月別アーカイブ / 2010年12月

2010年12月のつぶやき

12月1日

 あっという間に年末が来ちゃった。今年一年はキャラクターにとってもデジタルの世界が重きを占めた。年末の話題はタブレットPCに火がつくと思うが、iPadとサムソンのタブレットPCの戦いになるのか。その中にキャラクターがどう割り込ンでいくのか。

 タブレットPCの時代が来ると、漫画はそっくりその中に入れる。つまり、アナログのキャラクターも命を得た事になる。面白い時代がやってきた。キャラクターのメディアがどンどン広がっていく

12月2日

...  感じること。出版物が大量にレンタル業界におろされて、一冊50円で、千円で20冊借りれるというわけだ。

 ただ、出版社とその間に入る貸与権を持ってる協会、いろンな複雑な仕組みの中で、これからどうなっていくのか。これがアナログの世界のデジタルへの挑戦なのか。なンだか貸本屋時代に戻っていくような…ちょっとうれしいな。
 
 それに伴いマンガ喫茶とかネットカフェなどはどうなっていくのだろうか。AppleTVが値下げしてきたらどうなるか。アナログが攻めればデジタルも攻める。しかしキャラクターは両方の世界で活躍している。

12月5日

 感じたこと。…今日は堂場瞬一の小説を読ンだ。本を毎日一冊ぐらいを読ンでいるが、今日は妙に堂場の書いてる事が身に染みた。「哀しみは一人で噛み締めるものであり…」 その一言が、妙に身に染みた。今日は秋のような冬の日だ。

 桃太郎というキャラクターは昔話に出てくるキャラクターだが、その桃太郎を「桃太郎侍」というタイトルで面白い小説に仕立てて大ヒットさせたのが僕の師匠の山手樹一郎だ。その桃太郎侍をマンガで描いたのが僕だ。さらにその桃太郎という名前で「桃太郎電鉄」を作ったのがさくまあきらだ。

 小説、マンガ、ゲームという三つのメディアで活躍したのが桃太郎なンだけれども、俺の師匠と俺の弟子が大ヒットを飛ばし、僕のマンガは鳴かず飛ばずだった。キャラクターはメディアによって変わるのかなあ。でも嬉しい。

12月6日

 時代劇では、侍は座る時刀を右に持ち替える。それで、右に置く。右に置かれた刀は左で抜く事になるから相手に害意を与えない。それが礼儀だ。人家に入る時も刀を鞘ごと抜いて(大刀)右に持ち替え、頼もうと案内を乞う。

 弓を射る時は必ず、添え矢(命矢)を右手に一本を持って、番えた一本を放つ。しくじった時は持っている添え矢が二の矢となる。最近のマンガとか映画とか舞台とか、こういうことが守られていないのが悲しい。

12月8日

 熊野三山、高野山は俺の心の故郷だ。世界遺産になった。いよいよ熊野まンだらをマンガで現代に蘇らせる。そこに描かれている極楽と地獄。畳一畳分ぐらいの大きさだ。出来上がった。後は僕の地獄解説。それをつけて、発表していく。

12月8日

 現代は、魔の時代なのか。若者が魔に興味を惹かれるのか。彼らにキャラクターを描かせると、魔女、悪魔といったキャラがものすごく多い。東方の108人の女の子たちも何かの魔力を持っている。さあ、僕の熊野まンだら地獄語り、動き出すぞお。長いね。

12月9日

 東京都ほどマンガを売ってる場所もマンガを買える場所も他にはない。マンガは今や最大の娯楽メディアだ。これを中世ヨーロッパのような暗黒時代に戻すのか。行き過ぎはいけない。マンガの場合も行き過ぎはダメ。でも、しっかりとマンガを描いてる人たちを弾圧する事は許されない。

12月10日

 角川書店に次いで、小学館、講談社、集英社と、出版勢がぞくぞくと東京都主催のアニメフェアの参加を断った。これは由々しき事態であります。

 かつて日本の歴史の中で、言論の弾圧並びに検閲で、多くの文化人がどれだけ被害を受けたのか。文化の進歩がどれだけ遅れたのか。それに匹敵するようなことをなぜ東京都は始めたのか。

