いつかみた映画をひたすらあげていくミタメモー。

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シュルレアリストとして有名になった
青年映画監督、ルイスブニュエル。
しかし政治的に敵も多くて
次回作の資金が集まらない。
ところが、冗談で
「宝くじが当たったら資金出してやるよ」
と言った旧友のくじが本当に当たった!
かくして、
その友達をプロデューサーと担ぎ上げ
ブニュエル組、
なんとドキュメンタリーの撮影に、
山中の限界集落へと向かったのだった。


ひじょーーーによかった
スペインのアニメ。

映画青年ども(男女問わず)には有名な
尊敬すべきブニュエルなんだろーが
この映画でみるかぎり、
まったく好きになれん。

この映画の物語のなかで撮影された
ドキュメンタリーもYouTubeで↓みられるが
まったく好きになれん。

そもそもこのドキュメンタリーは
やらせとかひどくてそのことは
このアニメのなかでも取り上げられているし
散々、映画学者からも芸術家たちからも
論じられているようだが

うちの学校の、
アート映画好きのやつらにも
超不評。

なのに。
主人公を好きになれないし尊敬もできないし
ステキでもイケメンでもないのに

共感、すごいする。


いや、これが好きってことなのかしら


予告編↓がよくできているので
ふんいきはこれで、ぜひ。

日本語記事もあるよ。
あのルイス・ブニュエル監督の不遇時代の実話がアニメに!国辱映画として指名手配までされることになった『糧なき土地』の制作秘話-海外予告 - シネフィル - 映画とカルチャーWebマガジン
シュルレアリストの映画監督として歴史に残るルイス・ブニュエル監督が、サルバドール・ダリとの共同監督で撮った『アンダルシアの犬』、そして彼自身のデビュー作『黄金時代』に続いて発表したスペインで撮った短編ドキュメンタリー「糧なき土地」の製作秘話をアニメ化した『Bunuel in the Labyrinth of the Turtles』の海外予告。 『黄金時代』が右翼の爆弾をスクリーンに投げつけられるなどの事件により公開中止となり、無一文のようになったブニュエルの不遇時代のエピソードをアニメ化。 失意の中で、彼の親友である彫刻家のRamónAcínとの約束が奇跡を起こすというお話しです。 彼が勝てば、彼はブニュエルの次の映画のための費用を支払うことにする、という約束で宝くじを購入したところ、何と当たってしまい、映画製作の道が開かれたという実話に基づき、監督のサルバドール・シモ(Salva...
cinefil.tokyo
サントラもとてもよい。
よいとしか言いようがない。

いつかみた映画をひたすらあげていきたい、ミタメモ。

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家庭裁判所の参与員をしている
中年歯医者が、ある日出会った事件は
工場経営者の老人が
核兵器への恐怖に取りつかれ
ブラジルへの移民の計画を始めたりして
家族の財産を使ってしまうので
それを差し止めてくれというものだった。
老人の暴走はそれでは止まらず
一族の問題があからさまになっていく。


三船敏郎35歳、七人の侍の翌年で
老人役は大チャレンジ……。
すごいなあ。

一方の志村喬の
いつもの志村喬っぷりもすごい。


核爆弾への恐怖といえば

原爆からまだ10年の1955年だし
核実験が盛んに行われている冷戦下だしで
「アメリカさんやめてよ!」
と言いたくなりそうなところだけれど

米国の占領後の検閲が終わっても
まだ映画会社の自主規制が行われたりして
醸成された空気もあったようで

米国批判というよりは
核問題は人間の非道からくる天災、
といった扱われ方なのは

ゴジラとか第五福竜丸とかと
同じだなとおもったりする。

それにまた
罪を憎んで人を憎まず、
という美徳もあるしなと
おもったりもする。

この、天から降ってきた災い的な
被害者的な核問題観は
2011年の原発事故以降は
残念ながら
日本も世界に放射能を放ってしまう
加害者になりうるという想像力を
日本人にもたらしたはずで

今後、核についての物語のなかでの扱い方は
きっと変わっていくだろう。
シン・ゴジラとかそうだし
もっともっといろいろできていくだろう。


工場経営者とはいっても
中の上くらいの社会階級で
でも家族黙認のおめかけさんが複数とか
国家的なブラジル移民の動きとか

父母の世代から聞きかじった話と重なり
身近な老人問題とも重なり
なにやら他人の家族の話とは思えない
切実さがある。
↑ なんかすごいなとおもったら
シェイクスピアの劇からとった英題なんだそうだ



いつかみた映画をひたすらあげていくのだミタメモ。

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熊大好き、熊になりたいくらい大好き。
そんな男ティモシーは毎夏
自然公園の肉食熊生息域に通っていたが
13回めの秋の初め、
熊に喰われた……。



ドイツからやってきた
フィクションもドキュメンタリーも
どんどんこなす
映画変態(と感じますいい意味で)
ヴェルナー・ヘルツォーク!

これもすごい速く
ひと月くらいで作ったらしい
ドキュメンタリー映画。


でも愛と誠実さがある。

ヘルツォークが映画変態なら
ティモシーは熊変態

変態としての共感があったのではないか

それに、ティモシーは
普通なら絶対にしないような
熊への接近のしかたをするなかで

普通なら撮れないような
映像をたくさん撮っていたのだった。

そこへのリスペクト、
すごく感じる。


人間と動物の交流を描くあたたかい映画……
とは

一線を画す

キビシイ、でも優しい哀しい
熊映画でした。
徹頭徹尾。

熊かわいい。熊こわい。そして理解し合えない。
たぶん。

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