SINGを観ていると、
昨年、月に二、三回の頻度で参加していた
オープンマイクでの経験と
物語が重なってくる。

多数の登場人物の物語を
うまく並行させて進むので
ときどき、

そりゃすっ飛ばしすぎだろ!
うまくいきすぎだろ!

と感じるところもあるけれど、
そんなリアリティ無視のお話なのに
感じ入って泣きたくなる場面もあった。

前回のブログで書いた、
「リミッター外しぎみ」という目標は
オープンマイクみたいな場で
とくに意識に上ってくる。

SINGの多くのキャラクターのように
私もよく
「私なんか」
と思う。

ハメを外しちゃいかん。
前に出過ぎちゃいかん。
みんな私のことなんか、
とくに見たくないんだから。

でもね、SINGを観ていても思うけど、

あなたのことを
ほんの少しでも好きな人は、
ステージ上のあなたに
「もっと見せてくれ」
と思ってる。
時間じゃない。
中身を、特徴を、感じていることを。

とはいえ、一方では
あなたのことを気に入らない人もいて、
いいから早く引っ込めと思っている。
つらい現実だけど、仕方がない。

要は、どちらの期待に応えたいか、
ということなんだと、
昨年を経て、
今年の私は思うのだった。

どうせなら、
見せてくれよと思ってくれている人を
喜ばせたほうがいい。
引っ込めと思っている人には、
ちょっとの間だけ、
我慢していてもらおう。
どうせ、どちらかしか
喜ばせられないのだから。

それに、何かしてみたらもしかして
引っ込めと思っていた人も
喜んでくれるかもしれないよ。

それは、何もしないで引っ込むより、
ずっといい。


で、SINGの主人公のコアラは、
すこし分かりにくいキャラクターのような気もするんだけど、
それでも劇場出演者に対しては必ず、

もっと見せてくれ!
中身を見せてくれ!
感じたままを出してくれ!

という気持ちで臨んでいるのが
見ていてとても気持ちがいい。

オープンマイク……いや、
コンテストの主催者として、
最高のコアラだと思う。

リミッター外しぎみでいこう。
今年も、私も、あなたも。

SING!