月別アーカイブ / 2015年11月

北海道から帰ってきて、その2日後には東京へ

と、言っている間に12月に突入しそうですよね。
今年の年始に立てた目標のひとつがクリアできていないので、
12月はそこも意識しつつ、いろいろ動きたいところです。
(あ、まじめなこと、かいちゃいました

さてさて

大阪府立弥生文化博物館のご紹介、
もう終わったと思ってたでしょうー
あと、ひとつだけ、紹介させて下さいませ

それは、館が作ったマスコットたちの紹介です。

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これこれ。
この子たち。

カイトは大阪府八尾市の亀井遺跡で発掘された
犬の骨から復原された弥生犬がモデル。


で、リュウさんは池上曽根遺跡の井戸から発掘された
壺に描かれた龍がモデル。

ちなみに龍は中国大陸から弥生時代後期に伝わったと考えられているとか。

その彼らをマスコットにして、
館では様々な仕掛けをしています。

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漫画で学べる弥生文化の小冊子。
これね、とても良い内容です。面白い。
彼らが軽妙なのりつっこみをしながら
弥生文化を紹介。

子供は絶対好きだと思いますよ

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これは、彼らが弥生文化博物館を飛び出して
他の博物館や遺跡を探訪した様子をまとめたもの。

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これは弥生文化について、パートごとに説明したもの

うまいなーと感心しきりです、私。

極めつけが、これ

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「考古学カード属性バトル」

子供の心をつかみますよね、これw
実際、この取り組みをはじめて、
近所に住む子供たちが頻繁に館に足を運ぶようになったそうです。
このカードにも、もちろんカイトとリュウさん。

上手にマスコットを活用されているなーって思います。

いろいろ博物館などを見ていて思うのは、
マスコットやキャラクターを作っても、
実際のところ、機能していないものが多いな、ということです。

昨今の流行にのって作ってみたは良いけれど、
結局生かし切れていない、という館が多いのかなと感じていたので、
弥生文化博物館の彼らは、生きたマスコットになっているなと
感心しました。

聞けば、彼ら(カイトとりゅうさん)を作り出すときに、
ある程度のグランドデザインを作り上げていたそうです
これはとても大事なことだと思います。

ようは、やっつけでキャラクターを作っていない、ということ。
作れば良いってものではありません。
生かしてなんぼです。

公が運営している博物館、考古館は来館者の増加を常に求められています。
そのために、学芸員さんたちはいろいろ頭を絞るわけです。
魅力的な企画展、見やすい展示方法の検討、考古学講座、体験講座、
出張授業など、本当にやることは盛りだくさん。
そんなとき、うまくマスコットを使って来館者を増やすことが出来れば、
増えないまでも関心を持つ人がひとりでも増えれば、
忙しい学芸員さんの心強い助っ人になってくれるのではないかと思います。

そういう意味で、大阪府立弥生文化博物館の
カイトとリュウさんは良い助っ人になっていましたので、
ご紹介させていただきました


この漫画が気になった方は、ぜひとも館へ足をお運び下さいね。
(ちょっと遠いのがあれなんですけどね



 

東京に行っておりました。

あまりの暑さにぐったりぽんでございました


さて、今日はお知らせです。

私のお友達、ヤミラさんが、
こんな面白いイベントをやりますよー。

「ハート形土偶のまちで
 ドッキーとブッシュドグウノエ」

https://www.facebook.com/events/1523218644655714/ 

なんと、なんと、
あの有名なハート形土偶が発見された街、東吾妻町で、
彼女!?を 題材に「街コン」が行われるんですって!

いやー、こりゃあ、びっくり
そして、あたらしー

ですが、これって、もしかしたら、縄文時代にもあったと考えたら
面白くないですか

男女のがなければ、子孫の繁栄はないわけです。
そこで、ちょっと縄文ムラの世話焼きのおばあちゃんが、

あんたら一緒に土偶でも作ったらどうや

と、良い年頃の男女を引き合わせ、
一緒に土偶を作らせ、そして、その夜は、焚火を囲んで、
縄文鍋を食べ、楽しい会話を楽しむ……
次の再会は土偶の乾燥が終わり、一緒に野焼きをする時。
そしてその時、二人の心に炎がともる……
火焔型土器のように(笑)

とかなんとか、あったんじゃないかと想像したら、楽しいですね

ということで、←え!いきなり

歴史好きの女性の皆さま
そして土偶好きの女性の皆さま!
5,000円で宿泊もついて、
東京のJR阿佐ヶ谷駅から送迎バスが出るお姫様待遇のイベントなんて、
そうそうありませんわよ!

