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長男(6)が奈落の底に突き落とされた。

 

毎朝、誰よりも早く起きて、郵便受けに向かう。そう、「朝日小学生新聞」を取りに行くためだ。

 

僕は二番目に起きることが多いのだが、長男はだいたいソファで新聞かドラえもんを読んでいる。これまでは録画していたスーパー戦隊や仮面ライダーを見ていることが多かったが、5歳になって字の読み書きに興味を持ってから、ずいぶん朝の風景も変わったものだ。

 

長男は3歳の頃から将来はエンジニアになってロボットを作る。そして、困っているひとを助けて、お金もいっぱいもらうんだ!と言っている。使い道はよくわからないが、その大金でガシャポンを何回かやるらしい。僕や妻、次男(4)と双子の三男四男(2)にも分けてくれるようだ。

 

だからなのかよくわからないが、レゴやニューブロック、プラレールを愛し、段ボールや牛乳パックで工作している。

 

10月26日の朝日小学生新聞は長男にとって大切な記事があった。三面に「さすが開成、ここまで折る!」というタイトルで、一枚の正方形の紙からはじまる、折り紙ジャーニーとでもいうのだろうか、カブトムシやメタリフェルホソアカクワガタなどを作った折り紙研究部が紹介されている。

 

特に長男の目を惹いたのは、一枚の紙から「ペンと剣」を創るもので、その展開図も掲載されている。

 

長男はこの展開図のコピーを取って、自分で折ってみたい。できるかどうかは定かではなく(ちょっと難しいと思う)、それでも目を輝かせている姿は素敵だった。

 

さて、そこで事件は起こった。その日は朝から雨天で、工藤家男児四人のストレスはたまるばかり。室内で遊び始めた双子と次男が長男を奈落の底に落としたのだ。

 

事件詳細はこちら:雨天、自宅は修羅場。男児四人、双子を抱える家庭の悲劇。



 

僕はその顛末をいつもの子育てを中心としたブログに記載するに過ぎなかったが、そこにある長男が希望を込めて書いた一通の手紙。



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字が書けるようになってきたものの、見ての通り、「や」が反転していたりと、決て、上手でもないけれど、最後の「よみたいです。」は本当に心の底から書いたものだというのは、親バカだけれど、10月26日の朝日小学生新聞の3面を失って流した涙を知るものとしては、ちょっとグッとくる。

 

そんな長男の手紙を見て、たくさんの朝日新聞社の皆様が声をかけてくださった。メッセージ、facebookのタイムライン、twitterを通じて。朝日小学生新聞の記者さんを紹介してくださった記者さん、朝日小学生新聞の編集部の方、そして同じく朝日小学生新聞の記者さんから。

 

いや、正直言えば、長男は朝日小学生新聞を読みたいといったので親として購読してみたが、漢字はまったく読めず、振り仮名とひらがなでわかる部分を声に出して読んで、そのうえで理解できているところはあまり多くない。

 

それは長男がどうというよりは、保育園の年長レベルでは、記事が発声ベースで読めても、何の話かわかるものがとても少ない。そんなところに、次から次へとお会いしたこともないご担当者さんからもご連絡をいただき、朝日小学生新聞の皆様の"育てる力"に感謝しかない。

 

僕と妻だけで子育てをしているのではなく、大げさかもしれないけれど、社会の皆様に育てていただいていることを痛感する。親という立場でできる子育ての範囲は少なくないが、限られている。

 

そして、たくさんの連絡の翌日(10月31日)の夕方、保育園から帰宅した長男がいつものように郵便ポストを確認する。

 

「なんか来ているけど、この封筒に書いてある字は僕の名前じゃない??」

 

漢字は読めないが、自分の名前は(おそらく)形で判断できるようで、親としては何かその時点でわかったが、長男に来た郵送物は彼が空けるべきで、彼は自分に封筒が郵送されてくることは(不要な広告を除き)ないものだから、張り切ってオープン!

