いつかみた映画をひたすらあげるだけ、ミタメモ。



質屋の娘おつやは店の若者に恋をして
駆け落ちしたはいいものの
悪人の企てにまんまとハマって
芸者として売られてしまう。
ところが彼女には
男をだましてもてあそぶ才覚があった。

かたぎに戻れないよう
背中にほられた女郎蜘蛛の刺青は

男の生き血を吸ってのし上がる
彼女の魂そのもののようで

罪悪感に苛まれた刺青師は
その生き様を追いかけつづける。


谷崎潤一郎原作、
新藤兼人脚本の物語は
たいへんよくまとまっているし
なにを言ってもセリフが歌のようで
調子が良くてカッコいい

増村保造監督、
宮川一夫撮影の映像美は
ローアングルと凝ったライティングと
衣装の布地の華やかさで
なにやっても美しく

主演の若尾文子は
きっぷのよさがカッコよすぎて
女を利用するばかりの男どもへの
復讐が心地いい

けども

最後までみるとやっぱり

日本映画の女性キャラ典型のひとつ
excessive body — 過剰な肉体
と呼ばれたりする、

自身の肉体的魅力と賢さを駆使して
抑圧的な家族から脱出し
自身の幸せを追い求めた結果、
やっぱり罰を受けました……

という
男性中心主義があたりまえの社会のなかで
無自覚に量産された
娯楽用悲劇の典型に仕上がっており

このジャンル、
古い映画として好きではあるのだが

これ以上、今の世の中では
無自覚な典型としては作られてほしくない 
敢えて作るなら希望のある終わりがほしい…
テルマ&ルイーズとかOUTとかの
女たちの闘争、
またはもっと広く
社会的弱者の闘争(または復讐)
の物語が
どういう終結をするのかは

なかなか大切なんだと思う

世界のどの時代でも
なかなか簡単にはハッピーエンドにできてない

参考文献