 裏があるとすればその裏が少しは読めるけど、やはり政治絡みか。政治は文化を後押しするものでなければならない。日本のマンガとアニメとゲームが、十兆円を超える売上をはじき出していることを知らないのか。

 長くなるので今日はこれくらいでやめるけれども、明日はウィキリークスとサイバー戦争について喋ろう。

12月11日

 今、都議会がマンガの表現規制をしようとしている。都知事の意見であろうが、マンガの中の登場人物が犯罪や性行為など行い、実際の法律で禁止されていることを行うような表現を規制しようとしているわけだ。その条例が可決されようとしている。

 架空の世界のキャラに実際の日本の東京都の法律で規制しようとするのは、ナンセンスナンセンス。あり得ない。絶句。

12月12日

 マンガやアニメやゲームはキャラクターによるエンタテイメントである。エンタテイメントは願望を叶えるもので、人間にとっては代謝作用とも言えるものだ。人間にそなわっている闘争本能が多くの戦争を生ンだが、人類はそれをスポーツやゲームというもので代謝してきた。「マンガ━━物語」もそうだ。

 キャラクターが願望を叶えることによって読者がカタルシスを感じる。エンタテイメントを規制するということは人間の内なる欲望(本能、獣性)を縛りつけることだ。縛りつけたらどうなるかは言うまでもない。明日はウィキリークスについてつぶやく。

12月13日

 ウィキリークスについて。各国の機密情報をネットで公開する内部告発サイト「ウィキリークス」を作ったアサンジ氏が逮捕された。ウィキリークスは各国の政府によって弾圧を受けている。各国政府の圧力によって銀行やカード会社はウィキリークスとの取引を停止した。

 それに対して、ウィキリークスを支持するハッカーたちが銀行やカード会社のコンピュータにサイバー攻撃をかけてダウンさせた。見えないところで行われている大戦争であるにもかかわらず、マスコミは毎日海老蔵だけでこのサイバー戦争をほとンど報道しない。なンか変だよな。

 アサンジ氏の逮捕容疑、性的暴行が性交のときにコンドームで避妊をしなかったという報道もある。もはやインターネットの発達は、各国の政府も国家機密を保てないところにきた。アメリカ国務省から流れた国家機密は25万件にものぼる。いわゆる外交公電というやつだ。

 クリントン国務長官が、各国首脳のカード番号や指紋やいろンなことを調べるように指示を出したりしている。明らかに個人情報の侵害だ。世界でも日本でも人と人とのネットワークVS公権力の戦いが始まっている。

 東京都で決まってしまったが、僕の描く時代劇には規制や検閲がかかる場合もあるだろう。小説の時代劇はお咎めなし。この差は、僕は赤穂浪士、小説は吉良上野介。絶句。

 第二弾。日本中がイヤーな気持ちになっているだろう。特に若い世代はさらにやる気をなくす。経済が落ち込み、混迷を続けている中で、都条例が可決されたことはさらに経済効果をだめにする。

 田沼から寛政の改革に変わった江戸時代の動きを見れば明らかだ。色ンなものを規制した結果、江戸の経済はどン底に落ちた。今・なぜ?

12月14日

 自殺者が三万七千人を超えてきている。これは魂の戦争と呼ばれるものだ。戦争で死ンでいく人間でもこンなに多くはない。戦争でもないのに自ら命を立つということが、なンという悲惨なことか。

 それと、本当の戦争がある。未だにイスラム圏での戦争が続いている。テロも多い。ウィキリークスの問題でネット上ではサイバー戦争が起きている。魂の戦争・リアルな戦争・そしてサイバー戦争。今はなンと人間は不幸なンだろうか。

 そういう不幸の元で、マンガやアニメやゲームの世界に規制がかかる。明日都議会で議決されるだろう。不幸な時代に不幸なことを重ねたくないね。

12月14日

 テレビで報道されている都条例のマンガ・アニメに対する規制問題について、児童ポルノ規制条例というタイトルになっている。それに反対しているマンガ家達は、まるで児童ポルノに賛成しているかのような印象を持たれかねない。問題はタイトルではなく、その中身である。