 

驚嘆の声!!

 

「あー、(弟たちに破り捨てられた)新聞だーーーー!!!」

 

そして、寄ってくる弟たちからダッシュで離れ、改めて確認する。そう、「さすが開成、ここまで折る!」が三面にあり、展開図がある。なくなったはずの展開図が。



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朝日小学生新聞の皆様の長男に対する愛情は留まるところを知らない。送付くださった紙面にはポストイットが貼付されており、長男が読めるひらがなでメッセージをくださっている。

 

すべてひらがなというのは長男が読めるだけでなく、「これは自分にあてられたメモである」ということも認識することができる。親を経由したわけでなく、毎日読んでいる朝日小学生新聞のひとが自分にお手紙くれたんだ!と。



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しかも、上記メモにあるよう、なんと「折り紙」記事を破られて涙した長男のため、折り紙のことが書いてる朝日中高生新聞までも同封してくださってました。もうこれを書いているときも、長男のきらっきらの笑顔を思い出すと泣けてくる。

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むろん、中高生向けの新聞なのでルビなどはなく長男が読むことはできないが、写真も多く、見ているだけで直感的に理解でき、必要に応じて親が読んであげたら理解する。

 

工藤家は、子どもたちは20:00消灯がルールだが、真面目な性格の長男がめずらしく時間を少しほしいというので、その理由を聞いてみたところ、「ちゃんとお礼のお手紙書きたい」と。

 

奈落の底でお手紙を書き、失ったはずの紙面が届いたことへの感謝をお手紙に。きっと心を込めて文字を書いたのだと思う(親ばか)。そして、意図はまったくわからないが、ミニオンズ(?)の絵を添えて。



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夕食のとき、ほくほくした顔をしている長男と、朝日小学生新聞を送ってくださった方々について話をした。「たくさんのひとが、お前が一生懸命書いたお手紙を見て動いてくれた。大人になったら、小さい子どものためにできることをしないといけないね」と。

 

すると、マーボー豆腐を食べながら「うん!」と一言。きっと、こういう積み重ねが、子どもたちが大人になったとき、子どものために行動できるひとを育ててくださっているのだろう。

 

オチというほどでもないが、長男は「朝日中高生新聞"も"読みたい!!」と言い始めたので、もし、6,7年後に彼が希望するのであれば朝日中高生新聞を購読する約束をするに至った。

 

 

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動いてくださった皆様、声をかけてくださった皆様、本当にありがとうございます。皆様のおかげで、長男は多くのことを経験し、学ぶことができました。ひとりの親として心から感謝申し上げます。ありがとうございました。


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いまからさかのぼること五か月前。工藤家の前に現れた救世主。それがふたご自転車社の双子自転車。

 

ふたごじてんしゃ
ふたごじてんしゃは自転車屋さんではありません。この自転車はママの「お出かけしたい」「外と繋がりたい」という気持ちをサポートするために作ったツールの一つです。家にひきこもらず、公園へお買い物へと安心してお出かけしてほしい。そんな思いの詰まった自転車です。
www.futago-jitensya.jp

 

そのときは試作の途中で、それであっても「これは双子家庭を救うアイテムでは!」と思わざるを得なかった。

 

(その時の記事)

双子家庭の救世主、「ふたごじてんしゃ」が生み出す価値(工藤啓) - Yahoo!ニュース
双子を授かった家庭にとって、移動手段の拡張は制約とストレスのある生活から保護者を開放し、双子育児をよりよくするイノベーションである。
news.yahoo.co.jp
 

ふたごじてんしゃ社の中原さんよりメッセージがあり、工藤家御用達公園のひとつである「小金井公園」で試乗会を開催することと、前回の試作品からさらにアップデートされていることを聞きつけ、さっそく、妻、長男(6)、次男(4)、三男四男(2)を乗せて、小金井公園へGO!!

