7月29日(土)は名古屋でイベントでした。
午前の部と、午後の部の開催だったのですが、
不思議なことに、午前の部に参加くださった方は、
土偶好きの方。
午後の部に参加下さった方は、消しゴムはんこ作りに興味があって、
参加された方。
両者、まったく違う雰囲気の会になりまして、
面白い体験をさせていただきました。
いずれの会も、少人数ながら、和気あいあいと楽しく時間を過ごせたこと、
参加下さった方々に感謝でございます。
ありがとうございました


さてさて。
お邪魔したのは、7月の初旬。
ちょっと時間が経ってしまいました、すみません
西東京市の教育委員会さんと多摩六都科学館さんがタッグを組んで開催した
「考古学者のお仕事体験!」
に行ってきましたよ
西東京市に上陸するのは、初めてのこと。
まー、なんて面白い施設があるんでしょうねー。
時間がなくて、ちゃんと館内を見てはいないのですが


子どもたちがとても楽しそうにしていたのが印象的な施設。
そこで、開催されたイベント。
講師は、植物考古学者の佐々木由香さん。
最近、佐々木さんとお会いすることが増えているのですが、
本当に応援したい研究者のおひとり。
熱くて、チャーミングで、頑張り屋さんだなと、
お話をお聞きするたびに思うのです。
そんな彼女が子どもたちに講義をする。
興味あるー



と、その前に、西東京市と言えば、国史跡指定の下野谷遺跡。
http://www.city.nishitokyo.lg.jp/enjoy/rekishi_bunka/rekishi_bunka2/syukusitei.html
詳しくは、上のリンクをぽちとなしていただきたいのですが、
そこの遺跡を先頭に立って引っ張っているのが、このかた。
西東京市 文化財係の亀田直美さん。

この眼鏡をかけた女性が、亀田さん。
もうさ、説明がうまい!

ちょっと写真がぼけてて申し訳ないのですが、
こうやって、集った子どもたちに、地道に伝えていく活動って、
本当に根気がいると思うんだ。
でも、それって、やっぱり大事だと思う。
自分たちが暮らす町に、
5,000年前から4,000年前に暮らした人たちの話なんだから。
そういう縄文人がいたから、西東京市は今も存在するんだからね



あ、話がそれた
こうして、亀田さんから下野谷遺跡の話を聞いた後に、
始まりました、考古学者体験!

白衣のお姉さんが佐々木由香さん。
今回は、様々な植物の種子の穴にシリコンを注入して型取りし、
どの植物が一緒の形をしているかを結び合わせる体験をしてもらうの。
下の写真を見てみて。
後で出てくるけれど、このピンクのツブツブが穴から型をとったシリコン。
で、どの植物だったのか、線で結んでみよう、という試み。

これは今、佐々木さんが土器に残された穴という穴に、
シリコンを入れまくっているおかげでw
いろんな遺跡から出土した土器に空けられた穴の正体が解明されているんです。
それがどうした?
って思うでしょ?
これって、大事なんよー。
土器に穴が空いている、ということは、元々そこに何かが埋まっていた可能性が高い。
そりゃ、そうだわな
その「何か」がわかれば、その地域に、どんな物(植物、昆虫など)が
存在していたのかがわかる。
つまり、当時の暮らしを考える手がかりになる。
場合によっては、
「あれ?籾殻が見つかったの?え?うそーん

まじでー」
なんてこともありあり得るw。
想像もしてなかった植物が見つかれば、今まで常識と思われていたことも、
ひっくり返っちゃうこともある。
とはいえ、穴と言ってもいろんな穴があるわけだから、
これはもう、本当に大変な作業だよねー。
いやさ、佐々木さんに聞いたのよ。

こうやって、土器の表面に空いた穴にシリコンを入れて、
その型を取ったのが、青いツブツブたちなんだけれど、
たとえば、エゴマ。
「ひとつの土器に、エゴマが3000粒入ってました、って聞くと、
ものすごくたくさん入っていたように思って、
特別な土器かもしれないと思うこともありますが、
でも、実際は、エゴマ3000粒は、掌に少し盛ったぐらいです。
その量であれば、必ずしも意図的に入れた、とは、言えないですよね」
と、佐々木さんは冷静に教えてくれましたよ


私のような素人は、
「3000粒って尋常じゃなくない?

