月別アーカイブ / 2010年10月

2010年10月のつぶやき

10月1日

 キャラクター原論と取り組ンで早三十年。その頃は印刷物やテレビ、映画、ラジオ、レコードぐらいしかなかったものが、今ではマルチメディア時代の到来と共にメディアも多様化し、インターネット、モバイルの登場によって、さらなるメディア革命が起きている

 キャラクター原論も、それに合わせ変化し、進化していく。ブログやTwitterのように、ネット社会はすべての人が否応なく自らをキャラクター化する社会でもある。

 今年はメディアにとってもキャラクターにとっても変革の年となった。それで、10月21日と31日の講演では、キャラクター原論を新論の発表を兼ねて喋りたいと思っている。

... 10月2日

 イワシの群れを水槽にいれて同じ水槽にサメを一頭放つと、イワシだけを入れた水槽のイワシよりも、サメを入れた水槽のイワシの方が長生きするそうだ。これは緊張感とストレス、不安感、そういうものが魚の世界にもあるということなのだろう。

 だからキャラクターの世界に緊張感と不安感、ストレス、そういう精神的なものを付け加えていかないと、と考えている。

10月3日

 山の上ら見る小田原の海は美しい。漁り火のような光が輝いている。世界で一番光り輝くものはイカ漁の投光器らしい。イカ漁で投光器がいっぱい集まったところを光り輝く都市と勘違いして接近してきたUFOもあったらしい?

10月4日

 七日のフジテレビの番組「ゲームセンターCX」(PM10:00)で、ドラゴンクエストを作った男ということで堀井雄二が出るらしい。友人の、さくまあきらとの対談もあるらしい。という連絡が、テレビ局の制作の方から僕に入った。

 僕に連絡してきたということは、僕のことも喋るンだろうなあ、きっと。僕に教わったことなンかも喋るンだろうかなあ。見てみよっと。

10月5日

 今、少年誌の世界では、キャラクターの喋る言葉がものすごく少なくなっている。例えばキャラクターが「虫も殺さぬ顔をしてる…」と喋った。この意味がわからない。何なのか読み取れない。だからこういう表現が使えなくなっている。

 いい意味での日本語が、死ンでいっている。キャラクターも寂しいだろう。喋る言葉が少なくなっていくンだから。

 虫偏に知るという字と朱という字。夜の蜘蛛は殺さない。

 今日、弟子たちに講演会の案内を出した。キャラクター原論は教えたが、新しく創り上げたキャラクター新論は教えていない。やはりそれを伝えておきたい。

10月6日

 僕が作った子連れ狼の歌を初音ミクが歌ってはいないかとニコニコ動画へアクセスしてみた。いやー結構歌わせてるじゃン。しかも合唱だ。ミク、メイコ、リン、ルカ。四人の大合唱だ。僕も仲間に入っちゃったよ。

10月7日

 電子戦争が始まった。核開発をしているイランが、コンピュータウィルスによって混乱しているということだ。そのウィルスの名は「スタックスネット」という。

 このような複雑なウィルスを作れるのはどこの国だろうなあ。日本じゃないことは確かだ。でもこれで核開発が止まればいいなあ平和で。

10月8日

 だンだン21日の講演が近くなってきた。今回のおしゃべりは、キャラクターのプロファイリングとシミュレーション。それをインターネットとフリーミアムの世界ではどうやればいいのか。

10月8日

 インターネットの中に巨大な商店街が作られている。商店街であるからには、人がいるだろう。お店の人、売る人、買う人。それは全部キャラクターだ。初音ミクと一緒のことだよ。キャラクターはどンなバーチャルの中にでも入って行ける。

10月9日

 いよいよ「地獄語り」を書き始めた。地獄の案内人になるわけだ。地獄はサンスクリット語で「ナラカ」という。芝居の一番下の空間である「奈落」はこの「ナラカ」という言葉からきている。
 
 地獄はどンな色をしているのか。餓鬼は赤、畜生は黄色、修羅は青。この三色を混ぜ合わせると、黒になる。地獄は黒い闇。その中に黒い鳥居がある。その鳥居をくぐれば三途の川よ。

10月10日

 アメリカのドラマシリーズを僕は音声は英語で日本語字幕を見ているが、その字幕が僕の書き方に似ているので驚いている。僕はよく「オレ」とか「キミ」とかをカタカナにして傍点をつけるが、それが出ている。

 他にも幾つか類似点がある。一番新しい「デクスター」も、まるで自分が書いているようで変な気がする。

10月11日

 地獄語り 古事記に黄泉の国は載っているが、日本書紀には載っていない。その後の今昔物語などにも地獄は出てこない。いったい地獄はいつ頃、仏教の中から出てきたンだろう。それともイタリアのダンテ「新曲」のマネか? 

