月別アーカイブ / 2019年09月












今回は↓のブログの回答編です!!

たくさんのお題をありがとうございました!!!

初めての企画 : 木目田俊 公式ブログ
前回のブログでやったお題をもらって文章を書くことを企画としてやってみたいと思います!前回のブログ↓を参考にしていただいて、このブログのコメント欄に書いてください。いつ公開するかわかりませんが、短い文章を書きたいと思います。お題のワードを必ず使って文章を書きま
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お題に対して、自分の好きなことを好きなように書いています。
約一万字になっていますので、文字を読むのが嫌いという方はここで終わりにしてください。
趣味みたいに書いていますので、誤字脱字など多々あります、意味の分からない文章もあると思いますが、御容赦ください。
ブログですので、横書きになっています。小説みたいになっていますが、縦書きに出来ず申し訳ないです。
下にいけばいくほど、ヘビーな内容になっていますのでご注意ください。


それでも良いという方は↓にお進みください。




















お題:『お寿司』

今日の夜ご飯はお寿司。
これだけで父親の機嫌が良いことが分かる。なぜなら私の父親はお寿司が、一等好きだからだ。いつもは私に興味が無い父親だが、お寿司の前だけは優しい父親になる。だから私もお寿司が大好きだった。
だけど今日は父親の元気がない。お寿司の前なのに笑顔を一切見せないのだ。怒っているわけでもないし、悲しそうな顔をしている。こんな父親は見たことがなかった。私がどうしたのと聞いても、うんともすんとも答えない。ただ黙りこくだけだ。こんな父親を見ていると、私も悲しくなってくる。ただ空気が重いだけの食卓。特に理由も思いつかなかった。
「そろそろ寝ないと、明日は早いのよ」
という母親の声で思い出される。
そういえば、明日は私の結婚式だった。

















お題:『友情』『別れ』『出会い』

友情を感じる瞬間って、一体いつだろう。少なくとも別れの時はそのひとつだと思う。離れる時に感じること。今まで一緒にいたら感じなかったこと。そうしてまた新しい出会いがあって、友情が創られていくのだろう。
忘れられない、自分にとっての別れは、永遠の絆を感じた時だった。永遠は一瞬で単純で何もない。だけど、その繋ぐものは自分にとって新しいもの。これから先に、あるかどうか分からないもの
別れは悲しいことばかりでは無いということを、別れを経験して知った。別れは時間を越えていつも、私の元へとやってくるのだ。















お題:『体育祭』『花火』『満員電車』

体育祭で初めて彼氏ができた。自分にはもったいないような彼氏。明るくて、かっこよくて優しい人。私とは違って笑顔が良く似合う人。
彼のことが好きだったかと聞かれると好きだった。私とは違う世界にいるようで、憧れだった。キラキラと輝いていて、光を纏っている姿が。
なんでそんな人と付き合ったって、たぶん彼も体育祭マジックみたいなのにかかったのだろう。でも嬉しかった。私みたいな人を見つけてくれたことが。
でも付き合ってからは何も起こっていない。花火を見に行く約束だけはしていたけど。話もしないし、一緒に帰ったりもせず、なんにも起こらない。私から行こうとしても、周りの視線が怖くて行けない。
本当は私とは付き合いたくなかったのだろう。罰ゲームみたいなものだったのだろう。
だから「別れよう」って伝えた。付き合ってる実感もなかったし、一緒にいるだけで虚しくなるし。周りも怖いし、私なんかといても意味が無い。怖くて返事も聞かずにただ走った。追いかけてこなかったということはそういうことだろう。
急いで乗り込む電車は、満員電車。端に追いやられて、窓から滲んだ空が見える。
私は彼に相当惚れていたんだと、この時気づいた。














