月別アーカイブ / 2016年04月

たくさんのフォロー、またご意見をいただき、もう嬉しくて、ありがたくて、泣けてきました。ほんとに。
脚本を書くというのは、物語をゼロから生むものであり、孤独な作業でもあります。そんな中、こんな形で皆さんとつながることができ、感動しています。

「美女と男子」は、オリジナル作品です。原作物が幅をきかせている昨今、好きな物が作れることはとてもありがたいことでした。しかも全20回という長丁場で、じっくりと描くことができました。

まったく気持ちの通じない男女が、それでも同じ目標のために力を合わせていかなければならない皮肉な状況を描きたいというところからドラマを発想しました。
そして、いつしか、その二人に愛情が芽生えていく、そんな話を作りたかったのです。そして、その二人を見守る仲間たちも重要な役どころとして配しました。
成長がわかりやすいことから、芸能界を舞台にしてみたことも、関心を持っていただけた一因かとも思います。

いやーな女に仲間由紀恵さん、見事にはまっていましたね。ご本人は、とても穏やかな優しい方で、正直、ここまでいやな女を好演してくださるとは……。感動しました。

相手役の町田啓太さんも、ご本人は、これほど感じのいい、気持ちのいい男性はいないと思うほどの好男子で、あんなに暗くていやな男を演じられるのかと少々心配していましたが、見事に演じ切ってくださいました。
最初お目にかかったときに、とにかく仲間さんを上から見下ろし、彼女をばかにし、鼻で笑うような態度で臨んでねとお願いしたのです。

今回は、演者の高橋ジョージさんが、まさにドラマのたどころ晋也役とぴったり重なる状況があったり、遼の父親役を演じた草刈正雄さんが息子さんを亡くされたなかでの出演だったりと、いろいろなことをはらんでのスタートでしたが、たくさんの方に愛していただけるドラマとなり、作り手としては、ほっと胸をなで下ろしています。

浜崎あゆみさんの主題歌を仲間さんの口パクで見せ、バックバンドをひのでプロの面々がエアーでつとめるという演出も最高でしたね。監督の腕が冴えています。

なにかご質問等ありましたら、差し支えない範囲でお答えします。またご意見等くださいませ。


そして、今日は、感謝を込めて、第三回の脚本、大公開!
遼が、『美しき殺意』というドラマに抜擢されて、その台詞の練習をする、というシーンです。


○ひのでプロモーション・室内

     応接セットが一隅に寄せられ、臨時の稽古場に。そこに遼と、葉子役のもなみ。他の一同が見ている。
一子「……はいっ」
もなみ「『今日もね、これ一人で全部食べるの』」
遼「『あんた、おかしいよ』」
一子「駄目。ぜんぜん愛がない」
遼「(ムッとなり)あんたに愛がわかんのかよ」
たどころ「そらもっともな意見やな」
一子「(無視し、遼に)いい? このひと言がヒロインの気持ちを変えるの。自分を心配してくれる出前持ちの言葉に、愛を感じたからよ、愛を」
並木「へーえ、台本、読み込んでるねぇ」
遼「(ブチブチと)受け売りじゃねーか」
たどころ「しかし過食の大学教授が殺人犯て、ムチャクチャやなァ」
一子「(無視し、遼に)あなたはね、日頃から人と接してないからそういうことになるの。『愛』がわかんないのよ」
遼「(せせら笑い)」
たどころ「彼女、いいへんのか?」
      緊張する女子連。
遼「別に」
      女子連、ホッと安堵する。
一子「友達は?……いそうにないわね」
並木「家族は?」
遼「……」
樫村「お母さんとか?」
遼「子供の頃、別れたんで」
一同「(黙り込む)……」
並木「愛のある家庭を見せるしかないのかもしれないな」
一子「そう、ですねぇ……」
      じーっと一子を見ている一同。
一子「……え? 私?」


いかがでしたか?

では、また!

