2ndシングル。
1996年に放送されたフジテレビ系テレビドラマ「ピュア」の最終回で挿入歌として使用された。
発売から25年後経った2017年には、NTTドコモ dヒッツ「娘の帰り篇」CMソングに起用された。
桜井和寿は当初この曲をクリスマスソングとして発表する予定で、歌詞の「震えそうな夜に」を「クリスマスの夜に」とすることに決めていたが、小林が反対したことにより現在の歌詞になった。一方、ツアー『MR.CHILDREN DOME TOUR 2005 "I ♥ U"』のうち2005年11月27日に開催された東京ドーム公演、『Mr.Children DOME TOUR 2009 SUPERMARKET FANTASY』の2009年12月24日に開催された東京ドーム公演では、時期的にクリスマスに近いということもあり当初の通り「クリスマスの夜に」と歌われた。
桜井は本曲について「シングルの曲です。前向きなラブソングを書きたいと思って、書いたんです。前向きなラブソングって、Mr.Childrenにはあんまりなかったんですよね。別れを描いた曲はあったけど。永遠に歌い続けられるラブソングが作りたいなと思って。」と語っている。
元々はトイズファクトリーの先輩で、桜井の友人でもあったJUN SKY WALKER(S)のボーカル・宮田和弥の結婚式で披露するために作った曲だったが、時間の都合上、結婚式では歌われることはなかった。
当時、桜井が小林の家に持ち込んだデモテープでは、サビの転調は無かったが、小林のアイデアによりイントロとサビでB♭に、ラストのサビでCに転調するアレンジが加えられた。
前述した通り当時の売り上げは良くなかったものの、現在はMr.Childrenを代表する楽曲の一つとなっている。
ミュージック・ビデオが制作され、パリで撮影が行われた。2018年3月21日発売の『Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25』に収録されている。監督は信藤三雄。
シンガーソングライターのGACKTは、自伝エッセイ『自白』にて「ミスチルの『抱きしめたい』を聴いたとき泣きそうになり、思わず拍手してしまった。こんな詩を書ける桜井くんに嫉妬した。」と述べている。
「抱きしめたい」歌詞
歌:Mr.Children
作詞:桜井和寿
作曲:桜井和寿
出会った日と 同じように
霧雨けむる 静かな夜
目を閉じれば 浮かんでくる
あの日のままの二人
人並みで溢れた 街のショウウインドウ
見とれた君が ふいにつまずいた その時
受け止めた 両手のぬくもりが 今でも
抱きしめたい 溢れるほどの
想いが こぼれてしまう前に
二人だけの 夢を胸に 歩いてゆこう
終わった恋の心の傷跡は 僕にあずけて
キャンドルを灯すように
そっと二人 育ててきた
形のない この想いは 今はもう 消えはしない
震えそうな夜に 声をひそめ 君と
指切りした あの約束 忘れてやしないよ
心配しないで 君だけを 見ている
もしも 君が 泣きたい位に
傷つき 肩を落とす時には
誰よりも素敵な 笑顔を 探しに行こう
全てのことを 受け止めて行きたい
ずっと二人で
抱きしめたい 溢れるほどに
君への想いが 込みあげてく
どんな時も 君と肩をならべて
歩いてゆける Wow Wow・・・
もしも 君が さみしい時には
いつも 僕が そばにいるから