お題:『トースト』

朝食の匂いに誘われ、布団からむくりと起き上がる。匂いを嗅げばすぐにわかる、今日はトーストだ。忙しいのに作ってくれたのだろう。
「早く食べちゃって」
愛しい声が聞こえる。とりあえず、愛おしい布団から抜け出して顔を洗う。食卓に向かうと、あなたはコーヒーを飲んでいた。トースト2枚とインスタントのスープ。栄養なんて全く考えられていない食事。だけど、作って貰っているのに文句は言えないのだ。
トーストにマーガリンをうすーく塗る。するとトーストの熱で溶けていき、ほんのり甘い香りがする。頬張ると小麦の香りがダイレクトにくる。スープにつけたりして1枚目を食べ終えようとする。
なぜあなたはコーヒーだけなのか。いつも疑問に思うけど、
「お前の顔見るだけでお腹いっぱい」
なんていつも甘い言葉を吐かれる。それと似たようないちごのジャムを2枚目に塗る。本当は知ってる。ただの低血圧で、朝ごはんを食べると気持ち悪くなること。それなのに、朝ごはんを作ってくれるあなたは本当に優しい人なのだろう。そんなあなたに頭を撫でられると安心する。忙しいはずの朝なのに、特別な時間へと変わる。


















お題:『シナモンの香り』『カメラ』『便箋と封筒』

目を覚ますと、見えるご主人様の足。今日は白い靴下みたいだ。「ご主人様」と鳴くと、テーブルから顔だけが見える。
「そんな所にいたのね」
と手を伸ばして膝の上に載せられる。シナモンの香りがすると思ったら八つ橋か。そういえばこの間は京都に行くからと、どっかに預けられたなぁ。色んな子たちと世間話も出来たし楽しかったなぁ。なんてぼーっとしていると、カメラを向けてくるご主人様。たまにこうやって自分のことを撮ってくる。でもカメラというのは恥ずかしいもので、そっぽを向く。
「あーまたそうやって」
そんな声は気にせず、自分のお気に入りの場所に座る。だってもうそろそろあの子が帰ってくるから。
あの子っていうのは自分を拾ってくれた人。捨てられていた自分を「うちに来る?」と雨の中抱きしめてくれた優しい子。
「ただいま」
あれ?今日は少し元気がないようだ。「大丈夫?」と鳴くと、無言で抱きしめてきた。苦しくてもがくけど、離してくれない。やった緩んだと思って顔を舐めたら、しょっぱい…
泣いたのかな。辛いことでもあったのかな。慰めてあげたいけど、何も出来ない。ただ傍にいて、擦り寄ることしか出来ない。ごめんね。何も出来なくて。もどかしい気持ちが募るけど、「ごめんね」って声が聞こえる。ごめんねはこっちの方なのに。
ご主人様が声をかけて、椅子に座らせる。便箋と封筒の乗ったテーブルに、暖かいココアを置く。
「何があったか言ってみな」
そう言って話を聴き始めた。
自分が猫じゃなかったら変わりに、なんて不可能なことを考えた。















お題:『サッカー』『メトロノーム』

サッカー観戦なんて別に俺の趣味じゃない。ただ、この人に付き合わされているだけだ。遠くからボールを追っかけてる姿なんて見ても、楽しくはない。別にサッカーが嫌いではない。むしろ好きな方だ。だけど、サッカーはテレビで見る方が楽しい。こんな暑苦しい夜に、他人と隣同士で盛り上がるなんて、俺には向いていない。だけど、この人となら一緒にいれる。普通だったらメトロノームのような一定の時間も、この人となら短く感じる。サッカー観戦には付き合わされてるけど、この人の楽しそうにしている顔を見ることができるなら、それでいいのかもしれない。俺はそれだけで幸せになれるのだから。
だけど、この人は俺の方を見ていないのを知っている。俺はただの穴埋めだって知っている。本当は、本当の人を向いているのを知っている。無駄なことくらい知っている。俺は指に円を描くそれにいつまでも、勝てない。いくら繰り返しても、いくら一緒にいても。俺ではメトロノームのままなのだ。
















お題:『パラレルワールド』『キノコ』『炎』

「パラレルワールドから帰ってくると、キノコになるんだって」
そんな話どこから聞いてきたのか分からないけど、本当かは分からないけど、絶対そうに決まってる。クラス一の秀才がそう言っているのだから。給食の時間のちょっとした時間。私は少し賢くなった気がする。
今、私が箸で持っているこのキノコも、パラレルワールドから帰ってきた何かなのだろう。

