には、なかなか深い話を書いたじゃないか、あんた」、というところでしょうか?

他の俳優さんにも、「ねえ、この台本、この方が書いたのよ。こーんなに若いのよ! びっくりでしょ!」と、またもあのお声でご紹介くださったり、お菓子とお茶を出してくださって、しばらくおしゃべりをさせていただきました。

話の内容は、もっぱら、「どうしてその年で、年を重ねた人のセリフが書けるの? そのコツはなあに?」というような、それまでどなたにも聞かれたことのないような突っ込んだことばかりで、とても感激したのをおぼえています。

私はその日のことが忘れられず、いつかまたこの方とご一緒させていただける日があるだろうか……、そんな日が来たら、「あの時の、ミニスカ女です」と自己紹介したいものだなあ、と思っていたのですが、ついにかなわず……。

残念で残念でたまりません!

脚本家は、ドラマというツールを通じて、たくさんの方と会わせていただけるありがたい仕事ですが、何度かご一緒できる方もいれば、一度きりという方も、いえ、その方がずっと多いものです。
一期一会を胸に、心して仕事をさせていただこう、と改めて思った私です。

尊敬に値する素晴らしい女優、市原悦子さんに、合掌……。



______________________________

NHK文化センター青山教室


明けましておめでとうございます。
って、遅いですよね。
でも、なんというか、区切りがつかないので、とりあえず。

皆さん、どんなお正月でしたか?
私は、島根県の実家でひとり暮らす母のもとに、子供二人と帰省しました。
母は、要介護1と診断されているものの、もう一人暮らしも難しくなってきています。
前年は、おせち料理を頼んだはしから忘れ、届いたおせちが三種類!
今回はよくよく話し、おせち爆買いを止めましたが、帰って確かめるまで冷や冷やでした。
結果は、ひとつも届かず、手作りの料理で迎えました。

老いた親をお持ちの方はおおぜいいらっしゃると思います。
私には兄と弟がいるのですが、皆、東京暮らし。そちらに呼ぼうと思うのですが、それでも、どうしても故郷で死にたいとがんばる母を引っ張ってくるわけにもいかず、ひとり残している気持ちはなんとも言えません。
そんな私たちを支えてくださっているのは、母のご近所の方々や、地域の方々。
いつも本当にありがたく、手を合わせる日々です。

でも、そんな現状にもやはり限界が来て、ついに、故郷の施設に入所することを、兄弟で決めました。
つらい選択でしたが、話し合いの末の結論です。

常々、「ボケたらどうしよう」というのが母の口癖ですが、今年のお正月、私に向かって言ったのです。
「ねえ、お姉ちゃん」
亡くなった自分の姉、私の伯母と間違えているのです。
当然のごとく、私の息子と娘は、甥と姪と思い込んでいます。
「違うよ。孫だよ」と言う息子に、「あら、本当だ!」と気づき、「だったらこの人は誰?」と私に向かって言われた時には、「ああ、来るものが来た……!」と覚悟しました。

次に帰れるのは3月初旬。
母の残された日々を、できるだけ幸せで豊かなものにするために、私たちも精一杯のことをしよう、それが年頭の誓いでした。


_var_mobile_Media_DCIM_108APPLE_IMG_8750.JPG
高津川。一級河川で唯一、ダムが一切ありません。
美しい自慢の川です。
_var_mobile_Media_DCIM_108APPLE_IMG_8749.JPG
冬の日本海!

______________________________

NHK文化センター青山教室


↑このページのトップへ