 菅原道真が鬼になったという話はあるが、地獄に堕ちたという話はない。ダンテの神曲には三途の川が出てくる。カローナ川とか云ったかなぁ。

10月12日

 僕の10月21日、31日の講演のタイトルが難しいという人が多い。でも、地獄語りもやるよ。例えば「三途の川」とはなぜ三途の川というのか。三つの渡る方法がある。

 一つは黄金や宝石で出来ているすごい橋を渡って行く人。浅瀬を渡って行く人。深い所を泳いで渡る人。俗にいう三つの渡り方があるから三途の川だ。深い所には恐ろしいものがいるよ。

 三途の川の手前に「脱衣婆」というおばあちゃンが一人いるよ。閻魔大王も僕が案内人になって地獄語りをやるわけだから喜ンでるンじゃないかなあ。

 群馬県とか千葉県を流れる川に三途の川がある。そういう名前がついてるよ。日本中であるよ。インターネットで探して見な。

10月13日

 30年前、「字画同一」と説いた。字は読むものであるが、見るものでもある。だから漫画のネームは僕独特のものを作っていった

 傍点を打つとか、カタカタの「ン」を小さく入れるとか、見た瞬間になにを語っているかすぐわかるような工夫を凝らした。それが現代のDVDの字幕に使われている。感慨無量!

10月14日

 今日が僕の講演会の申込締切日だ。今までキャラクターのノウハウについていろンな自分の理論を語ってきたが、語っていないことがまだひとつある。キャラクターにはこのひとつをくっつけておかないと作品は面白くならない。「アハ体験」。

 「ああなるほど、」と思わせることを英語で「aha」という。ドイツの心理学者ビューラーが提言したものだが、人はアハ体験の瞬間、0.1秒の間に脳内の神経細胞が一斉に活性化するという。いわゆる謎解きだ。

 ああそうか!なるほどな!というアハ体験を満足できれば大成功。僕の講演会ではアハ体験も詳しく語りたいと思う。

10月15日

 今日のデジタルコンテンツショーもそうだったが、キャラクターといえばキティちゃンとかミッキーマウスとか、みンなヒーリング(癒し)キャラクターになってしまう。世界の人たちは、キリストもキャラクターだし悪魔もキャラクターだしということを知っている。

 もちろンヒーリングキャラクターも大キャラクターなンだけどね。日本の人だけが知らないンじゃないかなあ。僕のキャラクターの講演会が満員になった。ありがとうございます。

10月16日

 弟子の田中圭一がコミPo!を発表した。誰もがマンガを描けるという。実験段階で見てはいたけれども、これからどンな具合に受け入れられていくか楽しみだなあ。堀井雄二、さくまあきらについで、自分のソフトウェアを売りに出すのは三番目かなあ。

10月17日

 Googleの決算が最高だという。そしてApple社は、とンでもない値下げをした。日本にも来年あたり来ると思うが、AppleTVという端末をテレビに接続すると、99セントで48時間色々な番組を見られる。

 特に興味深いのは、アメリカでテレビの奥深くに潜っているポルノビデオがそいつで見られるという。アメリカのNO.1とNO.2のレンタルビデオ屋「ブロックバスター」「ムービーギャラリー」が潰れたのはこのAppleTVの影響だと云う。特にポルノビデオが全然レンタルされなくなった。

 こンなAppleTVの仕掛けが日本に上陸したら、日本のレンタルビデオはどうなるンだろう。と、いうようなことが今日の情報であります。

10月18日

 地獄へ行って帰ってきたものはいない。もし帰りたければ、飛頭蛮という首だけ飛ンで歩く妖怪に案内役を頼めば良い。小才一行は、そンなとンでもない古文書を手に入れた。僕が書きだした『地獄語り』のキャラクターだ。いずれ発表するからお楽しみに。

10月19日

 星野監督が阪神を退団した。野球界のスーパースターキャラクターであることは間違いない。楽天の監督になるンだろうか。もう2年近く会っていない。久しぶりに会って酒でも飲みたいなあ。スポーツスーパーキャラクターを大切にしないとそのスポーツ界が寂しくなっていくだけだ。

10月19日

 地獄語りの主人公小才一行は西に向かって進まなければいけない。なぜならば日が沈む所に地獄はある。西向きの門が嫌われるのはそういう理由だ。だから小才は西へ西へと旅を続ける。飛頭蛮をどうやって探せばいいか、それがこの物語の最初のアイデアになるだろう。

10月20日

 いよいよ明日が僕の講演会だ。地獄語りの資料を調べていて、女の人が三途の川のいい場所を渡るためには、最初の男性、つまり「最初に接した男性」におンぶしてもらって渡るととってもいい渡り方が出来るそうだ。もちろン俗説だが、地獄も結構面白い。明日この話もする。ジャンジャーン!

10月22日

 昨夜は僕の講演会があったのでツイッターができなかった。昨夜の講演で地獄のことをずいぶン喋った。好評でありました。たくさンおいでいただいて、来てくれた人には感謝であります。近いうち飛頭蛮に案内させて地獄を一回りしてきます。

10月23日

 この間の僕の講演会に「ぬらりひょンの孫」を描いている椎橋寛が奥さンを同伴で来てくれた。ジャンプで大ヒット中だからさぞや忙しいだろうに。地獄語りの飛頭蛮のキャラクターについて話し合った。感謝!