そもそも私はパラレルワールドなんてあるのか知らない。存在を確認しようとしても、パラレルワールドから帰ってくるとキノコになっちゃうんだから確かめようがない。それではなぜキノコになってしまうのか。
パラレルワールドからこっちに来る時、入口がキノコ型だからなのか。だったらこっちから行く時はすでにキノコなのか。
それともパラレルワールドはキノコで出来ているのか。キノコだらけのパラレルワールドなんて夢がないな。
キノコが世界中にたくさんあるのだから、それだけパラレルワールドから帰ってくる人が多いのか。パラレルワールドなんて案外つまんないところなんだな。
それともパラレルワールドを壊そうとする何かから自分を守ろうとしてこっちの世界に帰ってくるのか。炎なんかに包まれたりして丸焼けキノコになる前に。
っていうかそんな簡単にパラレルワールドに行ったり、帰ってきたりできるのか。だったら私も連れて行って欲しい。キノコになってもいいから。

なんて色々と頭の中で考える。無駄でしかないこの時間。そう思って、キノコを咀嚼する。馬鹿な私は、クラス一の秀才のキノコ嫌いを正当化するために、また嘘をつかれたのだ。そいつの残したキノコを平らげ、
「ごちそうさま」
と言う。何故か分からないけど、キノコはパラレルワールドから帰ってきたのだと確信した。だってそこにはちゃんと生命が存在していたのだから。















お題:『別所&田中』『夏祭り』

別所&田中に誘われて夏祭りに来ている。男3人で夏祭りなんてつまんねぇなんて思いながら、りんご飴を食べる。パリパリと音をたてながら、甘すぎるものが口の中を支配する。
「一口ちょうだい」
なんてムカつくランキングトップスリーに入る言葉を言われる。まぁ僕はそんなに心が狭くないので2人にりんご飴を渡す。次は何がいいかなと周りを見渡と、フランクフルトがあった。家ではなかなか食べられない、大きさが好きなのだ。続いては焼きそば、カップ焼きそばの方がお肉入ってるのでは?と思うほど具材の少なさ。それからわたあめ、お好み焼き、肉巻きもちもち棒、色んなものを食べた。
「ちょっとお前食べ過ぎ!」
「腹壊すぞ」
そんなことを言ってくれる2人は優しい。でも今は馬鹿みたいに、食べたい気分なのだ。何故かって、それは恋人に振られたからだ。理由はわからない。
ただ好きすぎて、緊張して何も出来なかった。恋人らしいことはおろか、話すことさえ。だって好きなんだもん。しょうがないじゃん。
やっと、やっとこさ告白できたんだ。自分から告白したのなんて初めてだった。
同じクラスだったけど、関わりのない子。特に興味もなかった。だけど酷い土砂降りの日に、猫を拾ってる彼女を見て優しい子なんだなって思ったんだ。ただそれだけ。そしたら勝手に目で追うようになってた。気持ち悪いけど、どういう子か分かってきて気づいたら好きになってた。だから告白した。
なのに、「別れよう」って言われてしまった。僕は何かしてしまったのだろうか。その事実もわからないまま、約束していた花火も見れなかった。こんな男ばかりで、夏祭りなんて最悪だ。
そんな思いと同時に花火が上がる。この花火が終わるまでに気持ちも消してしまおう。そう考えていると、肩を回してくる2人。
「元気出せよ」
「次があるぜ」
うるさいだけの2人かと思ってた。だけどちゃんと励ますために誘ってくれたんだなと考えると、男だけの夏祭りも悪くないかもしれないと思った。














お題:『晴れ渡る空』『ゲリラ豪雨』『六本木』

私たちの頭上に広がっている、眩しいくらいの晴れ渡る空。シーソーの反対側に乗っているのはもう1人の私の片割れ。私たちは双子。ずっと一緒に育ってきた。顔も体格も全て一緒。だからシーソーはいつも平行線。どちらかが蹴りあげないと何も面白くない遊具。お互い同じように成長して、同じような生活を営んでいくのだと思っていた。
だけどそんな2人に差が出来始めたのはいつか。
私に彼氏が出来た時か。彼氏につられるようにグレ始めた時か。高校にも行かなくなった時か。夜遅くまでお酒を飲んで、朝帰りするようになった時か。あんなに好きだったのに、結局彼氏に捨てられた時か。全てから逃げるように田舎から東京に出てきたことか。
ゲリラ豪雨の六本木は、汚いものを浄化していく。煌びやかな衣装を着て、その中に立っている私は外見だけを綺麗にしている。浄化されるのは外側だけで、中身は変わらず汚れたままだ。東京に出てきたとしても、何から逃げているのかわからない。結局は逃げられていない気がする。いつまでも追われたまま。今2人でシーソーに乗ったらどちらに傾くのだろう。私たちの何が傾くのだろう。