 

そして、そこには60組の双子家庭・・・。前回、立川で約30組を集めての試乗会も、あっちも双子、こっちも双子、たまたま通りがかった双子という異空間と、それを見つめる人々の視線。あれはすごかった、けれど、今回はそれを上回る双子家庭と、1台が3台となり、はた目にも変化がわかるふたごじてんしゃ社の自転車!

 

 

さて、乗り心地はいかに。

 

ユーザーには気が付かないアップデートはたくさんあれど、とにかく「安定度」が違う。進むも止まるも格段に安定した自転車は、女性はもとより、男性でもパワーで何とかすることが少なくなるだろうというもの。

 

また、三段階ギアもスムーズで、曲がるときにやや不安定に思えたところも今回はなくなっている。

 

 一点、   中原さんから「工藤さん、ここ見て」と言われる。

 

なんだろうとみると、ハンドル部分にスピードメーター。

 

 

「これね、前回、工藤さんが乗ってからつけたんですよ」

 

 

???

 

 

スピード狂とは無縁の、安全安心運転をネ申の領域で心がける僕とスピードメーターにどのような因果関係または相関関係があるのだろうか。

 

頭に「?」を浮かべたまま、ぼんやり聞いてみると。

 

 

「(自分たちが)予想していた以上にスピードを出して走っていたので、ふたごじてんしゃ社の自転車が目指す安全と安心のためスピードが出過ぎないように調整したの」という中原さん。

 

 

あれ、アップデートを喜ぶのではなく、むしろ、アップデートの負担をさせていただのは僕ですか・・・という疑義もありつつ、なんだか申し訳ない態度を(たぶん)滲み出していた。

 

しかし、それはそれとして、男性が試乗するときもゆっくり丁寧に乗る(そりゃ、双子が後ろにいるから・・・)ところ、あんなにスピードを出す(ちょっと楽しくなって・・・)とは思ず、試乗してもらってよかったと言われる。

 

役に立ったんだろうか。

 

役に立ったんだよね。

 

役に立ったはずだ。

 

ということで、僕も妻も試乗させていただき、なぜか長男と次男が毎回キックボードで前に横に後ろについてくる。こいつらが一番危ないんだけど・・・。あきらかに暴走する長男次男。

 

「危ないからあっちいけー!」

 

と叫びながら、「あぁ、きょうだいがいるとこんな感じになるのか。ふたごじてんしゃ社の自転車の安心と安全より、工藤家のそれが先では・・・」と思わざるを得ないなと苦笑しながら後ろを振り返ると、

 

笑いながら全力でキックボードを走らせる長男のさらに後ろ、ファンタジスタ次男が横転。

 

長男:笑顔

三男:笑顔

四男:笑顔

次男:号泣

 

それを見ていた公園にたまたまいたみなさは、「…」。

 

 

おやつは特別にアイスとなる。

 

現場からは以上です。

 



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さあ、困った。


今日は朝から雨。晴れていればどうにでもなる日曜日も、雨だと選択肢が限られる。一家六人で行動するとちょっとしたことでもお金がなくなっていってしまうのも痛い。ましてや、身体を動かせなければストライキ起こすほどの男児四人は、近くの公園で動き回るだけで幸せのようだが、それは「動く」があってなんぼの世界。うーん、困った。

 

真面目くん長男(6)は、自分で決めたことはかなりコツコツやる。絵が苦手なのでうまくなりたい。字を覚えたので書けるようになりたい。そういって始めた絵日記もほぼ毎日書いてる。コツコツ。そんなとき彼の前に現れたのが「朝日小学生新聞」。長男の大好物。といっても、ひらがなが降ってある記事をひとつ選んで音読しながら読む、というもの。

 

習慣とは恐ろしいもので、朝一番に起きる長男は、だいたい二番目に起きる僕が行くとソファーで新聞読んでる。ちょっと前までは録画していた戦隊モノとか仮面ライダー観てたのに、いまや新聞かドラえもん読んでる。

