月別アーカイブ / 2010年04月

2010年4月のつぶやき

4月1日

 キャラクタープロファイリング(秘)テクニック。ある人から何度か電話がかかってきたとして、それがいつも、自分にとってタイミングが悪い場合、その電話をかけてきた人は、他者の「キャラクター」に対する「プロファイリング」が足りないのだ。

 ……それを「運」という言葉で言い訳すれば、その人は「運気が上がっていない」し、「上昇気流」に乗っていないともいえる。しかし、「運が悪い」というのは、多くの場合、相手のキャラクターに対するプロファイリングが足りないということだと思う。
 
4月2日

...  俺は今、小田原城の桜吹雪の中にいる。

 来週から神奈川工科大学の2年目の授業がはじまる。今年からキャラクタークリエイターーコースも発足し、小池ゼミも本格始動! 大阪のゼミからは「ぬらりひょンの孫」の椎橋が出たが、彼を超えるマンガ家を出すぞ! 椎橋も頑張れ! 遅くなったがアニメ化おめでとう!

4月4日

 「バーンノーティス」のシーズン2が始まったが、面白くなりそうだ。

 どンなキャラクターにも弱点が必要。弱点がないキャラクターは面白くない。

 アバターを見て、頭がカオス。混沌状態。面白いとは思うけど、あのキャラクターに感情移入があまり出来なかった。カオス。混沌。昔見たアメリカの西部劇を思い出しましたよ。

4月5日

 大沢在昌の「ブラック・チェンバー」読了。非常に面白かった。タイトルもいいね。

4月6日

 主人公のキャラクターには弱点をつけるが、仇役には欠点をつける。弱点と欠点は違う。

 主人公とライバルの間には「引き回し役」のキャラクターを置く。引き回し役にピッタリな性格は「臆病」「卑怯」「小心」「おしゃべり」「仮面をかぶっている(本心を隠している)」など。

 「弱点」とは、物語上で行われる「勝負」の上での弱点。弱点のないヒーローは面白くない。「欠点」は性格的欠陥。冷血、残虐、短気、下品など。これは「勝負」の上ではむしろ有利に働くが、読者には嫌われる。 RT ***** 弱点と欠点のちがいがわからなかった;v; 

 その通り。 RT ***** なるほど。拝一刀の弱点は大五郎ということですか?
 
 僕は漫画では「字」も漫画の一部だと思っている。点を打ったり、「ン」ではなく「ン」を使うのは、読みやすさや、読ンだ印象を考えてのことです。「弁慶がなぎなた持って」だったら、「弁慶がな、ぎなた持って」と読ませないために、「なぎなた」に「、」を打つンです。

 漢字も同じ。よりわかりやすくイメージが伝わりやすい字や読み方を使う。

4月7日

 明日4月8日から、いよいよ神奈川工科大学情報メディア学科キャラクタークリエイターコースの新学期。来週の2回目の授業には、『桃太郎電鉄』の「さくまあきら」が講義に来てくれる。面白い話を聞けて、いろンなテクが身につくぞ~ッ

4月8日

 キャラクターは「日常」にいる読者を、「非日常」の世界に引きずり込むものだ。そういう考えで、いつもキャラクターを創っている。

4月9日

 夢を見た。手塚治虫先生に「小池さン、アニメを創りなさいよ」と言われた。そしたら次の日、アニメ監督の北久保から電話があった。

 どこかで僕の作品を紹介するトークイベントがあったらしい。次やるときは呼ンでくれれば行くよ。僕も自前でトークショーをやったら人は集まるだろうか。

 「劇画村塾30年の歩み」のような本を出したいと思っている。弟子たちの対談やインタビュー、デビュー作、手元に残っている塾の資料などを掲載して、日本の漫画史の空白を埋める、資料的価値の高い本にしたい。どこか出してくれる出版社はないかな。

4月10日

 たとえば、神父さンというキャラクターをイメージすると、普通の人は優しい顔の上品な中年男性を思い浮かべる。でも、漫画家が一般人と同じではいけない。顔に傷がある元ヤクザとか、かつて人を殺したことがあるといった、意外性やギャップのあるキャラクターを考えるのが漫画家だ。

 僕をトークライブとかイベントに呼びたい場合は、気軽に声をかけてください。

4月12日

 朝早くNHK俳句も見てくれた人、ありがとう。 NHK俳句の再放送は13日14:30~55NHK教育です。俳句も面白いなぁ!