ってことはさ、やっぱり意図的に土器に混ぜたんだよ、縄文人が
。
ほら、たくさんエゴマが採れるようにっていう、
儀礼の土器だったかもしれないじゃん


」
と、短絡的におもっちゃうw
そこを佐々木さんは、冷静に判断する材料を提示するわけです。
はー、凄いお仕事だよねー。
って、ことで、長くなっちゃったので、今日はここまで

!
次回は、実践編をお伝え致します!
午前の部と、午後の部の開催だったのですが、
不思議なことに、午前の部に参加くださった方は、
土偶好きの方。
午後の部に参加下さった方は、消しゴムはんこ作りに興味があって、
参加された方。
両者、まったく違う雰囲気の会になりまして、
面白い体験をさせていただきました。
いずれの会も、少人数ながら、和気あいあいと楽しく時間を過ごせたこと、
参加下さった方々に感謝でございます。
ありがとうございました



さてさて。
お邪魔したのは、7月の初旬。
ちょっと時間が経ってしまいました、すみません

西東京市の教育委員会さんと多摩六都科学館さんがタッグを組んで開催した
「考古学者のお仕事体験!」
に行ってきましたよ

西東京市に上陸するのは、初めてのこと。
まー、なんて面白い施設があるんでしょうねー。
時間がなくて、ちゃんと館内を見てはいないのですが



子どもたちがとても楽しそうにしていたのが印象的な施設。
そこで、開催されたイベント。
講師は、植物考古学者の佐々木由香さん。
最近、佐々木さんとお会いすることが増えているのですが、
本当に応援したい研究者のおひとり。
熱くて、チャーミングで、頑張り屋さんだなと、
お話をお聞きするたびに思うのです。
そんな彼女が子どもたちに講義をする。
興味あるー




と、その前に、西東京市と言えば、国史跡指定の下野谷遺跡。
http://www.city.nishitokyo.lg.jp/enjoy/rekishi_bunka/rekishi_bunka2/syukusitei.html
詳しくは、上のリンクをぽちとなしていただきたいのですが、
そこの遺跡を先頭に立って引っ張っているのが、このかた。
西東京市 文化財係の亀田直美さん。
この眼鏡をかけた女性が、亀田さん。
もうさ、説明がうまい!
ちょっと写真がぼけてて申し訳ないのですが、
こうやって、集った子どもたちに、地道に伝えていく活動って、
本当に根気がいると思うんだ。
でも、それって、やっぱり大事だと思う。
自分たちが暮らす町に、
5,000年前から4,000年前に暮らした人たちの話なんだから。
そういう縄文人がいたから、西東京市は今も存在するんだからね




あ、話がそれた

こうして、亀田さんから下野谷遺跡の話を聞いた後に、
始まりました、考古学者体験!
白衣のお姉さんが佐々木由香さん。
今回は、様々な植物の種子の穴にシリコンを注入して型取りし、
どの植物が一緒の形をしているかを結び合わせる体験をしてもらうの。
下の写真を見てみて。
後で出てくるけれど、このピンクのツブツブが穴から型をとったシリコン。
で、どの植物だったのか、線で結んでみよう、という試み。
これは今、佐々木さんが土器に残された穴という穴に、
シリコンを入れまくっているおかげでw
いろんな遺跡から出土した土器に空けられた穴の正体が解明されているんです。
それがどうした?
って思うでしょ?
これって、大事なんよー。
土器に穴が空いている、ということは、元々そこに何かが埋まっていた可能性が高い。
そりゃ、そうだわな

その「何か」がわかれば、その地域に、どんな物(植物、昆虫など)が
存在していたのかがわかる。
つまり、当時の暮らしを考える手がかりになる。
場合によっては、
「あれ?籾殻が見つかったの?え?うそーん



なんてこともありあり得るw。
想像もしてなかった植物が見つかれば、今まで常識と思われていたことも、
ひっくり返っちゃうこともある。
とはいえ、穴と言ってもいろんな穴があるわけだから、
これはもう、本当に大変な作業だよねー。
いやさ、佐々木さんに聞いたのよ。
こうやって、土器の表面に空いた穴にシリコンを入れて、
その型を取ったのが、青いツブツブたちなんだけれど、
たとえば、エゴマ。
「ひとつの土器に、エゴマが3000粒入ってました、って聞くと、
ものすごくたくさん入っていたように思って、
特別な土器かもしれないと思うこともありますが、
でも、実際は、エゴマ3000粒は、掌に少し盛ったぐらいです。
その量であれば、必ずしも意図的に入れた、とは、言えないですよね」
と、佐々木さんは冷静に教えてくれましたよ



私のような素人は、
「3000粒って尋常じゃなくない?


ってことはさ、やっぱり意図的に土器に混ぜたんだよ、縄文人が


ほら、たくさんエゴマが採れるようにっていう、
儀礼の土器だったかもしれないじゃん




と、短絡的におもっちゃうw
そこを佐々木さんは、冷静に判断する材料を提示するわけです。
はー、凄いお仕事だよねー。
って、ことで、長くなっちゃったので、今日はここまで



次回は、実践編をお伝え致します!
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