月別アーカイブ / 2021年04月


 きみはやりたいことがあるか?

 そうか

 あるんだったらいい。

 それでいつやるんだ?

 コロナ禍が終わったら考えるのか。

 それはやらないことに等しい。

 まずは以下の言葉を聞いてくれ。

 
 人生にいつかはないんだよ。

 いつかやってみたいは100%ない。

 いつかやるも90%ないぞ。

 いつかやってみたい

 と思ったことで、

  もうやったことがあるだろうか。

 いつかやると思ったことで、

 もうやったことがあるかな。

 あったら脱帽する。

 きみは凄い。

 
 殆どはいつかやってみたい、

 いつかやる、

 のまんまだと思う。

 いつかは永遠の先延ばしに近いんだ。

 いつかではなく次にやるんだ。

 次にやってみたいじゃ駄目だ。

 次にやるんだ。

 本当にやりたいことは、

 今やっていることが終わったらやる。

 本当にやりたいことなら、

 今やっていることが終わったら、

 次にすぐに取りかかるものなんだ。

 人生は長いようで、

 いつかのままにしておくと、

 いつかのままで、

 あっという間に過ぎる。

 次なんだよ。

 次でなければゼロのままなんだ。

 それを肝に銘じて、

 今のコロナ禍に準備を始めてくれ。

 



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読み聞かせイベントで、


 僕がいつも強調していることは、


 今 僕らがこうしてやっているのは


 本当の読み聞かせじゃないですよ、


 家庭でお母さんが


 もちろん お父さんでもいいんですよ、


 わが子を膝の上に乗せて


 絵本の絵を一緒に見ながら、


 読み聞かせをするのが


 本当の読み聞かせなんですよ。


 そのとき、

 

 親子の心と心は


 見えない架け橋で結ばれます。


 その架け橋を通って、


 親御さんの愛情がお子さんの心に注がれます。


 お子さんは安心するでしょう。


 その安心感が親御さんに対する


 強い信頼感に変わります。


 

 僕らがこのように、


 読み聞かせの大切さを訴えてやってきたこと・・・


 について説明しておくと、


 数百人の集まりの場合、


 スクリーンに絵を映し


 フルート バイオリン ピアノなどの


 曲を挿入しながら、


 語り聞かせを行いました。


 これはいちどきに多くの人に


 読み聞かせの素晴らしさを知って貰うためで、


 必ず普通のトークのときに、


 本当の読み聞かせの素晴らしさと効果は


 家庭で行うことで証明されますよ、


 と強調しています。




 読み聞かせを


 何年か続けてきたお母さんで、


 読み聞かせを続けてきて


 嬉しかったことは何ですか、


 と質問すると


 いろいろな答えが戻ってきます。


 

   わが子に読み聞かせをして貰ったときですね、


 と答えた方が今までに何人かいて


 僕には強く印象に残っています。


 親は嬉しいもんですよ。


 感性豊かな成長を証明していることですから、


 読み聞かせをして貰って


 その素晴らしさが解ってくると、


 誰かに読み聞かせをしてみたくなります。


 最初はお母さんでしょうね。



 若くして逝った小林麻央さんが

   

    退院し在宅で闘病中だったとき、


 2人のお子さんから


 絵本の読み聞かせをして貰いました、


 と。


 

    どんなにか嬉しかったでしょうね。


 どんなにか励まされたことでしょう。


 

    僕は今、

  

    膠原病で闘病中です。


    車いすの利用者で、


    もっか、


    読み聞かせも講演も休止中ですが、


    来春以降、


    会場が都内でバリアフリー対応のところの


    オファーは受けて再開するつもりです。


     目を輝かせて物語世界に入ってきた


     子供達の姿を思い浮かべると、


     血が騒ぐのです。


     読み聞かせ活動を始めて


     今年の8月で満20周年、


     騒ぐのは読み聞かせの


     血でしょうね。


    

     闘病体験がレパートリーに入った講演も、


  無理のない範囲で再開させようと思います。


  原稿の執筆は毎日やっていますが


     体調の管理を万全にして、


     来年3月25日の80代突入に備えます。




 ※ 以上のブログは、

   コロナ禍到来前に書いてアップしたものです。

   小さなお子さんのいる家庭では、

   巣ごもりのときなどに読み聞かせはいかがでしょうか。

   家庭での読み聞かせが読み聞かせの本線です。

   のちになって、

   あのときに読み聞かせを初めて本当によかった、

   と懐かしく思うはずです。


   僕自身のことで言えば、

   この年の6月に都内某所で車椅子の乗って行った

   読み聞かせ&講演を最後に、

   原稿の執筆に専念しております。

   その年が明けてコロナ禍が始まり、

   僕の生活様式も変わりました。

   1つ言えば、

   1人のとき自分のために読み聞かせを行っています。


   