『美女と男子』――俳優さんたちと最終回を観た感想です。
 
ドラマが始まる前の時間。
ソファに座るように勧めても、誰も立ったまま。
「ああ、落ち着かないなあ」と、前川泰之さんが言えば、
「落ち着きませんねえ」と町田啓太さん。
「落ち着かないものなの?」と聞くと、「そりゃそうですよ!」
そういうものなのだそうです。
まあ、そうか……。
 
そして、いよいよ始まった最終回。
テレビの前に集合です。
じっと画面を見つめる一同――。
 
実は、私たちには放送前に、ドラマの完成DVDが渡されます。
が、その時は、あえて誰も観ずに集まっていました。初鑑賞です。
 
皆さん、ドラマを観つつ、なにか言うのかと思いきや、あれ? 意外に静か。
黙って画面を観ているのです。
それにしても──。前川さん演じるタレント事務所の石野がしゃべるたびに、私は前川さんの様子を伺ったり、町田くんの出番では、彼に目を向けたりと、興味深く皆さんのお顔を見ていたのですが、自分が出ていながら、ちゃんとドラマ鑑賞するんだな、と、当たり前かもしれませんが、ちょっと感動しました。
 
その間、お酒に手をつける人もおらず、初めのうちは正座している人もいるという、一種おごそかな空気の中でドラマは進み──。。
 
終わったら、一同、大きく息をつき、「終わった……」そして、全員で、バンザイと拍手喝采、互いに握手!
そのまま、一気に酒盛りとなりました。
雑誌でコーナーを持つほどの日本酒好きの前川さんがくださった「獺祭」、とてもおいしくいただきました。
 
鷲見右京役の中山麻聖さんは、最終回に出られなかったことを嘆いていらして、「ごめんなさいね……」と頭を下げました。
でも、彼とは、大河ドラマ『篤姫』『江』でもご一緒しているのです。ご縁ですね。
 
緒方由実役の黒坂真美さんも、初回からラストまで、いい味を出してくれました。すばらしい女優さんだと思います。
 
またドラマで共に戦えますように!と何度も誓いつつ、その夜は、べろんべろんになるまで酔っ払いました。
 
幸せなドラマには、幸せな人間関係があるのだな、と心から納得。

 
寄せていただいたコメントにもありますが、私自身、『美女と男子』続編かスペシャル、書きたいと思っています。もちろんNHKさんからオファーが来たら、ですけれど。
 
どうか実現できますように。
乞うご期待!


 
 つい先日始めたこのブログ、すでに多くの方々が訪れてくださっているとのこと、深く感謝申し上げます。
ありがとうございます。
 
さて、昨年の春から夏にかけて放送したNHKの連続ドラマ、『美女と男子』、アジアを視野に入れての制作だったため、全20回という長丁場のドラマでした。あまり短いと、アジアで買ってくれないのだそうです。
おかげさまで、たくさんの国が手を挙げてくださっているとのこと。
 
このドラマ、視聴率はあまり伸びなかったのですが、とてもたくさんの方に愛していただき、放送終了後は、「美女男(びじょだん)ロス」なる言葉も生まれ、続編やスペシャルを望んでくださる方たちの声が今なおNHKに寄せられているそうです。
本当にありがとうございます。
この場を借りて御礼申し上げます。
 
内容は、人間的に未熟な、つまり、いやーな女、沢渡一子(仲間由紀恵)が会社をリストラされ、芸能事務所のマネージャーに。そして、これまた人としてはどうよ、というダメダメな若い男、向坂 遼(町田啓太)を、スターにするべく奮闘する、という物語です。

毎回1話完結の作りで、二人が芸能界の荒波に揉まれつつ、最後にレッドカーペットを歩けるか? というお話。
私の好きなコメディで、本当に楽しい仕事でした。
 
ドラマの最終回は、出演者の皆さんがうちに集まって、ドラマ鑑賞。
俳優さんと共にドラマを観る、ってとても面白いのです。
ということで、続きはまた明日!
 
最後に、写真は、町田啓太さんと、チーフ監督の松浦善之助さんと先だってお食事したときのものです。

EXILEのヒロさんから、シャンパンだのワインだの差し入れていただきました。ごちそうさまでした!

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