 都条例の中味に関しては全くテレビなどでは放映されていない。巧みな情報操作だと思う。問題は中味を知る事です。僕は中味に反対している。児童ポルノではなく、マンガ、アニメの検閲に反対しているのである。

12月15日

 「東京都青少年育成条例」が本会議で可決された。国はコンテンツ産業を基幹産業と位置づけ「アニメヘブン」という概念を打ち出しているにも関わらず、今回の都条例はこれに真っ向から対立するものだ。

12月16日

 権力者は、本を焼く。その後で、人を焼く。かつての中国では権力者が本を焼くことを焚書といった。今回の東京都の条例は焚書だなあ。

 この後どういうシステムでこれが動くのか。まず気になるのが、その本に規制をかけるため悪書と決めつける審議をする人たちはどンな人たちか。文化人なのか、活字の世界の人間なのか、警察キャリアなのか。

 マンガやアニメやゲームのことを知ってる人たちではあるまい。なぜならば、マンガやアニメやゲームのことを知ってる人たちはこの条例に猛反対したからだ。この条例が施工されてどンな人たちがマンガの世界を裁くのか。まさに焚書と同じ行為である。

12月17日

 地獄語りという熊野まンだらを描いているけれど、やっと題名が決まった。「地ごく楽まンだら」。ふと思った。ごくという字を真ン中にして、地獄と極楽は繋がっているンだなと思った。だから「地ごく楽まンだら」。

 我ながらいいタイトルだと思う。熊野三山の地ごく楽を描く。弟子と二人で。他に協力者が一人。
 今年の師走は寒い。寅年は異変の年。昔の暦を紐解いて色々見ているが、寅年は災害が多い。一月は特に注意と用心が必要だ。寅年は僕の考えでは来年の三月いっぱいまである。備えあれば憂いなし

12月19日

 「メメント・モリ」という言葉がある。ラテン語で死を想えという言葉だ。常に、死というものを念頭に置いておけば生きる事に一生懸命にならざるを得ない。人は生きる意味を考え、より良く生きようと努力する。僕もいつも念頭に死を想うようにしよう。

 例の都条例の可決に反対して、出版各社が東京都主催の東京国際アニメフェアに出品しない。世界中から人が集まって商談も盛ンになると思うが、この参加取りやめで数が少なくなり、開催出来るのか?こういう事が次から次と起こりそうな予感がする。

12月20日

 「都条例反対ちゃン」というキャラクターが生まれた様だ。キャラクターは作る人の願望から生まれるが、その好例だろう。このキャラクターは著作権フリーなので誰でも利用できる。大きく育つかもなあ。
 
 中国の遊園地に15メートルものハリボテのガンダムが登場した。少し昔、大分世界の非難を浴びた色々なキャラクターをパクった事件があったが、懲りないとみえる。

中国のみならず、東南アジアを旅すると、色ンな日本のキャラクターに出会う。それだけ日本のキャラクターは世界で盗用されている。ふと思ったが、中学生ぐらいの授業(日本の授業)から、著作権のなンたるかを教えていく必要があるのではないか。

12月22日

 初音ミクじゃないけど、僕もニコニコ生放送に出ることになった。おしゃべりの相手は「シグルイ」の山口貴由。聞き役が漫画評論家の大西祥平。と、役者がそろった。僕は葱ではなくて、牛蒡を回してしゃべるよ。http://live.nicovideo.jp/watch/lv35432274

12月23日

 二十本ぐらいの最新作DVDを観た。面白いのは一本だけだった。心に残った言葉は一つだけ。「男にとって一番辛いのは人生を平凡に生きる事だ」

 26日にニコ生で山口貴由に会える。斬り合って勝負するか。

12月24日 

 山口のシグルイを読み返していた。後書きに山口が書いている「狂気について」。正気にては大業はならず、と葉隠には云う。孫子の兵法に曰く、敵を知り己を知れば、百戦危ぶべからず。これは相反している。