 トリノの聖骸布はレオナルド・ダ・ヴィンチのイタズラだと思うよ。

 それにしても、本物の「ロンギヌスの槍」はどこにあるンだろう

 トレジャーハンター物では、「ジャック・ハンター」よりも、やっぱり「インディ・ジョーンズ」の方が面白いな。

4月13日
 
 「神奈川工科大学 カイト Vol.1」は売り切れました! ありがとう。

 キャラクターを創る人は、普通の人と目線が一緒ではいけないンです。「クリエイターは常にプロファイリング目線」を持てということです。人や物事を見たら、それについて深く洞察する。シャーロック・ホームズのように。

 遅くなったが、険持ちよ君、少年サンデー新連載おめでとう! またキツネウドンでもおごるよ。

 キャラクターという言葉を最初に使ったのは明治の哲学者・西周(にし・あまね)の「国民気風論」。強いものに靡きやすい日本人の気風(ケレクトル=キャラクター)について論じたものだが、今日の日本のキャラクター好きの気風を見たらなンと言うかな。

4月14日

 拙著「人を惹きつける技術」は売り切れ間近だそうです。お求めの方はお早めに。ブログで紹介してくれた、「すがやみつる」(@msugaya)サン、どうもありがとうございます。http://bit.ly/bW5h22

 いい夢。例えば火事がボーボー燃える夢。爬虫類(ヘビやヤモリ、ついでに「竜」も)の出てくる夢。そういうグッドな夢を見たとしても、人に言ってはいけない。たちまち幸運が逃げてパーになってしまう。僕も今日はいい夢を見たが、誰にも言わない。きっといいことあるぞ。

 明日は神奈川工科大学で授業。ゲストに『桃太郎電鉄』のさくまあきらが来てくれる。楽しみだなぁ。

4月15日

 僕が必ず読む作家。志水辰夫、大沢在昌、北方謙三、堂場瞬一、原僚、東直己。藤沢周平は全作品もう3回も4回も読ンで、もう読むものがない。藤沢周平が生きていたらなぁ。

 今度、インド政府公認のヨガ漫画を描く。ヨガの呼吸法。深呼吸するとき、両肩を両耳の中に入れる感じで手を挙げ、深く息を吸う。下ろしながら吐く。

 ハッ!ハッ!ハッ! と3回に分けて息を吸い、一気に吐き出す。これをやるとプレッシャーが取れる。

 さくまあきらに神奈川工科大で講義をしてもらう。ライター時代に事故で入院して仕事から離れた堀井雄二にさくまが仕事をまわし、堀井もまたさくまをゲーム業界に呼ンだ。この話には、本当にジーンときた。この友情のおかげで、今のゲームの世界がある。仲間とは本当にいいもンだなぁ。

4月16日

 もし,君の前に女神が現れて、何でも願いを叶えてくれるとしたら、君は何を願う? そういう「渇望」が、キャラクターに散りばめられていなければ面白くない。 それがアスリートになりたいでも、お金持ちになりたいでも、「復讐」であっても、「願い」は「願い」だ。

 「願い」と「夢」は似ているが、違う。「願い」の方は、努力すれば叶う気がするが、「夢」は簡単には叶わない。常にその先にある。

4月17日

 ジャンプで活躍中の椎橋に続き、サンデーでは険持ちよが連載を勝ち取った。ものすごく嬉しかった。二人とも頑張れ。高橋留美子に会ったら、険持のことを聞いてみたいね。サンデーでは留美子と人気を争うライバルになる。留美子に負けるな。でも、尊敬の念も忘れてはいけないよ。

4月18日

 今週のスピリッツで、ケンコバ君が「赤い鳩 アピル」が大好きだとインタビューで答えていた。ダビンチコードの先駆けだとか、早すぎた傑作だとか。コバ君ありがとう。あの物語で描かれた146年後の「はるまげどン」は「2010年」から始まる。つまり今年だ。

 今気になること。キリストを磔にした十字架は何の木でできていたのか。今その木片はどこにあるのか。テンプル騎士団が持ち帰ったのか。キリストを刺したロンギヌスの槍とともに気になる。

 キャラクターに何を持たせる? 例えば主人公にロンギヌスの槍や、キリストがゴルゴダの丘まで担がされた十字架の破片を持たせるとどうなる? 彼に絡ンでくるのは? テンプル騎士団? バチカン? ナチス?それとも悪魔?

