講談師が寄席その他で口演したものを、
編んだんだろうね。
辞書みたいに分厚かった。
辞書みたいに分厚かった。
なぜ読んだかというとね、
漢字は総ルビだったのよ。
初め意味が解らなくても、
また出てくれば何となく解る。
またまた出てくれば、
更に理解できた。
この巻には
メインの「東海道中膝栗毛」のほか、
「夜もすがら検校」「捨て身の構え」、
更に徳川家光の異母弟にあたる
保科正之の物語(題は忘れた)が
収められていた。
保科正之は会津藩の藩祖になる。
難しい漢字を随分覚えた。
旅籠 はたご
五月蝿い うるさい
雪隠 せっちん
手籠 てごめ
売女 ばいた
獄門 ごくもん
妾 めかけ
御台所 みだいどころ
御寵愛 ごちょうあい
側室 そくしつ
不義密通 ふぎみっつう
中臈 ちゅうろう
花魁 おいらん
尻軽 しりがる
カタカナでね、
きちんとルビが振ってあった。
カタカナでね、
きちんとルビが振ってあった。
列挙した漢字に偏りがあるのは、
今でも強く印象に残っているためで他意はない。
名誉回復のため、
使嗾 しそう
籠絡 ろうらく
なども挙げておく。
ああ、別の意味でやはり偏っているな。
いちばん繰り返し読んだのは、
弥次喜多、つまり、東海道中膝栗毛。
繰り返し読むうちに滑稽味が
よく理解できてくる。
大声で笑うので、
用事できていた親戚の者にきみ悪がれた。
12最年長の長姉の婚約者が
「ガリバー旅行記」を買って
プレゼントしてくれた。
でも、
ジュニア版だったので物足りなかった。
長姉にI文庫版でいいのに、
と言ったら書店へ行って、
それに取り替えてきてくれた。
講談の「東海道中膝栗毛」と表現も違い、
知らない感じもいっぱい出てきたが、
講談本で繰り返し読んでいたので、
何とか読み通すことができた。
漫画もよく読んでいたが、
小学6年のときには二葉亭四迷の「浮雲」や、
徳富蘆花の「不如帰」、「みゝずのたはこと」を読んでいた。
いずれも父の本箱にあったものだった。
体は虚弱だったのに、
そういうほうではませていたのかな。
小学高学年の頃には、
大人になったら大店の娘を大川の土手へ誘き出し、
手篭めにしたい、
と妄想をたくましくしたが、
大学生になっても女性と1対1で話すと、
顔が赤らむ状態で叶わず仕舞いになった。
でも、
ジュニア版だったので物足りなかった。
長姉にI文庫版でいいのに、
と言ったら書店へ行って、
それに取り替えてきてくれた。
講談の「東海道中膝栗毛」と表現も違い、
知らない感じもいっぱい出てきたが、
講談本で繰り返し読んでいたので、
何とか読み通すことができた。
漫画もよく読んでいたが、
小学6年のときには二葉亭四迷の「浮雲」や、
徳富蘆花の「不如帰」、「みゝずのたはこと」を読んでいた。
いずれも父の本箱にあったものだった。
体は虚弱だったのに、
そういうほうではませていたのかな。
小学高学年の頃には、
大人になったら大店の娘を大川の土手へ誘き出し、
手篭めにしたい、
と妄想をたくましくしたが、
大学生になっても女性と1対1で話すと、
顔が赤らむ状態で叶わず仕舞いになった。