いつかみた映画をひたすらあげていきたい、ミタメモ。

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家庭裁判所の参与員をしている
中年歯医者が、ある日出会った事件は
工場経営者の老人が
核兵器への恐怖に取りつかれ
ブラジルへの移民の計画を始めたりして
家族の財産を使ってしまうので
それを差し止めてくれというものだった。
老人の暴走はそれでは止まらず
一族の問題があからさまになっていく。


三船敏郎35歳、七人の侍の翌年で
老人役は大チャレンジ……。
すごいなあ。

一方の志村喬の
いつもの志村喬っぷりもすごい。


核爆弾への恐怖といえば

原爆からまだ10年の1955年だし
核実験が盛んに行われている冷戦下だしで
「アメリカさんやめてよ!」
と言いたくなりそうなところだけれど

米国の占領後の検閲が終わっても
まだ映画会社の自主規制が行われたりして
醸成された空気もあったようで

米国批判というよりは
核問題は人間の非道からくる天災、
といった扱われ方なのは

ゴジラとか第五福竜丸とかと
同じだなとおもったりする。

それにまた
罪を憎んで人を憎まず、
という美徳もあるしなと
おもったりもする。

この、天から降ってきた災い的な
被害者的な核問題観は
2011年の原発事故以降は
残念ながら
日本も世界に放射能を放ってしまう
加害者になりうるという想像力を
日本人にもたらしたはずで

今後、核についての物語のなかでの扱い方は
きっと変わっていくだろう。
シン・ゴジラとかそうだし
もっともっといろいろできていくだろう。


工場経営者とはいっても
中の上くらいの社会階級で
でも家族黙認のおめかけさんが複数とか
国家的なブラジル移民の動きとか

父母の世代から聞きかじった話と重なり
身近な老人問題とも重なり
なにやら他人の家族の話とは思えない
切実さがある。
↑ なんかすごいなとおもったら
シェイクスピアの劇からとった英題なんだそうだ