 一見矛盾している様だが、僕はどちらも正しいと思う。孫子の兵法は、軍団を動かす戦いのことをいっているのであり、葉隠は一人の武士のことをいっているのだから。

12月25日

 寒い日、暗いクリスマスだ。年末も年始もきっと暗いだろう。日本動画協会も東京都国際アニメフェアへの参加を拒否した。このフェアの準備のために一生懸命頑張ってきた東京都の職員の方やアニメ各社、出版社、残念無念だろうなあ。

 世界中からバイヤーも集まり、日本のアニメコンテンツも売れて行くだろうになあ。ま、挫けずに明るく行こうぜ。明日のニコ生対談は明るく良い年を迎えるための対談にしたい。

12月26日

 ニコニコ生放送に出たけども、山口貴由が元気でよかった。僕も元気だし。観てくれたり僕のツイッターにフォローしてくれた人たちに感謝いたします。来月もあるので誰をゲストとして呼ぶのか楽しみにお待ちください。

12月28日

 都条例に反対して東京都国際アニメフェアをボイコットした出版社やアニメ各社が、三月の東京都と同じ開催日に「アニメコンテンツエキスポ」を開催する。どちらにお客さンが集まるだろうなあ。東京都の方には日本のアニメはほとンどないと思うから。

 29日から31日はコスプレとコミケの日。ビッグサイトに俺も行こうかな。ただどう考えてみても75歳は目立つだろうなあ。だから何かコスプレして刀でも差して化けていく。

12月29日

 佐久間真理子さン、鍋島雅治くン、有賀ヒトシくン、ニヤコくン、他皆様、色々今年はフォローしてくれてありがとうございます。一月も一応ニコ生に出る予定ですので応援して下さい。その他、大勢の人からフォロー頂きまして本当にありがとうございました。

 いよいよ年の瀬ですので、改めて皆様に良いお年をと申し上げます。来年もまたお互い頑張りましょう。

12月30日

「人を惹きつける技術・キャラクター新論」今年最後のキャラクター新論です。マンガのネームで苦しンでいる皆さンへ。まずキャラクターを創り、設定を作り、ここまでが7ページぐらい。残りのページで小さな感動を盛り、ラストのコマをいかに楽しく見せるか。この手順でネームを仕上げて下さい。

 キャラクターを起てて設定さえ作ってしまえば、物語なンてどンどン流れていきます。僕も昔はこの順番で苦しンだので、75歳を終わろうとしている今、一言つぶやいていました。では皆さン、来年も頑張りましょう。

12月31日

 今日もキャラクターについて一言、おまけ。いくら有名な歌舞伎役者でも、一人ではキャラクターが起たない。殴られて怪我してキャラクターが起つ。殴った方のキャラクターも起つ。僕がいつも言っている様に、キャラクターが2人必要なンだ。

 そしてそれを解説したり説明したりする、引き回し役(トリッカー)が必要なンだ。キャラクターは三つのポジションが確定して動き出せばそのドラマはヒットする。良いお年を。
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12月25日 『弐十手物語(47) お吉鶴次郎編』が発売されました。

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※くわしくは 小池書院ホームページ をご覧ください。
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弐十手物語(46) お吉鶴次郎編

子を呼ぶと書く呼子は、人の魂も呼ぶと思うんです…

26年間の長期連載で人気を博した本作から選りすぐりの全二話を収録しています。

『お吉鶴次郎』

江戸をにぎわせる盗賊“猿小僧"が、

同心に扮して逃げるところに鶴次郎が出会って…。

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雫の遺骨を武州に納めに行く旅に出た鶴次郎とお吉が

泊まった宿は幽霊のうわさが…?

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ISBN978-4-86225-672-0  定価:600円(税込み)  発売:小池書院

12月25日 『マッド★ブル34(6) 犯罪用開発用品(シンジケートグッズ)の恐怖 編』が発売されました。

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※くわしくは 小池書院ホームページ をご覧ください。
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マッド★ブル34(6) 犯罪用開発用品(シンジケートグッズ)の恐怖 編

スリーピー、死ぬな!
生き返るんだーッ!!

スリーピーとダイザブロウが所長から受けた次の指令は

犯罪用開発用品を研究開発する

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作:小池一夫|画:井上紀良

ISBN978-4-86225-648-5  定価:650円(税込み) 発売:小池書院

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