いつかみた映画をひたすらあげていくだけの、ミタメモ。
フィンランド、ヘルシンキの街に
とうとつにおにぎりの食堂を開いた女性。
お客はなかなか来ない。
それでもいつしか、
問題のある観光客や、お金のない若者など
ゆるやかな出会いがやってきて
店を、料理を、暮らしを変えていく。
フィンランドについては
ほとんど何も知らない。
ヘルシンキで小さな食堂を開くという物語は
リアルかときかれればそうでもなくて
フワフワしたファンタジー感がある。
しかしこの絶大な存在感を放つ3人が演じる
日本社会と家族の中での役割から
解放、または放逐されたような女性たちが
自分らしく生きられる場所は
このリアルでないヘルシンキの
ふしぎにさいごはうまくいく暮らしのような
地味なファンタジーの片隅にしかなくて
そこに腹を括ってやっと心を落ち着けた
女たちの姿のように感じて
ヒヤリとするようなリアルさで
心に残っている。