1年以上寝かせてしまったLINEブログ。
今は受験勉強真っ盛りでとてもそれどころではなかったのだが、どうしても今書き留めておきたいことがあるので、久しぶりに書いてみる。
TwitterやInstagramでも良かったのだが、この感情を伝えるにはブログしかないと感じた。
どうしても書きたいこと。
それはそう、タイトルにあるクラウンセダンの生産終了のニュース。
僕はさっき、帰り道でTwitterを見ていた。
1番上に来たのが車好きの人のツイートだった。
『クラウン版SUV?ありえない!』的なツイートだったので、トヨタがクラウン版のSUVを追加するのかと思ったが、その予想はあっさり裏切られた。
詳しくは記事を見ていただきたいが、クラウンセダンの生産を終え、その代わりに新型SUVを導入。
そのSUVにクラウンの名を継がせるという計画のようだ。
ちょっと考えられない。
これを見ているほとんどの人が詳しくは知らなくとも、『クラウン』という名前くらいは知っているだろう。
そんなクラウンが消えるのだ。
プロ野球で言えばジャイアンツが消えるようなもの。
テレビ番組で言えば紅白歌合戦が終わるようなもの。
それだけ歴史や伝統のある車が消えるのだ。
信じられるだろうか?
僕はこの記事を見てから1km近く歩いたはずなのだが、その道中の景色を全く覚えていない。
ずっと頭の中ではクラウンのことを考えていた。
それだけ僕にとってショッキングなニュースであった。
ここでクラウンの歴史を振り返ってみよう。
クラウンは1955年から販売されているトヨタの高級セダン。
国内専用設計・販売を頑なに守り続けているため、ボディの大型化が進んだ現代でも、全幅を1800mmに抑えている。
また耐久性が高いため、公用車やパトカーにも積極的に採用されている。
特にパトカーのクラウンはカッコいい。
これもクラウンだし、
これもクラウンだし、
これもクラウン。
覆面パトカーだと他の他種も採用されているが、セダン型の白黒パトカーは大体クラウンだ。
ぜひ近くを通ったパトカーに注目してほしい。
販売も高級車ながら堅調で、これまでフルモデルチェンジした回数は14回。
現行の220系と呼ばれるクラウンが15代目になる。
そんな人気のクラウンであったが、ここ最近のミニバン・SUVブームに押され、先代の210系からは若者ウケを狙うようになった。
デザインはもちろん、インパネ周りに液晶パネルを積極的に採用するなど、若返りを図った。
先代の210系がデビューした当初は『クラウンじゃねぇ!』みたいな話が出たそうだが、アスリートを中心に若者にも、お年寄りにも売れ、セダン不況の時代によく健闘したと思う。
↑210系アスリート。これは本当にカッコいい。
↑210系クラウンロイヤル。落ち着いたデザインで、お年寄りをメインに売れた。
↑210系クラウンマジェスタ。後席が広くなってるため公用車メインで使われている。
そんなクラウンが失速し始めたのは2018年6月。
現行の220系にフルモデルチェンジしたときであった。
更なる若返りを図ると言い出し、クーペルックのデザインになった。
加えてアスリート、ロイヤル、マジェスタの区分を廃し、グレードによってデザインが変わるという区分とも呼べないような区分になった。
そんな現行のクラウンを見ていただこう。
外観は欧州車を意識したようなクーペデザイン。
横から見るとお鼻が長すぎ、お尻が短すぎというアンバランス。
正直クラウンでこんな冒険するなよ!と思ってしまった。
次に内装。
まずステアリングホイールが他のTNGA(Toyota New Global Architecture)採用車と全く一緒なあたり、やる気が感じられず。
そして何よりもクラウンのエンブレム。
貼り付けたような安っぽさ、そして小ささ。
先代までの豪華なステアリングはどこへやら…。
インパネ周りに目を向けると、2画面式。
上のモニターには主にナビを、下のモニターでは主にエアコンを操作できるようなのだが、下のモニターにもナビを映せて操作ができるという難しすぎる仕様。
これでは年配の人だけでなく若者でさえ使いにくかったことだろう。
このやりすぎた『若返り』により、お年寄りは愚か若者までも離れてしまった。
そこに追い討ちをかけるかのように勢いを増すSUVブーム。
これによりクラウンは全く売れなくなってしまった。
さすがのトヨタもこの不人気さから目を背けるわけにもいかず、今月頭に比較的大規模な一部改良を実施。
不人気だった2画面モニターを廃止し、エアコンは物理スイッチに変更。
ステアリングのエンブレムも大きくなった。
しかし当然ながらあのアンバランスなエクステリアはどうすることもできず、外観の変更はホイール程度にとどまった。
220系は失敗作だから230系に期待…と思っていたが、230系は幻になってしまいそうだ。
まぁこんな感じでSUVに完全に負けてしまい、消えてしまうことになったクラウン。
ここまで伝統ある車なら、多少売れなくても残しておけばいいのに…と思ってしまうが、トヨタは多分もっと上を目指しているのだろう。
今の日産じゃあるまいし、クラウンくらいの車を残しておくことはそんなに苦ではないはず。
そんなクラウンが消えてしまう今後、僕は日産やホンダなどの国内メーカーに期待している。
クラウンという人気車が消えてしまうということは、セダンを求める客が日産やホンダに流れるかもしれない。
公用車やパトカーなど、セダンを欲している法人需要に応えられるのは日産やホンダだろう。
ここで日産やホンダのセダンの力の入れ具合次第で今後のメーカーの運命が決まるといっても過言ではない。
各メーカーにはクラウンの生産終了を無駄にせず、日本の車業界をさらに盛り上げていってほしいなと思う。
クラウンが消える。
多分今年1,2位を争うビックニュースだ。
先述したように、今月改良が入ったのですぐの終了はないと思われるが、次のモデルがないことは確かだ。
これから最後の力を振り絞りどれだけ売れるのか。
今後注目していきたい。
ばいちゃ。←忘れてた(笑)
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