彼岸花の群落が風に揺れていた。
〜と短編小説の書き出しに書いたとしよう。
読者は血をイメージし
このあと 不吉な出来事が展開される
という怖れをいだく。
彼岸花は赤い色
という固定観念があるから
想像力はその方向で働かせる。
でも
白い花じゃ
ピュア系の想像にいってしまう。
書きづらいね。
バラも真紅が通り相場。
でも 白いバラは昔からあるし
白バラ という 独立した言い方もある。
しかし
バラは多色になりすぎた。
青いバラ 黒いバラは
イメージが湧きづらいなあ。
単色がイメージとして定着している花の品種は
多色にする必要はないんじゃないか。
イメージが分散する。
コチョウランは白だけに限る。
そんなことを言っていると
お前の頭も1つで多色じゃないか
と 反撃されそうだ。