観た映画をとにかく挙げてなんか言う、ミタメモ。


海だ、海。あとウクレレ!

そう思って見に行ったけど、

残念ながら、気持ちは
波にのれなかった私。

いわゆる三幕構成は
やっぱり劇場用映画には
ふさわしい。
そんな物語構成のリズムが
心地よかった。

それに、キャラクターデザインが
いいわあー
女子も男子も今風でかわいく
見ただけで、
少女マンガの世界観でやりますよ、
という、
作品の約束事が伝わってくる。

でも作品の実質は、
いわゆる少女マンガ的恋愛という
ふわふわしたものを
越えようとしていた気もして
その物語とビジュアルとの
違和感がいまでも気になる。

(しかも実際には
少女マンガの恋愛だって
多くはけっこうシビアだし
ふわふわしてばっかりではない)

いちばんその違和感が辛かったのは
前半の、主役2人の愛を育む
デートの部分で、

かわいい、ステキなデートが
どんどん描写されるけど、
いわゆる葛藤、コンフリクトが
ほぼないまま
何分も続くのが。

つらい。

あの描写が好みにぴたりとあっている
という以外のひとの
注意力を保つのは
難しいのではなかろうか……。

ハッピーなリア充デートにだって
葛藤はいくらでもあるはずなのに。

こんな私でいいの?
どうしてこの人、こんなに優しいの?
積極的でびっくりした!
あれ? 私どうしてこんなに
笑ってばっかりいるのかな……
変じゃない?

なんつって、いろいろ、あるよ? ね?
たぶん?

私の勝手なカンだけど
じつは脚本には
もっといろいろ書いてあったような
気がする。

監督さんの感性で
そのへんは戦略的に
オミットしたのかな
なんて感じている。

そんな、ビジュアル面と物語面のすれ違いは
途中、なんどもでてくる
港くんのシャカサインに
象徴されている気がする。
そこまでの物語上で
小道具や台詞で描写を重ねた
港くんの人間性と

そのスマイル&ダブルシャカの
ビジュアルは

ぜんぜん噛み合ってなくて……。

その
物語とビジュアル面の齟齬は、
結果として

あの恋愛の
ビリーバビリティ、もっともらしさ
の構築不足として

先の方までひびいちゃって

結果として、

のれる人はのれるけど
のれない人はのれない映画に
なってしまって

もったいない、と感じました。

こんなラブいファンタジー……
わたしとしては、
きみと、ぜひ、波にのりたかった。


でも

こんなかんじで明るく
オリジナルアニメ映画で
デートやグループでみやすいような
ブランド構築ができていくなら

こんな作品が発表され続けることには
すごく意義があると思うので

どんどんがんばって
ばんばん出してくれたら

そのうち私ものれる作品が
出てくるかも! 楽しみ!


でも今回はとりあえずそういうことで
まあ

リア充爆発しろ

とか
思ってねーから。
絶対に
思ってねーーーからァ!!!!