月別アーカイブ / 2021年07月


ああすればよかった。

 こうすればよかった。

 年中後悔してる奴がいたけど、

 成功者になったんだよね。

 でも、

 会うたんびに、

 違う事柄に対する後悔だった。

 新しい事柄に対しての

 後悔が始まると、

 前の後悔は忘れちゃうんだな。

 というより、

 打ち止めにするんだ。

 後悔するってことは、

 期限付きの自分1人の

 反省会をやってるようなもんだ。

 だから、

 活きてくるんだよ。

 そいつは企画や、

 アイデアが優れていたんだ。

 すぐに後悔するからね。

 ああだこうだと後悔したら、

 引きずらないからね。

 次の後悔があるから。


 1つ2つの後悔を

 5年も10年もやってる奴は、

 成長しないね。

 引きずって吹っ切れないんだもの。

 全然 後悔しない奴は、

 論外だね。

 生きていないことと同じだもの。


 成長したかったら、

 次々に後悔しろよ。





口で言ったら、

恥ずかしくて真っ赤になるよ。

こうして書くと、

なんとか書ける。


僕はきょうだいたちと、

年齢が離れて生れた。

兄とは15歳違い、

長姉とは12歳離れ、

次姉とは8歳離れている。

兄は20歳で戦死してしまったし、

両親はそれで末っ子の僕を溺愛したものか。


そのことと、

直接関係あったかどうかは知らない。

僕はなかなか乳離れができず、

後年、

母に訊いたところによると、

5歳の誕生日を迎えても、

まだお乳を欲しがったという。

早生まれだから、

翌年は学校に上がるのに、

入営の日が迫った兄から

カタカナを教わっていたのにだよ。

とっくに通常食を食べていたはずだから、

デザートとして欲しがったのかな。


その日、

おそらくは3月25日の誕生日の数日後、

僕は母の膝に乗り、

いつものようにお乳をせがんだ。

そのとき、

その場には見たことのないおばさんがいて、

僕を粘っこい視線で見ていた。

少し気になったが、

いつものようにしゃぶりついた。

ギャッ、ギャギャ~ア~

僕はのけぞって奇っ怪な叫びをあげた。

舌や、唇がヒリヒリ痛んだ。


後で知ったことだが、

母は両の乳首に唐辛子液を塗ったのだ。

これは我が身に起きた初の衝撃的事件として、

今もフラッシュバックすることがある。

粘っこい視線で僕を見ていたおばさんこそ、

母に唐辛子液を塗れ、

と入れ知恵した張本人だったろう。

そう言えば、

魔女みたいな人相だった。

いずれにしても、

僕がその事件を契機に乳離れできた。


ずっと後年、

妻がゼロ歳の長男に乳を含ませているのを見て、

「今は何歳で乳離れするの?」

と、訊いた。

「1歳前後だと思うけれど」

「昔のことだけど、5歳じゃ遅い?」

「それは遅いんじゃなくてヘンなのよ」

唐辛子液事件について

打ち明けるつもりだったが、

またにしよう、と僕は思った。






 


高齢者って元気なんだよ。

いろんな集まりに出かけていって、

和気あいあいと密に高齢を謳歌してきたんだよ。

ゲートボール1つ取り上げてもよ、

汗をかいて熱戦を展開してさ、

勝っても負けても、

居酒屋で打ち上げだぜ。

2次会、3次会の猛者もいる。

何しろ、

集まっておしゃべりして騒いで、

仲よく元気に時間を消費するんだ。

温泉のグループ旅行だって、

高齢者軍団が肩で風を切ってる。

自治体のホールなどで催される講演会だって、

高齢者を抜きにしちゃガラガラよ。

昼からやってるカラオケでは、

高齢者たちが熱唱し、

陶酔してデュエットし、

チークダンスに興じる。

それから居酒屋へ繰り込む人たちもいる。

高齢者はボランティアも率先してやる。

日本のどこへ行っても、

高齢者のボランティアが大活躍している。

内輪ごとでも、

孫たちを連れて好きなところへ行く。

若い世代との交流にも熱心だった。

平日の昼間は、

高齢者たちが大いに活躍する時間帯だった。


健康で元気そのものの高齢者ばかりでなく、

特養、グループホームなどの利用者も、

施設内でのカラオケも含めて、

楽しい団らんの時間を持った。

デイサービスや、

ショートステイで交流を楽しむ人たちも多くいた。


こうして見てくると、

新型コロナが入ってきて、

まずその洗礼を受けるのが高齢者だったのは、

当然の成りゆきだったと言える。

高齢者は持病を抱えている人も多いし、

若い人に比べれば、

免疫力も弱いし重症化しやすかった。

高齢者施設では、

クラスターが多く発生した。


しかし、

度重なる緊急事態宣言の発出で、

高齢者は外出を自粛し、

自己責任での感染予防対策にも熱心だった。

高齢者の感染者数が目に見えて減ってきたのは、

ワクチン接種の効果もあるが、

外出を自粛し、

自分でできる感染予防対策を

しっかりやるようになった効果もまた大きい。

高齢者施設は、

どこでも感染予防対策が徹底している。


反面、若い人や、

働き盛りの人は、

仕事でやむをえない事情もあるが、

ストレスを貯め、

自粛疲れの反動で外へ繰り出すようになった。


新型コロナは、

変異種も含めて人との交流を極力セーブし、

マスク、手洗い、うがいを励行すれば、

かなりの確率で感染を防げる。

現役から退いた高齢者は、

それを徹底して実行できる立場にある。


僕の場合で言うと、

2019年5月に腰椎を複雑骨折して、

関節リウマチを悪化させて

車椅子ユーザーになった。

以来、

外出は通院と美容室だけで、

肉親を除けば、

人との接触も介護関係者の数人に限られる。

仕事は執筆中心なので仕事場にこもれる。

期せずして、

感染予防対策になっている。




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