いつかみた映画をひたすらあげていく、ミタメモ!
瀬戸内海の小さな島に、
たった一件の農家があった。
そこに住むのは夫婦と息子たちの4人だけ。
手漕ぎの舟で陸へ向かい
真水をくんで島へ戻り、畑にまく毎日。
永遠に変わらなく見える生活のなかで
若い妻の心は少しずつ疲弊していく……。
新藤兼人監督の独立プロダクション、
近代映画社が資金難に陥り
もうこれで解散だ、
好きなように映画をつくるぞ、
と、解散記念作品としてつくったところ、
国際的に高く評価され、
解散を免れたという映画。
ひたすら静かだけれど、
退屈ではなく、
じっと、じっと、家族の生活を見つめてしまう。