今この写真に映っている力士たちは、部屋の厳しい決まりごとを守って頑張っている子たち。

相撲が強くなりたくて相撲部屋に入門いたしましたのに、相撲以外のことがとにかく厳しすぎる、と毎日辛い想いをしていると思います。
我慢して、そこを越えてほしい。
相撲が強いだけの力士には育てたくないというのが、親方の想いです。
強くなるために、徹底的な朝稽古、
夕方は親方がメニューを組んだ筋力トレーニング、
夜はまた土俵に降りて自主トレーニング。
そしてそれらと同じくらい大事なことがあると親方は教えています。
力士としての「品格」を身につけること。
言葉遣いや立ち振る舞いから、メールの返信の仕方やSNSへの向き合い方まで、事細かな生活指導は、力士たちにとって、我慢の連続の日々だと思います。
遊びたい盛りだと思いますのに、立派な力士を目指すという目標のために、いろんな欲を削り、我慢し、ここまで来てくれています。

歩み出して一年半。
西岩部屋初めての一泊旅行です。

自由時間を多く取り、力士たちには、厳しい日常から離れ、子どもらしく無邪気に過ごして欲しいと、親方と行き先や時間配分を企て、準備を進めてまいりました。


労を労いましょう。
そして仲間との絆が深まりますように。
旅の始まりです。





行き先は千葉県木更津の『ホテル三日月 龍宮城』を選びました。ホテルの中に何でも揃っているため、外に出なくても自由時間が楽しめ、安全というのが一番の決め手です。

助けた亀ではなく、10人乗りのレンタカーで出発。
運転席は親方、助手を務めるのは行司の公輝です。
東京湾の海底トンネルを通る高速、「アクアライン」を目指します。

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アクアラインに入り、海の下を通る海底トンネルを抜けますと、そこは海上に浮かぶパーキングエリア「海ほたる」です。
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「海ほたる」に到着いたしました。
_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5564.JPGまずは腹ごしらえです。
海鮮丼とラーメンをいただきました。
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_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5576.JPGここから木更津までは、海上に架かる橋を走行します。



宿泊先『ホテル三日月龍宮城』に到着です。
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ロビーのソファーにいた大きな熊さんと若野口。
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早速、ホテルのプールへ。
_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5548.HEIC流れるプールで、力士たちは一際目立っていました。
3BmzH4ky90.jpgプールで遊んだ後は、海が見える大浴場でゆっくりお湯に浸かり、ホテルのレストランで夕食バイキングです。
_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5593.HEIC若松永は、盛り沢山にお寿司とお肉を持ってまいりました。
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_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5595.HEIC若野口と若鳥海は、蟹を何度も取りに行っていました。
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_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5599.HEIC若佐竹は天ぷらを。
成人していますので、親方と乾杯のお酒も堪能いたしました。
_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5600.HEIC若藤岡は、海老の皮を上手に剥いていただいていました。
_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5604.HEIC公輝もこの旅行では、一旦ダイエットを休止です。
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夜の自由時間は、館内のゲームコーナーで楽しく遊びました。
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入門する際、部屋にゲーム機器を持ってきた子もいます。それでも徐々に部屋の空気を読み、「強くなるためにはゲームは必要ないです」と言って、手放しました。
ゲームにあてていた時間を今ではトレーニングや、ぐっすり眠り体を休めることにあてています。
この夜は、きっと久しぶりのゲームだったと思います。
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カラオケボックスで公輝が歌い始めました。
覗く若松永。
坂本九さんの「上を向いて歩こう」を熱唱とのことです。
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二日目の朝、
朝食もレストランでバイキングです。
月と星が映る真っ黒な夜の景色も綺麗でしたが、今朝はまた素晴らしい景色が望めました。
空と海と水平線。
窓のすぐ外に、吸い込まれそうな青い景色が広がります。
_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5642.HEIC八女の里は、ゆっくりとパンを食べていました。
73wMcP3SbH.jpg公輝は朝からとても元気にバイキングを楽しんでいます。
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チェックアウトし、龍宮城に別れを告げ、続きまして向かった先は、鎌倉の海、由比ヶ浜です。
荷物を纏め、一同海へ。
_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5771.JPG若鳥海、若藤岡
_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5738.JPG若野口、若松永
_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5740.JPG八女の里、若鳥海
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若野口、若松永、若藤岡、若鳥海
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若佐竹
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八女の里
_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5741.JPG若佐竹と八女の里
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_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5764.JPG語らいながら砂浜を歩く若佐竹と八女の里
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波に打たれる公輝
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寝そべり波を待つ公輝。
娘も海を楽しみました。
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泳ぐとまたお腹が空きます。
旅の最後は、横浜中華街です。
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お腹いっぱいに中華を堪能し、ここからはまた自由時間です。

