月別アーカイブ / 2020年01月

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シアトルの隣街
ベルビューの某池のカモたちです

シアトル在住の友人で翻訳家の
宇枝田ハコさんから
送られてきた写真です

アメリカでは
インフルエンザB型が
パンデミック的猛威を振るっている

1月24日
アメリカ疫病予防管理センター(CDC)が
リリースしたところによると
昨年10月1日〜今年1月18日までで
最大値2万人の死者
同じく最大値2100万人の罹患者が出ている

まだ留まる気配を見せない

日本は大陸発の新型コロナウイルス
に身も心も囚われている状態だが
アメリカに目を向けるまでもなく
日本という足許でも
只今現在
インフルエンザは罹患者も多く
死者も出ており
猛威を振るう機を窺っている

新型コロナウイルスに比べ
感染力は桁違いだし
インフルエンザ対策にも
まずは個人がもっと怖れて
留意して努めるべきだろう

ところで
ベルビューのカモたち
長時間の鴨首会議も実を結ばず
とりあえずは
それぞれがうがいと
足洗いを励行するということで

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ご覧のように解散になり
池に戻りました

ヒトからカモへ
カモたちにとっては
ヒトごとではないようです


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206人の退避帰国者のうち
発熱 咳等の症状が出た12人が
そのまま搬送されて入院した

このときまで
なんの症状もない人々の多くは
簡単なチェックを受ければ
すぐに帰宅できる
と 胸を躍らせていたにちがいない

搭乗前の武漢の空港で
到着後の羽田空港で
何人もの人がマスコミの取材に
「帰国できることになって(帰国できて)
  ホッとしている」
と 笑顔で答えていた

しかし
そうではなかった
何の症状が出ていなくても
ウイルス検査をして
陰性と確認できるまでは
帰宅できないと知った

隔離措置と言っていい

そのために確保された
千葉県内のホテルへ
バスで向かう帰国者からは
怒号が上がった

それらそうだろ
199人がウイルス検査に同意したのに
そのホテルの客室は140室

感染力の強いウイルス検査のための
意に染まぬ宿泊なのに
相部屋はネーダロよ

同意できずに帰宅した人が3人いた
というけれど
よく3人ですんだものだと思う

退避第1便が
向こうの空港を出発して
羽田空港へ着くまでに
状況も大きく変わり
対応に流動的要素があるのは解る

しかし
その状況の変化も織り込んだ
丁寧な説明を少なくとも到着前に
行うべきではなかったか

今朝になって知ったことだが
昨日帰国した人たちのうち
3人の感染が確認された

退避第2便 第3便で帰国する人たちへは
到着前に充分丁寧な説明を行ってほしい

それによって心から納得した人たちは
粛々とウイルス検査を受けて
陰性と解れば大いに納得して
家族の待つ自宅へ帰る

ウイルス検査の重要性を認識し
そのよき理解者を増やすためには
いつ如何なる状況であっても
丁寧な説明が不可欠である




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BTS の4thのニューアルバム
「MAP OF THE SOUL:7」は
来月2月下旬にリリースされる

それに先立ち この1月17日
収録曲の白眉であろう
Black Swan の音源が
意表を衝くかたちで公開された

MVで
BTSの7人は姿を見せずに

代わって登場したのは
スロベニアの舞踏団 
MN ダンスカンパニーの
7人の男性ダンサーたちなんだよ

センターのダンサーは
上半身ハダカで
他の6人は黒子的だったな

ここで束の間
BTSを離れて彼らのダンスに魅入った
曲は聴きながらな

日本語で聴いたわけじゃないから
7人のダンスのほうに吸い寄せられたよ

上半身ハダカのダンサーは
ときに1羽の白鳥に見え
6羽の黒鳥にいたぶられる

ときに反撃して
6羽の黒鳥を痛めつける

ときに
6羽を翼にして一体になって見せる

緩急自在で変幻限りなく
生々しくリアルなのに
不意に薄絹を通して見るような
幻想世界の危うく美しい造形を
しなやかな鋼と化して表現する

メインダンサーの両腕が
まるで独立して生きているように
プクポコ プクポコ 痙攣するのは
何なの?

ドラムのビートが噴出するようだぜ

ところで
曲調は闊達さ爽やかさに欠けて
重い感じかなあ
陰影が濃すぎて
ギターなんか 
ときに哀調を帯びていたぜ

これまでのBTSじゃないんだな

ここはBTS だと思うと
あっけなく投げられるんだ

上半身ハダカのダンサーは
柔道やってるな
スピーディに流れるように
黒子的ダンサーを一本背負いしていた

それにしても
7人のダンスは
クラップダンスの
カテゴリーに入るんだろうけど
千々に乱れても
ピタッと一体化しても
1つの心を感じさせた

その凄みだよな

曲だってそうだ
トラップだろ
アメリカの若者が
すぐに腰を振って表現する
新型のヒップホップだろ
ウイルスじゃないぜ
根はエモいのよ

BTS が歌い踊れば
きっと全世界のバンタンと
その予備軍は狂喜して酔いしれる

ブラックスワンは
ありえないことが起きて
壊滅的な衝撃を受ける
といった意の経済用語だろ

これを
ありえないことを起こして
壊滅的な衝撃を与える
と 能動的に捉えると
今年に臨む
BTS の覚悟が伝わってこないか

それにこの曲のモチーフは
モダンダンサー マーサー・グラハムの
「ダンサーは二度死ぬ。
一度目の死は 踊ることをやめるとき。
その死は二度目の死より更に痛ましい」
という言葉から取っている

和訳の歌詞を見ると

♪ 今 俺を殺してくれ
   聞こえているか

なんて物騒なフレーズもあるんだ

でもな
新境地を生み出そうとする
BTS の陣痛じゃないのか

これまでの
曲や 歌詞に沿っての
盛り上げ効果に徹した
パフォーマンスじゃなくて
7人の心を1つにした
7人の感覚を稀有な表現力に昇華した
ダンスを魅せる

曲と歌詞は
人が知られまいとひた隠しにした心を
知らずさらけ出させてしまうような
未曾有の魅惑的な引力にあふれた
ものにする

そういうメッセージと
覚悟を込めたMVではなかったか

Black Swan は精魂を込めた 
その試金石

だから
7人はあえて姿を見せなかった

前人(グループ)未踏の空間を裂いて
驚嘆の新境地を現すであろう
BTSの壮途に敬意を表したい



















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