     


 



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2019年の秋、

書店の人からコミックの「鬼滅の刃」が大変よく売れている、

 と聞いた。

テレビ化されたアニメの好評も後押ししたらしい。

翌2020年になって映画の公開もよくうわさに上がり、

少年ジャンプの連載終結も近づいて、

「鬼滅の刃」ブームは明確に社会現象化してきた。

この頃に、

僕は第1巻から第22巻までを一気に読んだ。

最終巻になる第23巻はまだ出ていなかった。

読まずとも第22巻まで読めば、

大団円までの流れは予想できた。

第1回の緊急事態宣言が発出されて間もなくの頃で、

「鬼滅の刃」ブームが社会現象化した大きな理由の1つは、

新型コロナウイルスの流行にある、

と僕は見ていた。


第1回の緊急事態宣言時は、

私達国民がよく自覚してマスク、手洗い、うがいなどの

感染予防を励行し、

不要不急の外出を控えた。

それだけ未知のウイルスに対して恐怖と脅威を抱いた、

ということだ。

特に欧米で蔓延しパンデミック状態になると、

日本も早晩そういう状態になるのではないか、

どのように迎え撃てばいいのか、

などと不安を募らせた。


私達は約100年前に世界的に大流行し、

日本でも当時の人口の3分の1弱が感染し、

約40万人の死者を出したスペイン風邪を知らない。

新型コロナウイルスをどこからか降って湧いた

得体の知れない怖ろしい敵軍に見立てて、

欧米を圧倒的に席巻しつつ、

日本へも本格的に押し寄せてくる、

という悪夢のシナリオを描いたのは、

僕だけではなかったろう。


幸い日本の感染拡大は下火に転じ、

緊急事態宣言は解除された。

しかし、

収束させての解除ではなかったために、

再び感染拡大が始まり、

夏に第2波に見舞われたが、

その勢いはあまり強いものではなかった。

政府は経済を活発に回す好機と捉え、

Go To トラベル、Go To イートなどを打ち出したが、

国民の多くにコロナに対する根強い不安は残ったままだった。


この時期に劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」は公開になった。

鬼と人間の戦いを描いて、

選ばれた強い鬼達と戦う人間である「鬼殺隊」柱達は、

劣勢に立たされながらも熱い友情や、

深い肉親愛に支えられて鬼達を斃していく。

観客は鬼達をコロナにたとえ、

柱達の大奮戦に感情移入し、

いっときコロナに対する恐怖や、

不安を一掃させカタルシスを味わったのだろう。


同映画は「千と千尋の神隠し」の興収記録を軽く塗り替えた。

2020年の暮れに第3波が始まり、

年が明けて第2回の緊急事態宣言が発出された。

それが解除になった頃は、

あれほどのブームはまぼろしだったのかと思えるほど、

日本での「鬼滅の刃」の社会現象は駆け去って消えた。


コロナ禍は第4波に入り第3回の緊急事態宣言下の今でも、

第1回、第2回の同宣言の発出中の感染者数を

上回る規模で続いている。

私達から恐怖も不安も拭い去られたのか。

そんなことはない。

ただ、慣れてしまったという側面がある。

自分は大丈夫だろう、

という虫のいい慣れ方の人も多い。


さて、小中学生の読者感想文を選考のために読む機会が、

この3,4年間で4,5回あった。

感想文の対象になる本は定番の感じの課題書が多いが、

制限がない場合は新しい作家による児童書、ラノベも入ってくる。

小学生の感想文で「ふしぎ駄菓子屋 残天堂」のものがあった。

偕成社から2013年に初巻が刊行されており、

廣島玲子さん作。

その初巻を読んでの感想文だった。

感想文そのものは感心できるものではなかったが、

その児童書作品そのものは発想が面白く、

主人公の残天堂主人紅子は不可解な魅力に富んでいる。

展開も意表を突いてくるし沁みるような恐怖もある。

しかし、癒やし系と言えるだろう。

同シリーズは、

現在までに15巻まで刊行されており、

累計発行部数は300万部超だという。

「鬼滅の刃」のそれの億超えとは二桁も違うが、

コミックではなく児童書である点を考慮すると、

見るべき売れ行きである。

また、

昨年9月よりNHKEテレでアニメ放送され、

この4月6日からは新作の放送がスタートしたこともあって、

社会現象化するかどうかはともかくとして、

かなりのブームになりそうである。

「鬼滅の刃」とは違った意味で、

コロナ禍による不安や、

恐怖を和らげてくれるかもしれない。









 









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