集合時間になりました。
突然の夕立に髷と浴衣を庇うように、一人また一人と車に駆け込みます。
車中では、中華街で購入したタピオカミルクティーを皆んなで飲みました。

旅行が終わっていきます。
_var_mobile_Media_DCIM_135APPLE_IMG_5720.HEIC横浜ベイブリッジ、レインボーブリッジを渡り、スカイツリーがそびえ立つ方向、浅草へ帰りましょう。



その時です。
ワイパーを止めたばかりのフロントガラスの向こう側に、大きな虹が架かりました。

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若佐竹、若野口、八女の里、若松永、若藤岡、若鳥海、公輝。
七色の虹は、ぴったりと重ね合うよう自分の色をしっかり綺麗に出しています。



金子みすずさん [1903-1929] の詩の一節にこのような文言がございます。
『みんな違ってみんないい』

それぞれが、べつべつで、でもそれに優劣は無いこと。
それぞれが、素晴らしいのだということを、どうか皆んなには知っていてほしいのです。
土俵の上では競い合う世界ですが、稽古やトレーニングでは周りとの差を恥ずかしがることはありません。









お盆休みが終わりました。
さあ、稽古再開です。
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朝稽古で皆んな泥々です。
9月場所に向け、一生懸命頑張ります。



西岩部屋から西へ徒歩5分。
初代若乃花関のお墓がございます。
早起きし、今年も全員でお墓参りに行かせていただきました。
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到着いたしました。
手水の作法で身を清めます。
左手、右手、口をすすいで、もう一度左手を洗い、柄杓を立てて柄を洗います。
親方はその様子を待ちながら、一門の話、お盆の意味を力士たちに説明します。
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皆んなの四股名に付いている「若」という文字は、偉大なる曽祖父、初代若乃花関の「若」でありますことを、親方は常々皆に教えております。
いつも近くで見守ってくださっていますことに、心より感謝申し上げます。


2019/08/08
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若佐竹がケーキ、若野口がプレゼントを持ってお相撲さんたちが自宅階に上がってきてくれました。
夜20:30。自由時間ですのに、全員浴衣に着替えて正装してくれています。
叱ってしまう日もありますが、皆んなと暮らす毎日がとても幸せです。
若佐竹、若野口、八女の里、若松永、若藤岡、若鳥海、公輝、そして体験入門に来てくれていました中学生のふたりも。
お祝いしてくれてありがとうございました。
とても嬉しかったです。


おかみさんは協会員ではありません。
おかみさんにはお給料はありません。
それはどうしてか。
お母さんと同じだからかなというのが、自分なりの解釈です。仕事ではなく、子育てなんだと日に日に分かってまいりました。

手をかけ、声をかけ、目をかけ、心をかける。

最初は手をかけ、ある程度出来るようになってきたら手を離し「頑張ってみよう」と声をかけて目配りし、もっと大人になれば自主性に任せ、目を離して心だけは常にかける。
まだ何も完璧にできませんが、日々努めてまいります。



彼らの相撲を見て笑顔になったり、熱くなったり、まだまだNHKの大相撲中継には映らないお相撲さんたちばかりですが、この子たちの成長過程が誰かの日々の暮らしの小さな楽しみになっていましたら幸いです。


今回は私事のブログで失礼致しました。





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