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お食事中の方はすいません。

今日は大学入試センター試験1日目ということで、






今から僕が4年前のセンター試験中に小便を漏らした話をしますね!!!



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それは高校3年生の1月、ちょうど4年前の今日のことです。

僕は地元栃木県の国立大学を目指す高校生として、大学入試センター試験1日目の会場にいました。

その日はいつになく冷え込んでいたのを覚えています。

大学受験をした方なら分かると思いますが、大学入試センター試験は大学合格を決める上で極めて重要な試験です。

試験会場では、受験する生徒は「最後の1秒まで勉強してやる」と、緊張した顔をしながら参考書に目を通していました。

僕もその一人で、暖かい缶コーヒーを飲みながら、血眼で問題集を見ていました。

幸い、高校で同じ部活に所属し受験勉強も共にした親友が同じ試験室にいたので、試験前で喋りはしないものの、緊張が和らぎ安心しました。




センター試験1日目は、以下のようなスケジュールで進行していきます。

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画像:ポイントをチェック!2017年度センター試験の時間割 | マナプラ より拝借


僕は文系5教科7科目の受験だったので、1日目は世界史と現代社会、それに国語と英語を受験するというスケジュールでした。

世界史と現代社会の試験は、

試験60分+休憩10分+試験60分

と連続で実施されます。

この10分間の休憩ではトイレにすら行ってはいけないという決まりがあり、
僕は試験前に飲んでいた缶コーヒー分の水分を上手く試験前に出すという万全の調整をしていました。