久しぶりにシーソーをしたくなったと言えば、私のことを迎えてくれるだろうか。あなたとは全く変わってしまった自分を。















お題:『耳かき』『オウム』『寝坊』

朝、起きた。顔を洗った。残っていたコンビニのパンを食べた。爪を切った。耳かきをした。歯磨きをした。鼻をかんだ。布団を押し入れにしまった。部屋の掃除をした。お風呂掃除もトイレ掃除もした。靴箱と玄関も掃除したし、なんなら窓も拭いた。処分できるものは全て処分した。残るものは何も無い。ガランとした部屋に響く声。ギャーギャーとうるさいのは、隣の家のオウムかな。結局お隣さんには挨拶もできていない。
まぁそんなことは関係ないかな。
何も無い部屋から、飛び出して歩き出す。街を歩いても誰も気づいてない。動き出す前の朝は、何もかも白んでいる。それと同化してしまえば、何も見えなくなる。
それなのに、自分に気づく人。
「もう行っちゃうんですか?」
寝坊したような、浮腫んだ顔をしている。
「また戻ってきますよ」
「本当ですか?」
それは君次第だろう。そんなことを思いながら、笑顔だけを作ってその場から立ち去る。追いかけられることはなかった。
もうすぐで駅に着く。その道順は何回も通った道のり。ホームに登る階段は少し立ちくらみする様な長さ。真冬の外は歩いたとしても、凍えるように寒い。白い息が溢れ出る。すると鼻筋に触れる冷たいもの。
「雪だ…」
そんなことを思いながら、電車を待つ。轟々と音をたてて電車が近づいてくる。この街ともお別れだ。寒さが傷にしみてくる。この寒さは痛すぎる。自分を突き刺すようだ。まぁ冬が始まる前からかもしれないけど。

手を温めるように吐き出した息も電車に割かれていく。



















お題:『青天の霹靂』『換骨奪胎』『羊頭狗肉』

『死』
というのは青天の霹靂という言葉にピッタリで、誰も予想出来ないような出来事だ。私はその死を左右する番人を務めている。主な仕事は、今死にそうな人を、死なせるか、死なせないか。その事を判断する仕事だ。医者の仕事とも少し似ている。
死なせるか、死なせないかを判断する基準は個人的な感情。自分がそいつを気に食わなければ死なせる。この仕事は戒律など決まったものはないのだ。
今、目の前に、死にそうな人がいる。こいつはどんなやつか情報を見てみると。男、28歳、作家。とまぁこんな情報。なんで死にたいか、本人に聞いてみよう。
「おい起きろ!」
「え?え…なんで?俺、死んだはずじゃ…」
「お前は生死の判断ができるところにいるんだ」
「は?何言って」
「めんどくせーな、だから…」
私はここの仕事について伝える。
「は?え?じゃあまだ俺、死んでないの?」
「だから何回もそう言ってるだろ!作家なんだからさっさと理解しろ!」
「ひぃ…なんで俺の職業」
これは全く売れなさそうだ。何年も作家を続けてるけど、目が出なくて自殺したタイプだな。もうこんな男は死なせるでいいか。
「はぁ…じゃあお前なんで死んだんだ?」
「だって…」
男はなんで自分が死のうとした理由を語り始めた。最初は新人賞を取ったりして上手くいっていたこと。だけど書いてるうちに換骨奪胎という大きなテーマに辿り着いてから書けなくなった。自分が書きたいことってなんなのだろうというのが分からなくなってしまった。そうしたら自分ってものすごくつまらない人間に思えたらしい。
「なんだそんなことか」
「そんなことじゃないですよ!俺にとっては生死に関わる大事な問題です」
「その問題からお前は逃げ出したんだろ?」
「うっ…」
「あのなぁ、人間誰だってその事に悩んでんだよ!毎日毎日自分はどう生きるか、どうやって自分と付き合っていくか悩んでるんだよ。
自分らしさなんて自分じゃわかんねんだよ。生き続けて、その積み重ねでわかってくもんなんだよ。自分だけ特別だみたい思ってるかもしれねぇけどな、お前だけじゃねぇんだよ!悩んでるんのはみんな同じなんだよ。生きてる限りは、悩み続けるんだよ。その答えを見つけるのが人生ってもんだろうが!」
あー説教くせーこと言ったな。こんなやつばっかり毎日来るから、こういう風に言うのも仕方ないか。
「俺、本当は分かってたんです」
「そうか」
「自分が作りたいもの、でも俺の能力では書けない。そう思ったんです。だからそれを認めたくなくて。多分努力が足りなかっただけですね。自分の力に驕りがあったんだと思います。」
「じゃあやり直せるじゃないか」
「でも俺死んでるし」
「だから最初に言っただろう?ここは生死の判断ができるところだって」
「そっか忘れてた」
そう笑った顔を見ると、可愛いところもあるじゃないかと思った。多分素直すぎて、こんな風に陥ってしまったんだな。
「次は羊頭狗肉みたいな作品じゃなく、自分の作品を作れよ」
「はい!ありがとうございます」
「じゃあ頑張れよ」
あいつはもう大丈夫だと、死なせないと判断して帰らせた。ひと仕事終わったし、そろそろ寝ようとするとしよう。
結局生きるのだったら、最初から死ななければいいのにと思うが、そういう人を救うのが私の役目だ。もっと胃ろうを付けて生きるくらいなら、死ぬ方がいいとかって簡単に判断できる人が増えればいいのに。なんて考えながら、眠りにつく。