 

新聞は毎日届く。時折、長男にスマッシュヒットな記事がある。1,2週間前の、アレ。僕は読んでないので伝聞内容でしかないが、どこかの中学校か高校の折り紙部の学生が、カブトムシかクワガタのすごくリアルなものを一枚の折り紙で作ったというもの。

 

その折り紙の折り方について線が引かれており、長男としてはそれをコピーして是が非でも自らの力で折ってみたかったようだ。大切に別途保管していた。

 

さて、本日は雨ということで、最初にフレストレーションが溜まった双子(2)。いまやあっちへワーワー、こっちへワーワーと走り回る双子は、長男や次男(4)にも果敢に挑み、お兄さんとして躊躇するところを、弟からのフルパワー×2名(双子だから)で泣かすことも。ファンタジスタ次男の上に二人で乗りかかったときは、さすがに次男もタップした()

 

そんな三男四男が持ってきたのが新聞、そう「朝日小学生新聞」!読み終わったものを重ねてあるところから一紙もってきて、全部粉々に破く。保育園でもやっているのだろうか。結構、器用に破きそこらへんへ。

 

それを見ていたファンタジスタ次男は、さっそく走って行って、持てるだけありったけの新聞を抱え、走り戻ってきて、床にぶちまける・・・

 

そこに双子が寄ってきて、三人でびりびり。あっちでびりびり、こっちでびりびり。あっさり床は新聞で覆われていく。そんな三人を傍目に本(たぶん、かいけつゾロリ)を読んだ長男がはっと気が付く。



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そして走っていく。戻ってくる。泣きそうな顔で、「とっておいた新聞がない!!」と叫ぶ。うん、おそらく、このなかのどこかだろうね・・・。楽しみにしていた折り紙が掲載された新聞が、人間シュレッダーされてしまったことに怒りとショックを隠せない。

 

すかさずファンタジスタがわかっているくせに、他の新聞を長男の目の前でおどけてびりびり破り、火に油を注ぐ。いままでであれば、そこでボコられて次男泣く、以上。みたいなところも、油を運ぶのはひとりじゃない。ひとり、もう一人と油を注いでいく。

 

怒りと悲しみの長男をその場から引き離し、妻とアイコンタクトを取りながら、長男に手紙を書かせる。もしかしがら、該当紙面が残っていて購入させていただけるかもしれない。その可能性に懸けてみようという意図だ。

 

長男は一生懸命、気持ちを手紙に落とし込む。

 

 


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一方、床一面新聞世界になってしまったところを片付けないといけない。そこでファンタジスタに大きなビニール袋を預ける。「これでボールを創るんだ!!」とミッションを授け、双子とともに新聞の残骸を入れまくる。入れまくる。入れまくる。たまにファンタジスタがビニールに入る(なぜ?)双子も入る(なぜ?)。

 

しかも、気が付いてしまったのは、新聞もあれだけたまれば結構滑る。助走をつけてスライディングすればスーっとすべって「あら、楽しい」となる。次男も三男も四男も気がつき、床上の新聞でスケート大会。テレビではアイススケートやってるし・・・。



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最後は飽きてグダグダだったけれど、何とか片付け終了。涙とともに途方に暮れる長男を後目に、新聞の詰まった袋をバイクに乗せて「ゴミ屋さん」と部屋中を駆け回る次男と、それを追いかける双子。



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止めとけばいいのに、わざと長男のところを通る。にやにやしながら。

 

あれは普通に腹立たしいだろうな・・・と思って少し遠くから眺めていると、しっかりバイクから引きずり降ろされ、泣かされる次男。



 

やっと手に入った袋を二人係でどこかにもっていこうとする双子(アリなの?)。そこには手を出せない長男。結果、長男は大切なものを失い、次男は泣かされ、双子がほくほくしている。

 

今後はこの世界観が続きそう。

 

現場からは以上です。


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