もし休憩中に出た場合は、次の現代社会のテストを受けられない。そう伝えられました。






いよいよ、最初の試験が始まります。

最初に受けた世界史40分ほどで全問題を解き終え十分な見直しの時間を取ることができ、好調なスタートを切ることが出来ました。

国立大を目指す以上、どうしても世界史と現代社会で点数を取っておかなければなりません。普段はあまり点数が取れていなかったのですが、今日ばかりは好調でした。






10分間の休憩の時間になりました。

尿意は全くといってもよおしておらず、自分のした完璧な調整に満足感を覚えました。

次の現代社会は僕の得意科目であるので、是非とも高い点数を取っておきたいところです。



きっと努力は報われる。






現代社会の試験が始まりました。

受験生全員が、試験開始の合図とともに最初の問題を解き始めます。








が、そのとき、







突如、今まで体験したことの無いような




尿意




圧倒的尿意に襲われました。





僕はすぐに

「この尿意は得意科目で失敗できないという緊張によるもので、一時的に発生しているに違いない」

と冷静に考え、試験を続けました。






しかし、


一向に尿意が収まる気配がありません。

僕は、なるべく膀胱以外を意識するように、手や顔をつねったりしながら問題を解いていきました。

それでも我慢できなくなり、今度はシャープペンで手の甲を刺すことにしました。


気付いた時には、手の甲の数カ所から血が出ていました。それほどまでに、僕は試験に集中したかったからです。








我慢には自信があります。

高校3年間は、僕にとって苦悩の3年間でした。

僕のいた高校は、いわゆる体育会系の私立学校で、僕は野球部に入るためにそこの高校へ入学しました。

寮にも入り、朝から晩まで3年間野球に打ち込み続けました。

甲子園の予選の試合では、最終回1アウト満塁逆転のチャンスで僕がゲッツーを取られてしまい、ラストバッターになりました。




野球で結果を残せなかった分、受験で結果を残そうと、高3の夏にクラスで成績最下位、偏差値32の状態から勉強を続けてきました。

志望していた大学は自分のレベルよりも1〜2ランク上でしたが、周りの反対を押し切ってチャレンジすることにしました。

今度こそ、結果を残してやる。

そのための努力は惜しまなかったつもりです。










ーー その苦悩と努力が今、



報われない方向に超特急で向かっています。





どんなに肌をつねっても、どんなにペンを手に刺しても、尿意が収まることはありません。



一瞬だけ、ある疑問が浮かびました。

休憩の10分間はトイレにも行けないと試験監督の人は言っていたが、試験中はどうなのか、と。

教室には50人ほどの受験生がいましたが、誰もトイレに行く様子はありません。

休憩中に行けないのだから、行けないだろう…。

もし行ったとしても、試験室に戻れることは無いだろう…。

そう僕は結論づけました。









いよいよ限界になり、目の前が真っ白になった僕は、人生最大の選択を迫られることになります。






トイレに行き、大学受験を捨てるか。








それとも









漏らして試験を続けるか。







当時18歳の少年だった僕にはあまりにも辛い決断でした。

プライドだってあります。

コーヒーを飲んだ後の尿の匂いがどれだけのものかは、重々承知でした。





試験終了まで残り40分。



いよいよ、決断の時がきました。




文系の大学を受ける受験生にとって、センター1日目の失敗はすなわち「死」を意味します。






受験を後押ししてくれた両親の顔が浮かびました。

一緒に勉強してくれた親友の顔も、熱心に勉強を教えてくれた先生の顔も浮かんできました。




いま教室を出れば、

応援した人たちを裏切ることになる。

立ち止まるにはいかない。




僕は、



僕は、






プライドを捨て










漏らし…








いやいやいや




冷静になれ。




漏らすのはさすがにヤバいだろうと。





教室内には親友がいる。





もしバレた時には、






一生「小便小僧」とイジられることだろう。




この時、小便小僧の絵をイメージしました。


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なぜこの子は公衆の目の前で



自信満々に、意気揚々と



小便をしているのだろうか。







僕は考えました。





これは、悟り。





カネ、地位、権力。

人間はその社会活動によって、様々なしがらみを抱えています。


僕らは小さなしがらみによって、小さなプライドを守りながら生きているのではないかと。





それがどうでしょう。


この自然体の小僧は。





まるで、



「俺は、俺だ。」




と言っているかのようです。




僕はどうでしょう。

たかが小便を漏らす決断に、こんなにくよくよしている。




小便小僧に勇気を貰いました。



そして、考え方を改めました。


地球の7割は海で出来ている。
僕がいまから放出する水分が、どれほどちっぽけなものかと。


尿意で諦めるくらいのチャレンジなら、そもそもしていないだろう。


やるしかない。












…みたいな清々しさは全く無く、多大な後悔をしながら






漏らしました。






試験前では想像できなかった大量の尿が、お腹のあたりから足元にかけて流れていきます。




この世に神がいるとしたら僕は問いたい。


これが人の世かと。




せめて教室は汚すまいと、水滴が床に垂れないよう、ズボン全体に染み渡らせるように角度を調整しました。


まるで、お風呂に浸かったかのようでした。






ちょうどその直後に、手をあげてトイレに行く人がいるのが見えました。






あぁ、あの人は諦める道を選んだのか。




それもまた然り。後悔しないように生きることが大切なんだと、全力で心に言い聞かせ、ペンを握りました。









その3分後。









先ほどトイレに行った人がまた教室に戻ってきたではありませんか。

見ると、何食わぬ顔で試験を再開しています。






僕はテンパりにテンパりました。


 

数秒後、状況を把握した僕に襲ったのは、








後悔。








圧倒的後悔。






この世に神がいるとしたら僕は問いたい。

僕何か悪いことしました??????








自分の苦渋の決断とは一体何だったのか。

心の中で、集中の糸がプツンと切れる音がしました。






現代社会の試験が終わり、僕は真っ先に試験室から最も遠いトイレに向かいました。

同じ教室にいた親友が不思議そうに僕を見ていましたが、とても目を合わせられる精神状態ではありませんでした。




トイレで、ズボンとパンツを洗いました。


泣きました。


大号泣しました。



一番遠いトイレに入ったのにも関わらず、不幸にも中の良かった友達がそのトイレに入ってきて、

下半身をむき出しにしてズボンを洗いながら泣いている姿を見られてしまいました。



僕は事情を話し、その友達は大爆笑していました。不思議と、その笑顔が僕の心を少しばかり慰めてくれました。
持つべきものは友とはこのことです。



乾くはずもないパンツとズボンを履いて教室へ戻り、国語の試験を受けましたが、集中できなかったのは言うまでもありません。

その後の英語に関しては、試験を受けた感覚すらもありませんでした。








ああ

終わった。

受験失敗だ。









1日目の試験が終わった後、帰りの電車で濡れた下半身を乾かしながらTwitterを開きました。



ちなみに僕が受けた2013年のセンター試験の国語は平均点が5割を下回るという状況で、

同世代の方は牧野信一の著作『地球儀』のワンフレーズ

「スピンアトップ・スピンアトップ・スピンスピンスピン――回れよ独楽(こま)よ、回れよ回れ」

にトラウマを覚えている方も多いと思います。Twitterはその話題で持ちきりでした。


しかし、僕はそんな問題が出た記憶すら飛んでいて、

「俺が世界で一番不幸だ」と思いながらタイムラインを眺めていました。


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その後、どうなったのかというと、案の定第一志望には落ちたのですが、
漏らした直後で一番点数が低いはずの現代社会がほぼ満点で(謎)

そのおかげでセンター利用(センター試験の点数で合否を決める試験、私立大学に多い。)で第2志望の名古屋にある大学に合格することができました。


幸にも栃木というド田舎から名古屋に出たことで、色んなことに挑戦するきっかけを得ることができ、

良い意味でも悪い意味でも行動し続け、今では自分の会社も持ち、死ぬほど忙しく充実した毎日を過ごしています。


センター試験で漏らした話は、飲み会でよくウケるし、漏らした話がきっかけで営業で契約をとったことがあります笑



何より、漏らしたという経験によって自分の中の小さなプライドを捨てることができたのが、今の行動力に繋がっていると思っています。




あの時漏らしていなければ地元の大学に受かっていたかな、と自惚れはしません。






漏らしたおかげで大きな成功をしたわけでもありませんが、


そのおかげで人生がプラスに傾いたのは事実です。






失敗は糧になる。

当たり前のような結論で、この文を終わりにしたいと思います。






受験生の皆さん、頑張ってください。



(マジでトイレだけは気をつけてね!!!笑)




ちゃんちゃん。