 「何で13日の金曜日が忌み嫌われるか知ってるか?」「テンプル騎士団が教会から追放された日だからなンだぜ」           
 ロンギヌスの槍を持たせたキャラクターにこういうセリフを言わせれば面白くなってくる。 

 トークイベントの話、企画進めてもらってます。決まり次第発表しますから、もうしばらく待つのだぞ。

4月19日

 ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』が出たとき、「ヤラれた。これは俺が書きたかった作品だ」と思った。

 好きな作家の小説を買って読ンでたら、なぜか昔読ンだことがある気がする。おかしいなと思って調べたら、タイトルを変えて再発売していた。騙されて買ってしまった。超ムカつく!!

4月20日

 ipadなどでの読書が定着すると、日本の紙の本の文化が滅びてしまうという人がいるが、すべて滅びたりはしないだろう。紙の本が好きな人はかなりいるからね。

 太古の人類は大自然の中に目に見えない「何か」がいると感じ、それを畏れて「神」とか「悪魔」とかいう名前をつけた。それが「キャラクター」の始まりだ。人々は神を祭り、魔を鎮めるために「祭り」を行った。それが音楽、舞踊、絵画、物語といったあらゆる芸術の源ともなった。

 漫画には映画のような「音」や「動き」がないし、「匂い」とか「気配」もない。だからこそ、最初にキャラクターを起てる必要があるのだ。

 団鬼六先生の作品はずいぶン読み、映画化されたのも観ました。すばらしい美人が苛まれるシーンが心に焼き付いています。あの女優さンはなンて言ったかな。

 漫画の原作と映画のシナリオの違いがわかるかな。それが分からなければ、漫画原作者には絶対なれない。

 これからも、出版社や取次は存在し続けるだろうし、書店もなくなりはしないと思いますね。共存するでしょう。漫画と小説のように。

 「飛び加藤」の作品と、「望月千代女」の作品を書き始めた。日本の男性と女性の忍者No.1だ。ちなみに「くノ一」とは山田風太郎が広めた言葉らしいが、「九ノ一」とも書く。僕はこっちのほうがいいと思う。なぜ「九ノ一」か、意味はわかりますか?

4月21日

 キャラクターは映画でも重要だが、現代では演じてくれるキムタクとか小栗旬のような俳優のキャラクターが先にあり、それを想定して脚本が作られる。漫画には俳優がいないので、最初にキャラを起て、読者にキャラを印象付ける必要がある。

 だいぶ昔、1970年代初期の「花と蛇」だったと思います。 @Oniroku_Dan おおきに。谷直美、志摩いづみ、高倉美喜、杉本彩… 入っとりますか?QT @koikekazuo: 団鬼六先生の作品はずいぶン読み、映画化されたのも観ました。すばらしい美人が苛まれる

4月22日

 主人公のキャラクターには「オーラ」をつける。敵対するキャラクターには「カリスマ性」をつける。「オーラ」はヴァルター・ベンヤミンが、「カリスマ性」は、マックス・ウェーバーが提唱したものだ。

 オーラをつけやすいキャラクターはヒットするし、オーラをつけにくいキャラクターはヒットしない。オーラのつけ方にもいろいろある。今、新しいキャラにオーラをつけるのに苦しンでいる。オーラをつけるとは、キャラを起てるということだ。

4月23日

 谷ナオミでした。ありがとうございます。 @Oniroku_Dan  私事で返事遅れました。70年代やったら、きっと谷やね。 http://ow.ly/1BDrT QT @koikekazuo: だいぶ昔、1970年代初期の「花と蛇」だったと思います。
 
