画期的な大作戦。
発明のサクセスストーリー。
緻密な計算による最適解。
とか。
なんかそんな感じ。
ずっと探してた。
頭の限りを使って、
そうしないと活路はひらけないんだと思ってた。
どんどんどんどん、理想の時間軸から遅れて行って、
全然まったく、ついていけなくなった。
この道をまっすぐ行っても間に合わない。
急がば回れなんて幻想だ。
なんてことをずっと思ってた。
なんたる回り道だったんだろうか。
まっすぐ目的地まで伸びた長い長い一本道を一歩一歩進むのが一番だった。
まっすぐ道は果てなさすぎて、
その道は間違ってるって思ってしまった。
魅惑の脇道がショートカットコースだと思い込んでた。
人生ってそんなもんだなあ。
楽しようとしてたわけじゃないんだけど、
頑張り方を間違うことってあるもんなんだよな。
正しい頑張り方を判断するのってむずいな。
一番シンプルな道が一番果てなく感じちゃうんだよなあ。
一番地味で、
一番コツコツ進む、
そんな道が僕には正解だったらしい。
せめて、策士策に溺れる。
なんて、カッコつけてみる。
今からでもいける。
無様に行こう。
照準は5年後だ。