鬼滅映画が空前のヒットを続けたのは、
コロナ禍で人々の心が平らかではなく、
溜まったストレスを吐き出すのに
最適の設定とストーリーだったからだ。
人々はギクシャクして息苦しい思いを
竈門炭治郎や、柱たちに託して鬼を退治させ
快哉を叫んだ。
鬼たちがしぶとければしぶといほど、
強ければ強いほど、
盛大にカタルシスが働いて
ストレスはあまさず吐き出される。
もっとも、
現実社会に戻れば元の木阿弥だが。
いずれにしても、
老若男女を動員できて
幼い我が子に観せていいかどうかの
論議を呼んだのもうなずける。
ドラえもん映画はどうだろうか。
人々の心が平らかで、
世の中が落ち着いていれば、
人々の心に夢のある世界へ行ってみたい、
という気持ちの余裕が生まれる。
幼い我が子と共に安心して恐竜の時代や、
未来の宇宙時代を味わってみたい。
このコロナ禍の真っ最中に
観たくなるアニメ映画とちょっと違うよな。
昨年の春休み用ドラえもん映画は、
夏休みに回ったが、
ヒットはしたものの
関係者の期待ほどではなかったと思う。
コロナ禍が収束、いや終息したら、
その証として公開したら
空前の大ヒットを呼び込むだろう。
鬼滅映画を超える記録を樹立するのも夢ではない、
と僕は夢のように本気で思っている。