人の死は判断できるけど、自分はいつ死ねるのだろうか。





















お題:『仲間』『約束』『10年』

仲間とか言える奴は俺に一人もいない。

約束なんてしたことも無い。

言葉がないこの世界には、言葉というのはホコリが被った大昔のものなのだ。全ては感じ取るだけ。とても便利で楽な手段だ。でも言葉は伝える手段だったのに。
10年前に言葉を無くす法律が出来た。
言葉は人を傷つける、ダメにする、惑わせるなど危険なものだと扱われるようになった。
そこから感じ取るという手段になってしまった。感じ取るのはものすごく難しい。言葉よりも数百倍難しい。それに退屈だ。何も面白みがない。

言葉があれば、仲間が出来たのだろうか。約束というのも出来たのだろうか。

言葉は使い方を間違えれば刃物より怖いものになってしまう。だけど、正しく使えば湯たんぽよりも温かいものになる。

僕は言葉を取り戻したかった。だから今、法律を破って、みんなの前で、言葉を…

「言葉は」





















お題:『天井』『時計』『靴紐』

明日晴れたなら、何がしたい?
そんなことを自分に問いかけてみる。

特に何もしたくない。

ただ同じことを繰り返すだけ。天井に向かって、「あ」と一言呟いてみる。自分の声を忘れかけていたのだ。毎日のように聞かされているのに、声を忘れそうになる。それだけ何も喋っていないのだ。独りだと、何も喋ることがない。あの人がいないと、僕は無口だと知る。


何か食べられるとしたら、何が食べたい?
そんなことを自分に問いかけてみる。

特に何も食べたくない。

ただ何も食べずに過ごすだけ。時計を見るとさっきより少し進んだくらい。時間はいつも早く進むものだと思っていたのに、全く進まない。それだけ時間を無駄に過ごしているのだ。独りだと、何もすることがない。あの人がいないと、僕は時間の過ごし方さえ知らないのだと知る。


旅行に行くなら、どこに行きたい?
そんなことを自分に問いかけてみる。

特にどこにも行きたくない。

ただこの部屋で過ごすだけ。別に行きたいところなんてない。靴紐を結んでどこかへ出かけるなんてめんどくさい。それだけ自分は面倒くさがりなのだ。独りだとどこへも行きたくない。あの人がいないと、僕は家にいるのが好きなのだと知る。



僕は知りたくなかったことを知ってしまう。あの人がいないと、僕は本当の僕に気づいてしまう。嫌いな僕が、戻ってきてしまう。

あの人のおかげで、僕が僕でいられたのに。

僕じゃダメなんだ。僕じゃ何も出来ないんだ。僕じゃあの人にとっては邪魔な存在なんだ。僕ではあの人におもってもらえないのだ。僕はいらない存在なんだ。僕なんかはいない存在なんだ。僕がいるから、あの人は。僕はどうしたらよかった?僕は何かできたのか?必死にあの人の色に染まっていたのに。だからいってしまったのだろう。

