今のやり方と違うと思うが、
結核で若い人がバタバタ命を落とし、
国民病と言われた時代に、
小学生だった僕ら世代は、
ツベルクリン検査を義務づけられた。
それで陽性なら結核に対し免疫がある、
と判断された。
僕は陰性だったのでBCGワクチンを接種された。
当時、虚弱児だった僕には
その摂取量が過剰になったのか、
大きく化膿し、
半年ほどは毎日包帯を変えねばならなかった。
今でも右手上腕には、
火傷痕のように、
直径2センチぐらいの痕跡が残る。
本日7月末の都の発表では、
463人の感染が確認されたという。
PCR検査数は増えているというが、
一向に陽性率は減少しない。
これは市中感染の広がりを雄弁にもの語る。
昨年初夏、僕は腰椎の圧拍骨折を機に、
2017年に発症した関節リウマチを悪化させ、
車椅子ユーザーになった。
悪化の余波は10月に間質性肺炎の罹患を呼び、
2回にわたる入院後、
間質性肺炎の予防のため、
投与量を減らしながらだが、
ステロイド剤の服薬を続け、
今年の7月になってようやく投与から解放された。
この間、
コロナ禍が始まり、
ステロイド剤は自然の免疫力を弱めるので、
感染症の感染には細心の注意を払わねばならなかった。
80歳という年齢で難治性の持病を持つ身では、
感染したら一気に重篤な症状に至るだろう、
と予測できたからである。
しかし、
市中感染の広がりを身近に感じるに従い、
必要以上に神経質になるまい、
という考え方になってきた。
わが街では2か所の幼稚園、保育園で感染者が出て、
ショッピングストアでも感染者が確認された。
所在地は隣市でもわが街との境近くにある病院では、
クラスターが発生している。
ビクビクしていたら精神的に萎縮する。
これだけ広まり、
無症状の陽性者がほとんどなら、
わが家人も、
わが家に出入りする息子達とその家族にも、
無症状陽性者がいるかもしれない。
無論、感染予防はしっかり行い、
また行ってもらったうえでのことだが、
気づかずにチョビッとウイルスを貰い、
免疫を得られないものか。
上4行の考えは、
言うまでもなく素人考えで暴論に近いだろう。
ただ、そういう気分で開き直り、
おおらかにいったほうが、
ビクビクして過ごすよりはるかに前向きではないか、
と思うのである。
コロナをおぞましい悪魔のように怖れるな。
気分的には馴致するつもりで、
ワクチンの開発を待とう。
終息しない疫病は、
人類史上あり得なかったのである。
さあ行くぞ。
斬新なデザインのマスクでコロナを威服させるぞ。
※ 画像のマスクは、
数年前に美術家のショジョノトモさんにいただいたもので、
コロナとは無縁の作品です。