月別アーカイブ / 2019年07月

とにかく毎日、観たことある映画を挙げていくのがミタメモ!

昨日のミタメモ『真夜中のカーボーイ』
から、
散文的な都市描写つながりで、
地下鉄のザジ。



実は観たのはかなり前で
具体的なことは覚えていない。
かわいいザジちゃんが都市をさまよう様子が
えんえんと描写され、

物語性はあまり感じないんだけれど

それでもなんだかおもしろくて
次になにが起こるのか、わくわくしながら
じーっといつまでも観てしまう映画。


という印象は残っている。


フィルムの最初から終わりまでの、
一本を通した脚本、シナリオ、物語。
そういったものが、いい映画を作り上げる
のはもちろんだし、

物書きという仕事柄、
その重要性を云々する機会は
多いのだけど、

いい映画の作り方は、
ほかにもあるのだということを、

こういう作品をみると
感じて心に刻みます。












とにかく毎日、映画を挙げるんだミタメモ!


Midnight Cowboy 
真夜中のカーボーイ
……って、
「カーボーイ」かい、
カ「ウ」ボーイじゃないんかい、邦題!

それはともかく。

テキサスの田舎町からニューヨークシティに
颯爽と出てきた主人公の

ヒモ商売で成り上がるんだ!

というめちゃくちゃ前向きな志は
都会のシビアさを前にあっというまに
吹き飛ばされそうになるが

そこで出会ったチンピラに
マネージメントしてもらうことになり
奇妙な友達関係がうまれる。
2人の願いは共通、
簡単にチョーお金持ちになること……。

ところが、運命はそれほど
2人に優しくはなかった。



冒頭あたりは
奇妙に笑える細かいエピソードが
積み重ねられ、

知らない街での旅の情緒もあって
『地下鉄のザジ』を思わせ
このまま散文的にいくのかな、
と思っていたら、

チンピラ・ダスティンホフマンとの絡みから
物語がいっきに力を増していく。

その、軽快さから熱さへの変遷。
笑えるエピソードの積み重ねに
乗っかっているうちに
悲劇的な物語上を流されていた感覚。

独特な魅力をもった映画だった。


ダスティンホフマンの、
キャラ作りもすごすぎる。

他のいろいろな映画で見慣れた顔なだけに、

なにこれ、
まるで別人じゃねえか!!!

と、思ってしまうんだけど、

まるで別人になること、
それが役者の仕事なんだった。



役者魂 ★★★★★




とにかく毎日、観た映画を思い出すのがミタメモ。


30年ぶりにみたら
初めてみたときは寝不足で爆睡したのを
思い出した。

こんなにおもしろいのに!!

旧友を訪ねてウィーンまできた主人公は、
その旧友が交通事故で死んだばかりだと
知らされる。
しかしその死を語る人々はみんな
あやしいことこの上ないし
状況は不自然だし、
旧友の彼女はすごい美人で弱ってるし……。

このままじゃ帰れないだろ、
どう考えたって!!


ふっるーい映画のはずなのに
会話の速さ、音楽の盛り上げ、話のテンポ、
主役のジョセフコットン、
悪役オーソンウェルズの
キャラの濃さは……

まったく退屈させない。

すごい。

古い映画は退屈だなんて嘘だぜ度
★★★★★

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