僕から逃げてしまったのだろう。

僕が僕でなければ、あの人は戻ってきてくれるはずだから。僕の中の僕を抑え込んでしまえば。あの人は僕だけのものだったのかな。




















お題:『海』『浴衣』『花火』

海に浸かれば、波が運んできてくれる。私の思い、意思、希望、全部、全部。
月明かりに照らされて、なんの迷いもなく。
澄んだ深いものより、浅く汚れたものを。音を立てながら私に目掛けて真っ直ぐに。足は海に浮かんだまま。まるで立っているかのよう。冷たさとか温かさとかはなく、心地よいものだけが私を包んでくれる。着ていた浴衣は、塩分を吸って色が変わってしまう。それはまるで花火のよう。花火のように散っていく。色づいたものはやがて、色をなくしていくのだ。それと同時に潮が満ちてくるような予感がした。潮が満ちてしまえば、私は息が出来なくなってしまう。苦しくて、苦しくて、もがくしかない。波も私の上を通り過ぎてしまう。酸素がない海は地獄だ。私はそれだけで生きられなくなってしまう。なんて脆いのだろう。真っ暗闇の中、私は海の藻屑になるのを待ち続けるのだ。こんなことわかっていたのだ。足を踏み入れた瞬間から。足を掴まれるように引きずり込まれたのだ。1回吸い込まれてしまえば元には戻れない。どっぷりとはまりこんでしまったのだから。抜け出そうとしても私はもうこの海から上がれない。
全てを作り出す海は、彼女は全てを持っていくのだ。






















お題:『口紅』『綿ぼこり』『展覧会』


それはものすごく突然。とても些細なことだった。

私の親友が素敵な口紅を持っていたのだ。それを思ったままに、「それどこで買ったの?」と言っただけ。それだけで、「それ本当に言ってる?」と怒ってしまった。
「え?」
「それふざけてるんだったら何にも面白くないから」
「あ…ごめん」
私は別にふざけてる訳でもない。でも怒っている親友を見てつい謝ってしまったのだ。でもなぜ親友が怒っているのかは分からない。私は何か悪いことでもしたのだろうか。
「もういい」
それまで楽しく会話をしていたファミリーレストランから、彼女は抜け出して行った。私は呆然として追いかけられずにいた。

それから1人で考えてみるものの、原因が全くわからなかった。これ以上考えても仕方がないなと思って、会計を済ませた。親友はあまり食べるタイプではないのに、結構食べていて驚いた。でも唐揚げ好きは変わらないんだと少し笑ってしまった。
唐揚げか、いいな美味しそうと思っていると、夕飯の買い出しをしなければいけないことを思い出した。
えっと…なんだっけ?買う物。
スーパーに来て、膨大な数の商品を見て、何を買うんだか忘れてしまった。まぁ今日は唐揚げでいいかと、鶏モモ肉をカゴに入れる。それからきらしていた卵、醤油も入れた。
お会計を済ませようとすると、お財布には大量のレシート。なんだこんなにいっぱい。ついでに捨ててしまおう。なんて考えていると
「いつもありがとうございます」
なんて笑顔で言うこの店員さん。私このお店初めてなんだけどな。まさか新手のナンパ?なんて考えて会計を済ます。買ったものをレジ袋に入れて、店を出ようとすれば、
「あっ…雨」
結構な雨が降っている。さっきまで晴れていたのにな。バックの中から折りたたみ傘を探すと、期待してなかったのにあった。きっと日頃の行いが良いからだろう。その傘をさして歩き出す。
雨の中、歩いていると綺麗な景色を見つけてしまった。高台にある公園で、そこから見える景色に目を奪われてしまった。雨に打たれる街は水の中に沈んでいるみたいだった。色とりどりな屋根に、どんな人が住んでいるのだろう。屋根に負けないぐらい、色とりどりの人が生活しているのだ。あの中で泳げたらどんなに気持ちが良いだろう。
パシャリと1枚写真を撮って、そろそろ帰らなければと家路を急ぐ。
家に着いて鶏肉と卵を入れようと、冷蔵庫を開ける。
「え?」
中には今、私が手に持っているもの。同じものが何個も入っている。私こんなに買ったっけ?まぁ彼が同じものを買ったのだろう。彼も唐揚げが大好きだから。それから、戸棚を開けると今度は醤油と油が大量に出てきた。さすがに怖くなって辺りを見渡すと、さっきみたいに何個も同じもの。彼に連絡しようとすれば、画像フォルダーが最初に開かれた。
「え?」
そこにはさっき見た同じ風景。さっきは1枚しか撮っていないのに。何枚も何枚も連なっている。そんなの無視して、彼に電話をかけようとした。

だけど、彼って誰?彼って何?私彼氏なんていたっけ?

