スペイン風邪は
1918〜1919に
世界的に大流行した
その時期は
第1次大戦の後期に当たる
スペイン風邪の終息は
終戦を待たなければならなかった
当時の世界人口は
推定の国々 地域も含めて
18億人から20億人
そのうちの5億人が感染し
5千万人から1億人が死んだ
(死者数には諸説あり。
5千万人以下という説もある)
その最大値をとると
人口に対する致死率は
5%ということになる
ちなみに
当時のアメリカの人口は
日本の2倍弱
死者は50万人だった
(日本の死者数は45万人という説もある)
人口比致死率は日本のほうが高い
そのアメリカが感染源だった
それでなぜスペイン風邪か
当時
スペインは中立国で
様々な情報を自由に発信できた
スペイン国内での大流行もあって
スペイン風邪と呼ばれるようになった
ところで
感染源のアメリカは
国内各地の兵営で感染が広がった
軍事基地は密室的社会で
基地間の連絡は密である
感染しやすく広がりやすい
そのアメリカが大戦中途で参戦し
将兵が続々とヨーロッパへ渡った
菌は一気に拡散されて
あれよあれよという間に
パンデミックになった
日本で感染が広まったのは
やはり 参戦し
中国にあったドイツの租借地や
ドイツが統治していた南洋諸島を占領し
感染した将兵が凱旋した
影響もあったかもしれない
また 渡米 渡欧した政財界人や
アーティストを経ての感染もあったろう
当時は所要日数の長い船便で
船内で感染す事例も多かった
ちなみに
劇作家の島村抱月や
画家の村山槐多も感染して死んだ
マスク不足に陥ったかどうかはともかく
僕の母もマスクをつけたという
新型コロナウイルスに
トランプさんが
過敏に反応しているように見えるのは
スペイン風邪を世界的に流行させ
パンデミックを起こしたという
アメリカのトラウマを意識し
それを背に負ってのことだろう