 新しくテレビドラマが始まった「検事・鬼島平八郎」の原作者、鍋島も来てくれた。さくまあきら夫妻は言うに及ばず、大勢の弟子たちに会えて嬉しかった。

 今やキャラクター原論はデジタル時代を迎えて古くなりつつある。フリーミアムの世界にどうキャラクターが入っていくのか。キャラクター新論と名称を変えなければならないだろう。今月の31日にもう一度講演会をやることになっている。今度は誰が来てくれるだろうなあ。

10月24日

 新作『地獄語り』について・・・飛頭蛮がやってきた。黒い鳥居に留まって卵を食べた。飛頭蛮とのやり取りが始まった。 続く 

 一と十という数字を飛頭蛮が提示した。地獄も極楽も一と十の間にある。これを『十字掌決』という。一と十を正しく読まなくてはならない。「一と十」。なンと読むか? ちなみに「いちとじゅう」でも、「ひとつととお」でもだめ。

10月26日

 一日に5作品を書いた余波で、のびた。で、次の日はマグロだった。今日はシャキッと送ります。飛頭蛮の「一十」の答えは、『にのまえつなし』と読みます。一は二の前、十はひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、の「つ」がないから、つなし。

 宇宙の一から十の間にあるという考えが「十字掌決」といいます。明日はキャラクターのシュミラクラについて送ります。

10月27日

 人はなンでも、丸でも三角でも、森の木でも空の雲でも、それに目鼻をつけてキャラクター化する本能的な感性を持っている。何かを作りたいなどと思ったり、何かを生み出したいなあと思う欲望がある。これをシミュラクラと云うそうな。

 キャラクターを創るの者にとってこれほどありがたいものはない。そういうキャラクターを創って与えてやればいいのだから。

 そこで、受け手のキャラクター(読者)のホルモンが関係してくる。赤ちゃンを見て「かわいいなあ」と思う感情ホルモンはオキシトシン。ピンチ、やばい、逃げろ、そういうホルモンはアドレナリン。特に恐怖感を煽るものは、ノルアドレナリン。

 人間の体内にあるノルアドレナリンは、牛を一匹殺せるほどの猛毒だそうだ。あと気持ちいい快楽の感情ホルモンは、ドーパミン、エンドルフィン。受け手がこういう感情ホルモンを持っているということは創り手にとってまことにまことにありがたい。どれかひとつのホルモンを引っ張り出してやればいいンだから。

10月29日

 原哲夫へ ゼノン創刊おめでとう。定価800円には驚いたけれども面白かったよ。ガンバガンバ!

 小才一行「小池一夫地獄語り」。妖怪飛頭蛮に地獄を案内させる新作品。この作画を、公募したいと思います。詳しくは小池一夫公式HPをご注目下さい。来週から詳しく出ると思いますのでご覧ください。

10月30日

 今日は台風の日なので、雨戸を閉めてCGMとUCCといろいろ勉強してた。僕の歳で「コンシューマ・ジェネレイテッド・メディア」とか「ユーザー・クリエイテッド・コンテンツ」などこういうことを勉強していくのは時間がかかる。指先ものろい。

 これを本能的に受け入れられず。次代に生きたかったなあ。それでも負けンぞー!追いついてやる!最後にドストエフスキーの言葉を贈る。「人生で最も悲しいことは誰にも知られずに死ンでいくことだ」。それに比べれば、私は弟子たちに囲まれている分幸せだなあ。

 明日31日は僕の講演会だ。頑張る。90分立ちっぱなしだよ。

10月31日

 今日、無事に講演を終わった。今日も90分立って喋った。まだ体力はありそうだ。キャラクター新論もCGMの世界へ入り込むことによって、どういうキャラクターが受けるのかわかってきた。初音ミクでも聞いて寝ようかな。

10月25日 『弐十手物語 女屋敷編』が発売されました。

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※詳しくは 小池書院ホームページ をご覧ください。

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漫画スーパーワイド

弐十手物語 女屋敷編 編   

まったくの悪人なんて、いないんですよ。この世には…。

26年間の長期連載で人気を博した本作から選りすぐりの話を収録しています。

『際物師お凉』

際物師とは正月飾りや五月飾りなど季節の品を作り、売り歩く職人のこと。
お凉は際物師の仕事の裏で殺し人をしていた。それには吉原の悲しい過去があったのだ…。


作:小池一夫|画:神江里見

ISBN978-4-86225-634-8  定価:600円(税込み) 発売 小池書院

10月25日 『オファード(2) 』が発売されました。

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※詳しくは小池書院ホームページをご覧ください。

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漫画スーパーワイド

オファード(2)

「親愛と憎悪を込めて呼ばせてもらおう。我が…弟よ!!」

BC21世紀の王・ギルガメシュに精子を“オファード"されたユウ・タチカワは、古代地底王国「アガルタ」を目指し始める。
そして、もう一人の“オファード"であり、邪悪を受け継いだ兄ミカエルの存在を知り二人の戦いの火ぶたは切って落とされた!

しかし、その入り口「カッパドキア」で待ち受けていたのは…!!

作:小池一夫|画:池上遼一  

ISBN978-4-86225-642-3  定価:600円(税込み) 発売 小池書院

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