だんだんと目が回ってきて、視界が暗くなる。気づいたら私は意識の中にいた。








目を開ければ、そこは綿ぼこりが舞う部屋。ここはどこだか分からない。ただ、展覧会みたいに壁に真っ白な額縁が飾ってあるだけだ。そのひとつがぼーうっと光り出す。その光を覗けば、

「この口紅可愛いよね?」
「わかる!」
「じゃあ誕生日プレゼントにあげるから、お揃いにしよ」
「え?本当に?ありがとう!!」

そこには微笑む私と親友の姿。そういえば、あの口紅は親友に貰ったのだった。なんでそんなこと忘れてたんだろう。

またひとつの絵が光り出す。

「いつもありがとうございます、今日も唐揚げですか?」
「はい!彼が好きなので」
「いいですね、またお待ちしてます」

そこにはあの笑顔の店員さん。そういえばあのスーパーはいつも行っていたスーパー。あの店員さんはそこの店長さんだった。そうだそこで私は唐揚げの具材を買っていたのだ。

またひとつの絵が光り出す。

「私ここの景色好きなんだ」
「俺もだよ」
「私結婚できるの嬉しい」
「俺が絶対幸せにしてみせる」

そこには彼と私。そうだ、彼はこんな顔をしていた。私たちは結婚する予定だった。彼からプロポーズされて、それで…

ドバーン

急に車が飛び込んでくる。見えるのは窓ガラスが割れて飛び散る光景。私を抱きしめている彼。スローモーションに見える空中。空を浮いたまま見るのは初めてだった。
私は頭を打って気を失ってしまったのだ。

見えるのは黒い服を着た私。泣き続けたのか、目が真っ赤に腫れている。何度も何度もごめんなさいと謝っている。誰に謝っているのか分からない。ただ必死になってる。

こうぼーっと自分の姿を見れば、笑いが止まらなくなる。何、必死になっているのだろう。馬鹿馬鹿しい。こんなに泣き腫らして白々しい。誰がこんなに泣けるのだろう。誰のために?なんで私が?
むしゃくしゃして、そこにあった額縁を投げ捨てれば簡単に割れてしまう。見渡す限りある、額縁を力いっぱいに投げ捨てる。だんだん割れるのが面白くなってくる。いとも簡単に割れてしまう、それ。こんなに脆い。こんなにも脆い。割れた破片を見ればニヤけが止まらない。ざまぁみろ。所詮こんなもんなんだよ。大事に取っておいてもどうせ価値が無いものなんだよ。意味が無いもの。壊れてしまえばもう元には戻れない。戻らない。私が捧げてきたものは、ただの破片。私の思いなんて、私の考えなんてそんなの関係がなかった。脳裏に染み付いたあの声は私へなんて向けてなかった。私に降らせる雨は、傘なんてささないものだと思っていたけど、本当は知らないうちに濡れてたんだね。その傘は閉じられているとも知らずに。当たり前なんて何も無かった。なのに私は求めていたんだ。無くさなくてはいけないものだったのに。今、ここで全てを捨ててしまおう。何気なく見えた最後の額縁は壊さずに。形だけを残して。輪郭は滲まないように。そこに額縁を置けば、スポットライトがあてられる。なくしものは、ここにある。全ての私へ、記憶として。






目が覚めれば、目の前に広がるのは見たことのない景色。
「私、何してるんだろう」
口に出してみても、私というのがだれを指すのか分からない。では自分は誰?まず自分とは?何も分からない、何も知らないんだ。どれだけ考えても分からない。

私の先端から赤が弾け、真っ白な闇が私の中に広がっていった。






























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最後までお読み頂き、ありがとうございました。
3日前くらいから移動時間とか合間で全部を書いたので、雑な文章で申し訳ないです。


この文章は色々な受け取り方ができるようにしています。なのであえて、名前とかは書かずに私とか俺とか僕で統一しています。
なので色々な人に当てはめてみても面白いかもしれません。もしくは自分のオリジナルで人を考え出してみても面白いと思います。
自分の好きなことを好きなように書いたので、結構満足しました。

