人生相談の二回目です。

(質問)

私は、イライラしているときや疲れているとき、自分のことしか考えられなくなります。
なので、そういうときに街中で人にぶつかったりしても、謝らずにそのまま通り過ぎてしまいます。
そしてしばらくして、冷静になってから後悔するのです。
なぜあのとき「すみません」の一言が言えなかったのかと。
何も悪くないのに私のせいで嫌な気分にさせてしまった方々のことを思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいで…。
どうやったら自分の感情(行動?)をコントロールできるでしょうか?稚拙な相談ですみません。


(僕の思うこと)

この方と同じような相談が、複数ありました。
感情のコントロールの対処法です。全然、稚拙な相談ではありません。

一言で言ってしまうと、人間の性格は一生変わりません。痛い目にあったり、反省や後悔をしたり、
損得勘定で対処法を学習するだけです。
しかし、それが悪いことだとは思いません。

気が短い性格に生まれてくるのも、のんびりやさんに生まれてくるのも運命です。
ただ、先天的な気質も、苦労して後天的に手に入れた気質もその人の性格だと思うです。

一度でも働いたことがある人になら分かると思うのですが、お客さんや受け手の「ありがとう」
の一言が、どれだけ嬉しいことか理解できると思います。
それを、「すみません」と自分が言われたときの自分に置き換えればいいのです。
人にぶつかったときに、すみませんの一言を言われたときの清々しさを想像するのです。

チッと思っていても、あえてすみませんと言うと、自分で決めるのです。
決意するのです。
それは、自分の感情に嘘を付くことです。
偽善です。しかし、偽善でいいのです。

「やらぬ善より、やる偽善」です。

僕の経験では、「偽善」が「善」に昇華した感情もあります。
沢山あります。

人にやさしくしていたら、他人にもやさしくされ、よって自分はもっとやさしくなれるのです。

ただし、自分がやさしくしたからと言って、相手がそれに答えてくれると思ってはいけません。
その人にも、やりきれないことや、やさしさに答えられないほど辛い状況にあるのかもしれませんから。
あなたの、以前の姿です。

感情をコントロールすること、それは「覚悟」です。

自分がイライラしていようが、疲れていようが、自分は人にやさしくあるのだという、偽善上等の覚悟です。

(小池一夫)