ツイッターの私のアカウントでもお知らせしましたが、この2月に経済・環境ジャーナリストの石井孝明氏を提訴し、このたび和解が成立しました。
 
 石井孝明氏のツイッターは、9万人以上のフォロワーを持つ人気アカウントです。その石井氏が2016年1月にネットメディア『agora-web』に書いた私に関する記事は、ツイッターを通してまたたく間に拡散されました。またその頃から石井氏は、私や私がかかわっている活動に関するいろいろなことを頻繁にツイートするようになりました。

 その内容についてはここで改めて紹介しませんが、そこでどのような主張が行われていたかについては、石井氏ご自身のブログに掲載された謝罪文をご覧いただければわかるのではないかと思います。
 ちなみに私は今回の訴訟の場でお目にかかるまで、これまで一度も石井氏と直接、話したりその取材を受けたりしたことはありません。

 石井氏の発言には、私に対する主観的な感想や批判的な意見の域を超えた虚偽も含まれていたため、私は何度かツイッターを通して「それは正しくないのでやめてほしい」と申し入れました。しかしそれを聞き入れてはいただけず、やむなく民事訴訟に踏み切ったところ、石井氏サイドから和解の申し入れがあって、第1回、第2回口頭弁論期日を経て和解成立となった次第です。
 

 
 さてここからは、今回の提訴と和解成立の話を離れた一般論です。
 誰もが気軽に発信者となれるネット、とくにツイッターなどのSNSはとても便利で楽しいツールだとは思いますが、人を貶める目的の明かなデマや虚偽の拡散までが「表現の自由」として容認されてよいわけはありません。とくにその出どころが「記者」「評論家」などと名乗るアカウントであれば、目にした人は「一般の人にはアクセスできない有力な情報に基づくものに違いない」と思い込んでしまいます。
 ネットでデマや虚偽を拡散され、自分のアカウントを消してしまった人、つまり自由な発言をやめてしまった人を多数、知っています。また、目にあまる誹謗中傷を浴びせられ続け、傷つきながらも黙って歯を食いしばって耐えている人は、もっと多いと思います。
 そういう被害に対して民事訴訟がいちばん良い選択がどうかはわかりませんが、「打つ手はまったくない」というわけではないと思います。

 誰もが虚偽やデマによる無用の被害を受けることなく、自由に気軽に、自分の思っていることを発信できる環境が整っていくように願っています。