コメントなどいつもありがとうございます。自分のモチベーションに繋がっています。引き続きブログを読んでいただけると嬉しいです。
これからも何か企画とかやりますので、ぜひ参加してみてください。

今回は自己満足みたいになってしまってすみません。でも、日頃の感謝の気持ちをどうにか出来ないかと思っていこのような企画になりました。





いつもありがとうございますの気持ちを込めて。





 木目田 俊



















ブラッククローバーのオーディション、今回は残念ながら落選でした。

応援していただいて本当にありがとうございました。

正直悔しい気持ちもあります。

だけどそれよりも初めてのイベントで8人の中に残れて、参加出来たこと。毎日配信したら色んな人に見てもらえたこと。コメントで応援してるとか言ってもらえたこと。それが嬉しかったです。
それに集英社の方や色んな方に自分の映像を見ていただいたり、初めてのアフレコで演技だったり声の出し方や色んなことを経験させていただいて本当にありがたかったです。

自分の今の演技や色んな実力とか、声質とかを考えると当然の結果だなぁとも思いました。まだまだ自分が足りないことが多いなと実感しました。

だから悲しいというよりは、頑張ろうという気持ちとかとか次へのモチベーションとか前向きな気持ちの方が大きいです。

オーディションを進んだ3人を全力で応援します。

心残りは皆さんに心残りを残してしまったかもしれないことです。それは本当にごめんなさい。今回は何にも返せるものがありませんが、次は返せるように頑張っていきます。

感謝と申し訳なさがどちらもあります。なので、



ごめんなさい。そして、ありがとうございました。



綺麗事ばかりでごめんなさい。でも自分の素直な気持ちです。
ありがとうございました。


































大人というのはどういうことを言うのか。
20歳を超えることか、背が大きくなることか、声が低くなることか、髭が生えることか、お酒を呑めるようになることか。どれかはわからない。
少なくとも自分が20歳になっても大人になった実感はない。

大人でもなく子供でもない感じ。でも嫌なところは大人のかも。認めたくない部分は大人なのかも。大人の真似をしているのかも。

でも自分が大人だという自覚は持たないといけない。

小さい頃思っていた大人のイメージは全て当てはまらず、自分よりも年下の子の方がよっぽど大人に見える。自分なんかよりももっと大人で、正直憧れる。

何が大人なのか、小さい頃は『必』の字を綺麗書くことができれば大人だと思っていたけど、それもダメ。

だとしたら、いつ大人になれるのか。





















たぶん自分は一生大人になれそうにない。














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青春高校3年C組KICKOFFLIVE
〜どんな夢にも一歩目がある〜

ありがとうございました。

色んな方々にお世話になりました。
来てくださった方々、スタッフさん、生徒のみんな、そして来られなかった方も。自分の知らないところでも応援してくださる方々に本当に感謝しています。ありがとうございます。

もっと、もっと、もーっと良いものをお見せできるように頑張ります。
これからもよろしくお願いします。
















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サマーライブが終わってまだまだやりきれてない感が募る今日この頃。
別に後悔はない。でもまだ満足出来ていない。ちょっとやそっとのことでは自分は満足出来なくなったみたいだ。

去年の文化祭は充足感に満ちていて、もうこれ以上のものはないと思っていた。だけど今、そんなことは全くない。
自分がわがままになったのか、意識が高くなったのか。
頑張ったけど、もっと頑張れたはず。もっとやれることがあったはず。そんな風に考えるようになった。

こう考えるようになったのも、劇場公演が始まるようになってから。

最初はただ全力でやればいいと思っていた。色々と考えながらやっていたけど、今よりは考えてなかった気がする。今もそんなに考えられていないのかな。未だに正解に辿り着けず。多分このまま一生正解に辿り着くことはない。そんな気がする。

でも前より幾分かは良くなった気がする。気がするだけ。多分気のせいだけど。

だからもっと頑張らなければ。自分が満足するまで。自分が納得するまで。まだ自分は努力出来ていないから。日々の積み重ねが自分を大きくしてくれると思うから、これからも。
















大人になれるように、自分に満足するまで積み重ねていこうと思う。
形にできるまで繰り返し。諦めないで、信じて。






















だから自分はこれからがキックオフだ。
















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