確かに難しいかな
口ではよく
自分を大事にしろよ
なんて言ってるくせしてね。
そのときの状況によっても
違ってくるよね。
誰かの何かを咎めてさ
悪口雑言の限りを尽くす後輩に
もっと自分を大事にしろよ
と諭す。
人間性を誤解されないよう
もっと人に寛容になれ
といった意味合いだろうね。
ただヒントはあるかなあ
自分の地位や
財産や
名誉を大事にする
ということじゃない。
それは執着であって
自分を大事にするということと
大分方向性が違う。
きみはまだ若いけれど
これまでの人生で
それなりに築いてきたもの
いや
培ってきたものかな
そういうものがあるだろ。
1つ挙げてみてくれないか。
情熱か
若々しさにあふれた答えだね。
じゃ
情熱を出して挑むべきときに
投げやりな態度を見せたらどうなる?
あいつ
情熱を傾ける人間だ
と思っていたのに見損なったな
ということになる。
自分を大事にしていないよね。
もう1つ挙げてみようか。
うん 友情か
友が何かで困難に直面し
きみが助けるだろう
と周りの誰もが思ったときに
見捨ててごらんよ。
普段かっこつけていても
本性は冷酷なんだな
と思われる。
自分を大事にしないってことになる。
人それぞれに
営々と培ってきたものがある。
それを大事にすることが
自分を大事にするってことかな。
譬えて言うと
肩書みたいな
世俗的な地位ではなくて
心に培ってきた
自分という人間の地位を
物資的な財産じゃなくて
心に培ってきた
自分という人間の財産を
世間で敬意を表される
名誉ではなくて
心に培ってきた
自分という人間の名誉を
大事にするってことに尽きる。