人生相談の第一回目です。

(質問)

 お聞きしたい内容は「友人との距離感について」です。
 私は去年友人との人間関係でゴタゴタが続きました。
 色々な原因はあるのですが、その中のひとつである「距
離感」について考えていました。

 私はどうも、何でも話し合え助けあえるような距離感の
近いべったりとした熱い友情にどこか憧れを抱いている
ようで、相手に踏み込みすぎてしまったり、期待をして
しまうところがあるようです。
 『君子の交わりは淡きこと水の如し』という諺があるよ
うに、やはりほどほどの距離感が友情を長続きさせる秘
訣なのか…?と思う半面、どこか寂しさも感じている自
分がいます。

 小池さんは80年生きてこられて、友情というものはやは
りほどほどのさっぱりとした距離感が適切であると感じ
ますか?
 また、友人と付き合う際に気を付けていることやコツな
どがありましたら、ぜひ教えていただきたいです。


(僕の思うこと)

 まず、はっきりとさせておかないといけないのは「友情」と「愛情」の違いです。

 ご自分でも、

「私はどうも、何でも話し合え助けあえるような距離感の
近いべったりとした熱い友情にどこか憧れを抱いている
ようで、相手に踏み込みすぎてしまったり、期待をして
しまうところがあるようです。」

 と書かれていますが、その感情は、友人に求めるような「友情」ではなく、
 恋人や伴侶に感じる「愛情」です。幼い子どもが、母親に求める種類の感情だともいえます。
 そして、それが恋人や伴侶であったとしても、その関係はいずれ破たんします。
 
 人との関係は、近すぎて壊れるのです。

 僕は長く続く友人達とは、2,3年ぶりに会ったとしても、2,3日前に会ったかのようにふるまえます。

 そして、友人関係の一番大切なキーワードは、「敬意」です。

 お互い「敬意」を持っていれば、人と人の距離感は定まります。
 心の距離感だけでなく、実際どう接するべきなのかの態度の距離間も定まります。
 あなたは、その友人に、敬意を持っていますか?

 最後に、友人と付き合う際に気を付けていることやコツを教えてくださいとのことですが、


 「礼節を持って平等」

 です。どんなに親しくても礼節を忘れず、地位が違っても人としては上下関係のない平等な友人同士だということを忘れてはいけない。そう思っています。

 (小池一夫)