ただ、ちょっと締め切りが迫っております。
11月20日(金)
なのですよ。

開催日は
12月5日(土)13:30からスタート

となっております。

「わたし、いきたーい」

と思った方は、こちらをご覧くださいませ。

https://www.facebook.com/events/1523218644655714/


沢山の方の応募、お待ちしておりまーす



 

私、もともと日本史が好きなわけではないんです。
高校でも、世界史専攻でした

なので、縄文時代以外には興味もなければ、
知識もないんです

そんな私が全国で唯一の弥生文化専門の博物館で話を聞いてきました。
そう、「海をみつめた縄文人」が開催されている、
大阪府立弥生博物館

http://www.kanku-city.or.jp/yayoi/index.html

ちゃんと話についていけるのか、心配になりながら、
総括学芸員の中尾さんにご案内いただきました。

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あ!すいません
八尾市で見つかった弥生犬の海斗(かいと)くんのお尻から
失礼します
まずは、
展示コーナーに入ると弥生時代に生きた家族の模型がお出迎え。
これは、その裏側ですw

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うわー、ぼけてる。すいません(TДT)
なので、イメージを掴んで下さい。
全国の代表的な弥生時代の遺跡分布地図。
見事に、東北地方はないですね。一目瞭然。

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米作りがどうやって列島に伝わったかを示すパネルも。
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暗くて申し訳ないのですが、この電子パネルがあれば、
発掘によって日々変わる情報を、最新のものにして
来館者に見てもらえるという。
これ、良いですよねー。

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そして、春と秋の米作りのジオラマ。

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縄文時代には、既に植物繊維で作られた布(アンギン)が
ありましたが、弥生時代になると、この画像のように、
機械を使って布を織るために、この幅の大きさでしか、
織れなくなります。
これ、今の反物と同じぐらいの幅ですよね。

そして感心したのが、このマネキンさん。
通常、こういう時には、「女性」のマネキンさんが登場します。
しかし、ここではあえて、性別も年齢も、着ている服もわからない、
ある意味「黒子」のマネキンさんが出ています。
これは、このマネキンたちが使用している道具に視線が集中するように、
そして、これはどんな人がやっていたんだろうかと、
観る人が想像できる「余白」を作っているのだとか。

そして、私が一番食いついたのがこちら。

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木偶です。ひー。

どうですか、このすっとぼけた表情は!
でも、ちょっと怖い気もする……
そして、後ろにうっすらと映り込んでいる
シルバーマネキンさんの存在感も凄い

縄文時代は「土偶」ですが、弥生時代には「木偶」が作られていた模様。
その目的は何だったんでしょうか。
この木偶の表情を見ていると、
「もしかして、人を呪うために作られたんとちがうやろか」
などと思ったりして

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勇ましすぎる!弥生の戦士。
この人が持っている矢をみてくださいよ
なんじゃこのデカい鏃は。
そして、楯も立派ですわなー。

この人の足下にちらっと映るのは、
後ろから攻撃され、鏃が刺さった状態で発見された骨です。

おおおおお、リアルです


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そして、弥生時代と言えば、これですよね。
卑弥呼が暮らした世界を復原。


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この櫓の上から、敵の様子を観察して、
守りを固めていたんでしょうかね?

中尾さんの話によると、

「弥生人は好戦的だと言われますが、
それは、環境がそうさせていると言った方がいい気がします。
基本の食料を米に頼っていた彼らは、
例えば、蔵が火事で燃えてしまったら、
一年分の食料が無くなってしまうわけです。
そうなると、ムラに暮らす人々は生きていけなくなってしまう。
そしたら、他のムラを襲って食料を確保するしか方法はないのです。
だから、自然と戦いが増えるのです」

ということでした。
なるほどねー。
人も増えれば、米も沢山必要になる。
であれば、田んぼを広げるために、他のムラとの距離が近くなる。
人が近づけば、摩擦は増えて、争いも自然と増える、ということなのでしょう。

かといって、彼らは狩りをしなくなったのかと言ったら、
そんなことはなく、狩猟もしています。

そんな人々を従わせたのが、この人

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卑弥呼ーーーーーー!!!

どうですか、この堂々たる風貌は。
でね、この卑弥呼さんの持っている鏡にご注目

ピカピカに磨き上げられた鏡に、
私と中尾さんが映ってますねー。

銅鏡には様々な文様が刻まれているので、
「どこが鏡やねん」
と思う人もいるらしいのですが
これが、本来の姿


このほかに銅鐸も展示されています。
銅鐸に刻まれた様々な動物や、儀式の様子は、
とても面白いものでした。
彼らは、事物をかなり簡略化させて、記号のようにしています。
例えば、男、女、というのも記号化されており、
どの絵を見ても共通の書き方がなされているのです。
また、動物も、その特徴を端的にとらえ、刻んでる。

これらの模様は、渡来の人たちが持ってきたものかと思ったら、
そうではないのだそうです。

完全に日本列島オリジナル!

ビックリしました。
列島に渡ってきた人々と、縄文人たちの文化とDNAが
あれこれミックスされて、
新たな文化を作り出していたのです。

それが、弥生時代だと。

私、知りませんでした。
弥生時代というのは、渡来の文化で彩られているのだと思っていたのですが、
やっぱり、郷に入れば郷に従えなんでしょうか。
彼らが描いた銅鐸の絵は、とても幼稚な絵だと、
魏志倭人伝では酷評されているのだとか。


いやー、まったく知りませんでした。


それぞれのクニごとに、文化があり、
まだまだいろんなことが揺らいでいる。

それが弥生時代のようです。
そこが面白いのだと。

確かに、今回中尾さんからいろいろお話をお聞きして、
とても面白いと思いました。

好戦的な弥生人のイメージを、私も持っていたのですが、
それは止むに止まれぬ事情がそうさせていた可能性があることも
知ることが出来ました。

縄文文化好きは変わることはありませんが(当たり前)
弥生文化も少しずつ、勉強していこうかと思います。

もっと早くお邪魔しておけば良かったなー

さて、次回は、この博物館のマスコットのご紹介いたします。
この子たち、めっちゃ大活躍してるんです。

お楽しみに。

















 

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