これからは、読んだ本の抜粋なども、ここでしていこうと思う。
とか言いながら初回から、Twitterの抜粋BOTに頼っている。

Michel Houellebecq (この綴りがまったく覚えられない)に出会ったのは、どこでだったのか……。
思い出せない。
ネット上のどこかでこの『闘争領域の拡大』の抜粋(それもどの箇所だったのか、もう忘れてしまった)を目にして、憑かれたように単行本を買ったのだった。
あ、ハードカバーの復刊についての記事を読んだんだったかな……。
いや、上記のTwitter抜粋BOTを読んだのが先かもしれない。

とにかく、つかまれてしまった。

翻訳小説のハードカバーを新品で買うなんてわたしにしては珍しかったし、これがまたなんだか普通の感覚よりうすら高い価格で、躊躇して当然のことだったのに、なぜか、すうっと買ってしまった。

とても良かった。
なんだかはっきりしないプロットなんだが。
暗いんだが。
理屈っぽいんだが。
翻訳も良かった。
資本主義社会においてはセックスできるかできないかも資本主義的な闘争なのです。で、その中で生きる、あまり冴えない男の気持ち。
さらに冴えない友人がいて、主人公は憂鬱な中で彼の気持ちすら丁寧に考察するところがいい。

そこからしばらく経って、
『素粒子』を文庫本で。
ちゃんと名作SFだった。
ダルい人しか出てこないのだが。
エロいのだが。
エロいことしか考えてないのだが。
さらにひどいことには、他人との関わりから生ずる面倒から逃げたくて仕方がないまま関わりを追い求め続けているのだが。

またしばらく経って、
『服従』を英語のペーパーバックで。
辞書をひきながらでも一般的な文章は英語でイケる人ならば、むしろこの人の作品は、英語のほうが読みやすいんじゃないかと思った。
イスラム教政党支配下におかれたフランスでのある大学教授(安定のムッツリ)の心の移り変わりを描いたこの作品の発売当日、パリは連続多発テロ事件にみまわれ、作者は警察に保護される。
脅迫されたのか、なんなのか、ちょっと日本のテレビニュースでも扱われたりしていたけれど、その緊迫感のあるようなないような、抵抗しているようで実はしていないような彼の所在は、小説と同じ世界線上にあった。

そもそもこの人の作品、フランスでは次々とベストセラーになっているようなんだけれど、それはどういう読まれかたなんだろう。どんな国民性なんだよフランスそれ。よく思うことだけど。
それともそれは、日本で村上春樹がベストセラーになるけれどそれは通常の娯楽や文化に対する国民の好みの傾向とは概して関わりがないような気がするのと、同じようなことなのだろうか。

で最近、
『プラットフォーム』
英語版を持ち歩き始めた。
ビキニの女体のクロースアップ写真が表紙です。
砂浜と退廃の匂いが、すでにする。
たのしみ。




—- 混沌まであと数メートル。
         実にぱっとしない。

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エッフェル塔じゃなくて東京タワー。