ベチャベチャと音がする靴に不快感しか感じないこの時期。履きなれた靴は全部水没。仕方なく新しい靴をおろすけど、本当はもっと天気の良い日に履くはずだったのに。もったいないなと思いつつ家を出る。傘に叩きつけられる雨は痛い。もう何個か水たまりはできていて、それを避けながら駅へと向かう。電車に乗り込めばうすら水に濡れている床。走り出す電車の窓を見ると外は傘をさしている人だらけ。外の景色を集中していると、傘から垂れる水で小さな水たまり。それが自分の下に広がっていく。










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晴れた日の水たまりは自分の姿を写してくれるから嬉しいです。あんまり晴れた日は得意じゃないけど雨の次の日なら好きです。洗われたような空気を胸いっぱいに吸い込み、息を吐き出す。澄み渡るように広がる新しい空気が自分を浄化させてくれるから気持ちがいい。


梅雨に入りましたが、正直この時期は少しイラつきます。雨ばっかりで憂鬱です。梅雨がないと水がなくなっちゃうからダメなんですけどね。
世の中はバランスの中に出来ていて、ちょっとでも崩れるとすぐ崩壊してしまう。だからちょうどいい感じで梅雨も楽しまないとな。と感じることが多い今の時期。逆に何を楽しめるか考えてみてもなぁ、なんて。


でも考えてみれば雨は割と好き。自分が1日中家にいる時に雨が降ってるのを窓から見る。垂れる水滴が視界を遮って綺麗。見えているのに見えない景色を探してる。本当は何があるかわかってるはずなのに。気付かないふり。
傘をさしている時に、傘にぶつかる雨音が好き。耳を塞がなくても音が聞こえなくなるから。無理に話さなくてもいいから。何も話さなくても通じる気がするから。傘で前が見えなくても置いていかれないから。迎えに来てくれるうちは嬉しかったのに、晴れたらいなくなってしまった。だから今度は自分から迎え行けるようにっていつも思えるから好き。





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好きな雨も嫌いな雨も、何かをもたらしてくれる。明日よりも今日に雨は止んで、橋がかけられる。その橋でバランスが崩れないように均衡を保ちつつ、お皿が割れないように。慎重に。彩を輝かせられるように。砦を作っていこう。城を持ち上げられるような砦を。







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雨のせいにしてる自分はまだびしょ濡れになってない。土砂降りの雨の中、地面が歩きにくいけど、走り抜けよう。水たまりなんて気にしない。そこに自分なんて写ってないから。冷えた身体から逆に暑くなる。新しい靴もグチョグチョになる。だから傘をささずに駆け出した先で待つ人へ。


















靴が乾く日はいつなのか。