月別アーカイブ / 2015年11月

いつも素敵なアクセサリーを買わせていただいている
ミラノ在住のマダムから、昨日アーメンブレスをいただきました。

私は、クリスチャンではありませんが、
祈りの気持ちを常に心に秘めています。
これは子供の頃から。
無神論者ですが、祈る気持ちは別物です。

Parisに、そして、地球上に暮らすすべての命に、
微笑みがあらんことを……。

さてさて、その無神論者も、
実は、土偶信仰にハマっていたりしてw

今日は
「海をみつめた縄文人」の秋季特別展のご紹介2回目。
土偶をお見せしちゃいます!

と、その前に、まずはこちらをご覧ください。

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なんじゃらほい?
茅葺きの家か?

では、もう一枚。
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違う角度から見ても、なんなのか、わからないシロモノ。

実はこれ、縄文中期の後半から後期の始めにかけて、
北陸地方を中心に出土する三角とう(漢字が出てきませんでした)形土製品。
図録の解説によると

「一部に石製のものもあるが、ほとんどが土製品で、
 列点や沈線などの文様表現が目立つ。
 中には、文様のない一面を持つものや、
 一面に窪みを持つものがあり、上下や底辺の意識があったようだ(略)」


と、ある。で、結局これは何なのか、ということなんだけれど

「よーわからんのですわ、このアイテム」

ということらしい。
ちなみにこの画像の遺物は、北代遺跡から出土したもので、
この遺跡のシンボルにもなっているそうです。

これが何なのかは、実物を見てもさっぱりわからないけれど、
なんとなく、かわいい

こういう小さくてかわいいものって、惹き付けられてしまう。
ただ、三角柱で、点々が施されているだけだというのに。
で、よく見て下さい。
これ、めっちゃ綺麗な形をしているとおもいません?

「型、あったんですか?」

と聞きたくなるくらい、整えられている気がします。
こういうところにも、縄文人の手先の器用さが現れているなーと。

で、この辺で土偶をば。

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いるいるー、かわいこちゃんが

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立体的な眉と鼻が繋がってる土偶って……。
関東を中心に、そして東北にも見受けられる
私が大好きな山形土偶に似ております!!

どうやら、この子たちはその影響をうけていると考えられています。

で、面白いのはこの子。


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似てません?DAIKINのぴちょんくんにw
あれ、私だけでしょうかね?

このとんがり頭と、黒い瞳。
そっくりじゃん!

この黒い瞳はなんと、タール!
秋田県にも、アスファルトで目が黒くなった土偶ちゃんがおりますが、
同じようなかんじですね。

「この土偶が使われていた当時は、綺麗な石などを瞳として
 嵌め込んでいたのだろう」


と説明にはあります。
私もそう思います。秋田の子を見た時も、そう思いました。
ここに例えばヒスイが嵌っていたとしたら、どうでしょう?
今でこそ愛嬌のある顔ですが、
なかなか神秘的な雰囲気になるのではないでしょうかね?

皆さんはどう思われますか?

今回展示されている土偶は、数は少ないながらも
なかなか良い顔の子を見ることができます。

富山県というと、三つ編みをしたカッパ形土偶を
目にすることが多いのですが(私も取り上げました)
この子たちも注目していきたいですね

さ、ここでちょっと駆け足で展示をご紹介いたします。

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こんな獣面把手があったり、
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縄文土器や、綺麗なオレンジ色をした釣手土器。
そしてその横に台付双子土器!
何に使ったんだろうなー不思議だわー。
そして、この技術力の高さに驚きます

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そして、これ!

水晶の石鏃なんて、はじめて見た!!

これはさすがに、装飾品というか、嗜好品というか、
使用目的で作られたんじゃないと思う。

だって、綺麗すぎる。黒曜石の石鏃ももちろん綺麗だけれど、
水晶というだけで、なんか違う意味合いを持っている気がします。

他にも縄文犬と弥生犬の違いを紹介したコーナーや、
ヒスイの旅を示したコーナーなど、見所は盛り沢山!

