母の数少ない遺品の数々を見直す機会があった。

急に用事がなくなり予想外のゆっくりする時間……
こんな時こそ普段できない事を…
部屋の掃除や引き出しの中の整理、そんな中ふと…母の想い出に触れた。

母が残してくれたものと言えばほとんどが私からの手紙と、私が仕事した雑誌の切り抜き、今のように1ページに一体なんて贅沢なものではなく、手のひらサイズのものから小指くらいしか無い記事などばかり……
宝石や時計も多分買ったことがない人。
洋服はバーゲン、これ100円に見えないでしょう!と少しダボダボのTシャツを身につけ屈託の無い笑顔で笑っていた。
ネイルも塗ったことがなく、東京で始めてネイルサロンに連れて行った。未だに忘れないあの緊張した恥ずかしそうな顔。
その後地元に帰り急に病気が発覚!即手術……
目まぐるしくいつもの日常が色褪せていった。
母は言ったらしい「このマニュキュアはとらないで欲しい、娘がしてくれた優しさを消したく無い」と……
でも病院の先生は、「手術の時、爪の色が分からないのはダメなのでマニュキュアは取ります…」と。
今母の気持ちを考えると胸が張り裂けそうになる、
今自分が母になり気がつくことだらけ……

そんな母が最期の最期まで身につけていてくれた指輪。

数少ない母の形見。
そうこれが、わたしが20歳くらいに始めて仕事で、海外のオーストラリアに連れて行ったもらった時に買った母へのお土産。
当時の私にはかなり高価で、清水の舞台から飛び降りたくらいの記憶も(笑)
その時に書いた母への手紙が切り抜きと切り抜きの間に挟まっていた。

心にじんわり熱いものを感じた。

これは言葉にし形にしようと今書いています。

今わたしが子供達に貰った手紙も母と同様、大切に保管している。
まだ小さいので形になるものは無いけれど、これから日々の中でそれを逃さないよう、そして想い出と共に一瞬一瞬を大事に出来る人でありたい。

オパールの指輪。
母の小さいぽちゃぽちゃした手によく似合っていたな。
少しサイズが小さかったのかいつもお肉がはみ出している様にも見えた(笑)