いつもの暖かい寝床にいたはずなのに、今は寒い。






ただ単に布団を剥いでいるだけなのに。外が寒いのが悪いと思ってしまう。暖かい温もりは消え、自分の体温で保つしかない。寄り添わなければ意味を成さない布団を持ってきて、もう一度被る。
もうすぐ自分を刺してくる季節がやってくる。求めていない凍えを全身で受け止めることになる。嫌だと思っていても、自己満足を押し付けられるのだ。それが自分には重すぎる。生憎それを抱えられるほどの器を持っていない。まだその準備もできていない。それが辛い。


それを跳ね返せる位の暖かさがあればどんなに楽だろう。そうすればすぐに春がやってくるのに。自分にそんなふうにはできない。難しいのだ。自分は冬を待つ人ではない。どちらかと言えば冬眠に入りたいくらい。なのに冷たい風に吹かされ、その風に指図される。行きたい道くらい自分で決めさせてくれ。風は轟々とうるさく、干渉が激しい。今までは遠くにいたのに、ありがたい存在のはずなのに。今は行く手を阻んでくる。
もし自分が冬を待つ人だとしたら、その全てを受け入れよう。そして自分の全てを差し出そう。なんでも言うことを叶えてあげよう。でも自分は従事者ではない。それくらいのことは分かってほしい。だから自分が皿である限り、載せるものは他にある。それが輝くまで割れないのが役目。自分はそれがいい。それが好きだから。


寒い風が吹き始め、外は凍え出す。雪とともに夜はしんしんと深まっていく。それを横目に自分は暖房の温もりを感じていたい。









冬はもうすぐそこへと迫っている。








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