会期が
12月6日(日)までとなっています。
あと3週間ほどになりますので、興味をもたれた方は、
ぜひとも足をお運び下さいませ。

あ、そうそう。
図録が素晴らしいです。読みどころたっぷり!
めちゃくちゃ充実した内容でしたよ。

ということで、次回は、
通常展示の様子をご紹介いたします。
私、もう少しで、弥生に取り込まれるところでした

See you




 

皆様いかがお過ごしですか。

すいません、空いてしまいました
実は、北海道にて、道内にある縄文遺跡を紹介する動画を作るため、
3泊4日で撮影に参加させていただいておりました

いやー、ありがたかったです
北海道には7,000ヶ所、縄文遺跡があると言われています。
実際はもっとあるとも。
そのうち、今回は世界遺産登録をめざす6遺跡にお邪魔してきました。
その模様も、後日お伝えいたします

で、です。
その前に、大阪府立弥生文化博物館へ行っておったのです
すいません、今頃になっちゃいました。
以前もここでご紹介をしました、
秋季特別展

「海をみつめた縄文人ー放生津潟とヒスイ海岸ー」
http://www.kanku-city.or.jp/yayoi/tokubetsu/index.html
 
やっとこさ、本編のご紹介。
ご案内下さったのは、総括学芸員のダンディーな中尾智行さん。

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あ、ここのブースは弥生のブースなんですがね
(この木偶、むっちゃ良いですよ。私、こういうのも大好物です)

通常展示は後日ご紹介しますので、まずは、企画展から。

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まずは、どーんと小竹貝塚の剥ぎ取り断面がお出迎え
こちらは遠路はるばる、
富山県からやってきた貝塚の一部

これが運ばれてきたなんて、びっくりですわ
だって、いくら固められているとはいえ、
貝がボロボロ落ちてくる可能性だってあるわけです。
しかし、
この貝塚によって、多くの遺物が守られ、
私たちは富山県の縄文人たちの暮らしを
見ることができる。
わけですから、
これを見ないことには、始まらない!
って、ことなんでしょうね


今回の企画展は
富山県の小竹貝塚
(約6,000年前の貝塚。ここからは列島最多となる91体の縄文人骨が出土)、
北代遺跡、境A遺跡の遺物を展示
しています。

展示のポイントは、
「縄文人の暮らしが見える」
ということ。

遺物って、ただ展示してあっても、なんだか取っ付き難いですよね。
この点については、各博物館、資料館のご担当者の方々も、
日々、頭を悩ませているんじゃないかと思うのですが

遠い昔に生きた縄文人たちの生活を、私たちの生活に重ね合わせながら、

「なんや、うちらと変わらへんね」

と、感じられる内容になっていました。

「狩る」「釣る」「採る」
「食べる」「作る」「交流する」

そりゃあ、環境は明らかに違うわけですから、
私たちとまるっきり同じとは言いません。
それは酷というものですw

それでも、貝塚から見つかった遺物を、
上記の項目ごとに展示されることで、
まったく「縄文時代」「縄文文化」というものに、
触れたことがない人にとって、
とても身近に感じられたんじゃないかなと私は感じました。


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(あ、丸木舟の解説撮って、本体、見切れた
丸木舟を操って、彼らは日本海を航海し、
遠方の地域と交易を行っていたことがわかる展示があったり、

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装飾品や、日用道具、狩猟の道具、漁労の道具などもありました。

もちろん、大々的なニュースにもなった
小竹貝塚の人骨展示もあります。

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この解説パネルを読んでビックリしました。
「死亡年齢では、男女とも青年期が最も多い」

マジですか!
一番働き盛りで、丈夫なはずの青年期での死亡が多いって。

で、
「成人女性の腰骨すべてに妊娠の痕跡が確認」

そうなんだー
妊娠して、出産したとしても、
ちゃんと大人になるまで、
育て上げることが難しかったんだろうね。
だから、土偶や、石棒などの祈りの道具がうまれたんじゃないかって、
私は思います←土偶好きなもんでw

縄文時代の平均年齢は32歳とも34歳とも。
これは、生活環境が厳しく、長くは生きられない、
ということも考えられますが、
それ以上に、乳幼児の死亡率が高いことが、
平均年齢を押し下げる要因なんだとか。


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でもね、中には、50歳を超えた、おじいちゃんやおばあちゃんの
骨も発見されているんです。
驚くことに、変形しながらも骨折が治った骨や、
骨折して動かなくなった足を折り曲げて、結束した痕がある
人骨も見つかっているんだそう。

なんか、必死に生きぬこうとしている縄文人の姿が浮かんできて、
わたし、なんだ目頭が熱くなる

あ、そうそう。
今回の遺跡から発見されたんじゃないけれど、
縄文時代後期から晩期の遺跡、
福島県三貫地貝塚から出土した骨には、
癌で頭骨まで侵された痕があったって

きっと怖かったと思う。
痛みもあったかもしれない。
何かわからないけれど、身体が病魔に蝕まれていってしまうなんて、
どんなに不安だったことか……。
縄文時代から癌があったなんてね。

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でもって、この人。

イケメン28号!←28号人骨と呼ばれている

顔の骨が良く残っていたということで、
頭の骨の立体計測データを元に、
3Dプリンターで頭骨レプリカを作り、そこに粘土で肉付けしていき、

どーーーーーーん!イケメン縄文人の誕生!