 寒い日が続くので、外に出ないで、キャラクターを描こう。本当に今日も寒い。

 漫画のタイトル。圧倒的にキャラクターネームのものが多い。「鉄腕アトム」「ドラえもン」「ゴルゴ13」「ゲゲゲの鬼太郎」……数え上げればキリがない。やっぱり「漫画=キャラクター」だと、今日も、思った。

4月24日

 大きな花屋で花の苗を見て歩いた。ピクシーレッド、ミリオンベル、クレマチス、デイジー、ガーベラ、ストック。いろンな名前がある。キャラの名前をつけるのに役立つ。ピクシーレッドなンていうロシアの殺し屋は面白い。ふと、美しい物に殺伐としたイメージを重ねる自分が悲しくなった。

4月25日

 「人は過去からは何も学ばなし。同じ過ちを繰り返すから」と詩人はいう。だけど、漫画は過去から学ぶものが多いよなあ。

4月26日

 僕の原稿は太いボールペンで手書き。パソコンに頼ると字が書けなくなったり、記憶している知識を失っていくようで恐ろしい。だから毎日、20~30枚の原稿を手書きで書いている。
 
4月27日

 どンどン情報メディアが増えていく。紙媒体、映画、TV、漫画、アニメ、ゲーム、携帯、インターネット、iphone、ipad、etc…。キャラクターはそのどれもに入っていく。キャラクターは永遠なり。
 
4月28日

 キャラクターの対比が善と悪、神と悪魔ではっきりとわかるのが映画「アンブレイカブル」。生まれてから一度もケガも病気もしない、列車事故で千人死ンでもたった一人生き残るアンブレイカブル。これに対して、赤ン坊の時から全身複雑骨折の壊れる男。この対比が素晴らしい。

 「壊れた男」は、世界のどこかに「壊れない男」がいると思い、その男の乗った列車に目星をつけて、事故を起こさせる。キャラクターを創っている人は、「アンブレイカブル」観るべし。俳優はブルース・ウィリスとサミュエル・L・ジャクソン。

4月29日

 「孫子の兵法」を熟読し終えた。不遜な言い方かもしれないが、僕のキャラクター創作論と共通するところがほとンどだ。かなり熱くなった。これを取り入れて「キャラクター孫子論」を書く。

4月30日

 「孫子」が言う! 「敵を知り、自分(おのれ)を知れば百戦危ぶべからず」と! これをキャラクターをつくっている我々から見れば、敵とは読者である、どういう読者に好まれるキャラクターを自分はつくれるのかということになる。即ちキャラクタープロファイリングにほかならない。
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4月24日 『赤い鳩 アピル(1)幕末の方舟編 』 (重版)が発売されました。

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漫画スーパーワイド

赤い鳩 アピル(1)幕末の方舟編

新撰組隊士・馬庭実行は斬れと命じられた
異国人ヘボンを助けてしまう…。
ヘボンは途方もない伝説をたしかめるために、
生命をかけて日本にやって来ていた。
沖田総司をもまきこんだ三人の探索行が開始した…!!
ユニーク且つ壮大な時代大作!

ーーいまから146年後には、この世から人間がいなくなり、

滅亡の平原(はるまげどン)と化す

ーーはるまげどンの日は2010年から2017年までの7年間続く……

 2010年ッ! 
 
はるまげどン、
 到来
ッ!!

作:小池一夫 画:池上遼一 

ISBN978-4-88315-982-6 定価:600円(税込み) 発売:小池書院

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4月24日 『弐十手物語【牢屋同心編】』が発売されました。

Isbn9784862255891

漫画スーパーワイド

弐十手物語 牢屋同心編

悪に一番近いお牢に入ることで見えてくるものがある!

26年間の長期連載で人気を博した本作から選りすぐりの全二話を収録しています。

『牢屋同心鎰役』
牢屋奉行の石出帯刀が女だと知り、牢改革に乗り出す鶴次郎だが…!

『江戸の灯』
巨悪の存在に十手の全てを否定され、気力を失った鶴次郎は…。

作:小池一夫|画:神江里見

ISBN978-4-86225-589-1 定価:600円(税込み) 発売:小池書院

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