月別アーカイブ / 2021年09月

いつかみた映画をひたすらあげていくだけ、ミタメモ。


とあるイケイケ広告会社に起こった陰謀で
会議室にいたたったひとりの黒人社員が
いきなり社長に抜擢。
社内には思惑を超えたレベルの
黒人ワールドが展開し
大混乱へといたる……。


アイアンマンでおなじみ
ロバート・ダウニー・Jrのお父さん製作の
「もしも黒人が一流広告会社のトップになったら」
というシチュエーションの
はちゃめちゃコメディ映画。

その、
もしも、の設定は
どうなんだよ?
黒人が社長で、
何がおかしいのか?

と、現代の視点から見れば言いたくなるかも

当時はそんなこと「ないない!」
だったんだろうし
たぶん今だってなかなか……

でも

そんなこと今、ギャグには
できないよね

ってことを、
当事者たる黒人キャストやアーティストを
まきこんで
おおっぴらにやってる
この映画、

これもひとつの、
古典としての
歴史的文脈からの解釈を必須とする
映画……

とはいえ
フツーに笑えるとこも多いし
カッコよかったりもする。

このあとまもなく
白人の旗振りでつくる黒人向け娯楽映画、
ブラックスプロイテーション
というジャンルが盛り上がり

それなりに名作もあるといわれるけれど

そして当事者の観客のなかでも
楽しめたり笑えたりもしたんだろうけど

でも
こんな外側からの描写の範囲内で
黒人ってものが収まると思うなよ、

ということなのだとおもう。


日本初の
アフロ侍
とかはどのジャンルになるのだろうと
思いつつ

感謝: 参考解説記事↓
映画評|ロバート・ダウニー・ジュニアのお父さんが作った早すぎたブラックスプロイテーション|"Putney Swope" by Robert Downey Sr. - カタパルトスープレックス
今回紹介する"Putney Swope"はロバート・ダウニー・シニア監督(ロバート・ダウニー・ジュニアのお父さん)による広告業界風刺ドラマです。ブラックスプロイテーションはメルヴィン・ヴァン・ピーブルズ監督『スウィート・スウィートバック』(1971年)が最初とされますが、それより2年早い1969年製作作品です。 Putney Swope [Blu-ray] 発売日: 2019/07/02 メディア: Blu-ray この作品は黒人監督作品ではないですが、その後のブラックスプロイテーション映画との共通点が非常に多いです。本作で音楽を担当するのがチャーリー・キューヴァという人で、ジャズファンクがと…
www.catapultsuplex.com

いつかみた映画をひたすらあげるだけ、ミタメモ。



アマゾンの奥地に、女だけの国がある。
そこで戦士として鍛え上げられた
姫、ダイアナのもとに
外の世界の戦闘機が飛び込み不時着。
ダイアナはそのパイロットを救出し、
20世紀のロンドンへと送り届けるが
そこで見たのは
戦争を繰り広げる
おろかな現代文明だった……。


「強い女」を描いたはずが
男にこびたミニスカコスチュームで
残念なスーパーヒーロー……

として昔から言及されがちかもな
ワンダーウーマンだけど

本作では

いいじゃない!
女にとってもかわいくてカッコいい
いいコスじゃない!
フェミニン=男にこびてる、はちがうよね?

と、ギリギリ思えるラインで
楽しめた映画の印象なのだけど


次のこれ↓がな……
もうその彼氏いらんだろダイアナ、
男子を守ることで
無理にフェミニンなふりしなくていいよ、

なんて思わなくもなかった。


がんばれ次作

あるのなら

いつかみた映画をひたすらあげていくミタメモ。




ロサンゼルスのワッツは黒人が多く住む町。
そこの屠殺場で働く男は
感情を殺して羊を殺す毎日。
そうして稼いで
妻子との穏やかな暮らしを保っているはずが、
絶えずふりかかるささいなトラブルのなかで
自分の中のなにかがこわれていくのを
感じている。


この、主人公の妻を演じる女優さんが
亡くなったという記事が出たので。

チャールズ・バーネット監督の
UCLA大学院卒業映画だそうで。

貧しい地区の黒人たちの
不安定ながらに続いていく日常を
危なっかしいほどに鮮やかに切り取って
とても評価されたんだけれど

流れている黒人有名ミュージシャンたちの
数々の名曲の
権利を取ってなかったということで

(嗚呼……学生映画……)

長らく一般公開や発売ができなかったという

幻の傑作。

今もDVDを買う以外にはなかなか
観られる機会がないようで
授業のために観た
1箇所だけあったストリーミングサービスも
今探したら見当たらない。

日本未公開らしいし。

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