確かに、通常展示されたり、描かれたりする縄文人よりも、
なかり顔がソフトだw
濃いめの顔だけれど、

「うわー、濃すぎるわー」

ということもないw
(ちなみに、
この人の等身大パネルと一緒に写真が撮れるコーナーもあります)

こんな人が6,000年前に富山で生活していたんですねー。

っと、今日はここまで。

なんだか本日は、縄文人の病気事情に心を寄せすぎて、
ちょっぴりセンチメンタルになってしまいました

な・の・で、

次回は、土偶ちゃんを見ていただきたいとおもいまーす

See You





 

来週の月曜日から3泊4日で北海道入りします。
どのくらいの防寒をしたら良いのか、さっぱりわからん
 実はお恥ずかしながら、北海道の縄文遺跡は
まだ訪れたことがないんです
なので、今回はとっても楽しみ
また、レポートしますね

さて、
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前回は、どぐキャラ総選挙で優勝した
山梨県南アルプス市の土偶キャラクター
「子宝の女神 ラヴィ」
のお話をいたしました。

一部では「新たな土偶信仰だね」という声をいただき、
「人間って、偶像をみると崇拝したくなるんですね」
と 担当の保阪さんからも興味深いコメントもいただきましたw

土偶と人間、偶像と人間については非常に面白い関係があるなと、
この件から思う訳ですが、今回は、そこは触れずに進みます。
またいずれ。

話は戻って、このどぐキャラ総選挙。
一応今回の形式で行うのは最後となったわけですが、
優勝した南アルプス市の活動は、
本当に目を見張るものがありました
保阪さんのFacebookを使っての告知活動はもちろんのこと、
その熱い想いに動かされた市民の皆さんの動きが、
私にとって感動ものでした。

次々と市民の皆さんから応援のコメントが入り
投票を呼びかける動きが広まっていったのです。
もうビックリですよ


他のキャラクターの動きを観察していなかったので、
はっきりしたことはわかりませんが、
ここまで市民を巻き込み、みんなで楽しく盛り上がったのは
南アルプス市だけだったんじゃないかな?

中には、

「なんやねん、どぐキャラ総選挙って」

って思った方も多かったはず。

「南アルプス市の土偶?
 はあ?そんな有名なのがここにあるの?」

という方もいたんじゃないかな?
でも、一部の市民応援団の

「どぐキャラ総選挙で我が町のラヴィを優勝させる」

という動きは確実に実を結び、
前回見ていただいた通り、新聞やテレビで取り上げられ、
それを見た方が、

「なんか地元の土偶キャラが優勝したみたいやで」
(関西弁ではないと思います、すいません

と、興味を抱いて握手会に足を運んで下さるという結果に結びついた。



保阪さんは一貫して、

「地元の財産を知ってもらいたい」
という姿勢を持ち続けていらっしゃる方。
では、
なぜ知って欲しいのか。


それは、
自分が暮らす地域に自信と誇りを持ってもらいたい
からなのだそう。

これ、凄くわかります。
私も岐阜県の田舎出身の人間です。
田舎には何も面白いものはない、って思うんです。
でもね、実は違うんですよ。

自分が暮らしている足下に、
今までその地で暮らしてきた人の痕跡が
歴然としてあるわけです。
その積み重ねの上に、自分が暮らしている。
ましてや、鋳物師屋遺跡の土偶のように、
あんな面白い子はそうそういない訳ですよ。
それがキャラとなって、日本で1番になった!!

些細なことかもしれないけれど、
地元の人にとっては、意味のあることだと
私は思います。
時間はかかるかもしれないけれど、
「地元愛」
へと、きっと繋がっていくはずなんです。

遺物は、そういう役目を担っていると思います。
収蔵庫に眠っていては、地元愛は育まれないんじゃないかな。

今回のどぐキャラ総選挙を巡って、
南アルプス市の動きというのは、
そのキャラの地元の人が、自分たちの手で財産を確認し、
興味のない人まで巻き込んで盛り上げた、という点では、
非常に意味のある取り組みだったのではないか
と感じています。

遺物の活用は、各施設や自治体で、さまざまな議論があるでしょう。
遺物にとって、また、市民にとって、
そして遺物を維持保存していく専門家の方々にとっても、
意味のある活用方法は何なのか。
そのヒントの一端が、今回の件にあったように、私は感じました。









 

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