昨年12月のLUNGS上演(東京グローブ座)は、
神山智洋の名を広範な層に広げたんじゃないかな。
LUNGSは現代戯曲の最高傑作、
という呼び声が高いのよ。
セリフの熱度がハンパない2人芝居だ。
当然、長セリフになる。
主演の神山くんが唯一の共演者の奥村佳恵さんと、
休憩なしで1時間40分を突っ走る。
2人のセリフが
ときに細密な2個の歯車のように噛み合い、
ときに不協和音を発しながら、
熱度を高めながら展開していく。
この戯曲はイギリスの劇作家ダンカン・マクミランが
2011年に発表したもの。
今の日本が厳しく直面せざるを得ないような
環境問題などを織り交ぜながら、
若いカップルが(自分達もそろそろ子供を持つべきか)
をテーマにディベートのように早口のセリフを闘わせていく。
リアル、実にリアルな会話劇なのよ。
神山智洋のセリフ力には、
彼の音楽的センスが渦のように流れていたな。
ジャニーズWESTの音楽活動にあっては、
キレキレのダンスも含めて
神山くんは牽引車だろ。
ギター、ベース、ドラム、トランペット
と何でもござれで作詞作曲もいける。
きっと、
早口の長セリフには、
ダンスパフォーマンスと音楽的スキルの蓄積が活きている。
こう書いてくるとLUNNGSを観てきたようだが、
症状が安定しない関節リウマチの車いすユーザー。
観劇は症状悪化への一直線になりそうなのよ。
観てきた者の感想などに頼って書いた。
ネットで早く公開してほしい。