月別アーカイブ / 2018年05月


 ある渓谷に架かった橋で
 7,8人のグループが全員双眼鏡を目に当て
 やや下方の木々の繁みを見て
 ウソだウソだと騒いでいた
 探鳥会のグループだとすぐに解った
 こっちはウオーキングで通りすがっただけだったが
 ウソという鳥の存在だけは知っていた
 
 グーループに混じり
 双眼鏡が向けられているあたりに目を凝らしたが
 視認できない
 1人が双眼鏡を僕の目に当ててくれ
 向きを調整してくれた
 
 灰青色の体色で頭と
 やや長めの尾が黒く
 顎のあたりをオシャレにピンクに染めた
 小鳥が小枝の間を忙しく飛び交っていた
 すぐに双眼鏡の視界から消えたが
 僕は感動して
 「あれがウソですか!」
 と叫んでいた。

 以来
 ウソをつく人を見るたびに
 なぜあの美しい小鳥を
 ウソと呼ぶのだろうと心外な思いに捉われた

 創作の美しいウソならいい
 
 でも
 多くの人を欺いて
 迷惑を及ぼすウソはついてはいけない
 大変醜いうえに悪そのものである
  
 必ずバレる
 取り繕うためにさらにウソをつく
 それを繰り返すと
 取り繕うにも取り繕えなくなり
 ウソだと誰にも解ることを強弁する
 ウソだと解っていることで開き直る

 権力を持った組織の側の人間がウソをつく
 国家権力ほどではないが
 マンモス大学も権力を持っている

 長いウソには巻かれろ

 こんな風潮が蔓延したら世も末だろう


 そうか高2か

中2のときに初恋を
経験したんだ
片想いかい

告白もできなかったって

それでいいんだよ

淡くて切なくて
心に残る
初恋の前段階の初恋は
そんなものなんだよ

オクテだった僕の前段階は
高1の1学期
同じクラスで
斜め前の机にいた
開けられた窓から
そよ風が入ってきて
彼女のうなじの産毛を
そっとめくりあげてね

ズキーンとくるんだ
股間が反応して
そのことで自分で恥じ入って
顔を真っ赤にして

授業は耳に入らない
英語と数学は
それで響いて
卒業するまで
苦手だった

体育の時間に
風邪で熱が出て
教室で自習していていい
と体育教師が言った

彼女の机に
制服の上着が畳んであった
恐る恐るね
その制服にキスをしたの
それが唯一の収穫だったなあ

きみは今
本物の初恋をしているんだ
彼女は他校の3年だって
きみはテニス部か
きみがその高校に
対抗試合で行ったさい
応援にきていたって
無論
向こうの選手の応援だよね

彼女から声をかけてきて
ラインでつながったって

きみより遅いけどね
大学に入ってすぐに
僕も本物の初恋をした

庭で学内同人誌の
勧誘と販売をしていた
文芸のクラブに
入るつもりはなかったけど
同人誌は買った

それが始まりだった
彼女の下宿に
泊まったこともある
でも
3ヶ月ぐらいで
振られたよ

それからだいぶ経って
その同人誌に載っていた
彼女の作品に
僕らしき人物が
登場していた

遊ばれたんだよ

ラインじゃ
いっとき
暇さえあれば
会話してたろ
やはりね

彼女の返信が
すくなくなって
もういいから☆〜(ゝ。∂)
ってのを最後に
ブロックされたんだ

振られて正解なんだよ
もう受験勉強を始めなきや
1年半後
志望校だった
大学のキャンパスを
胸張って歩きなよ

きみは本物の初恋も
経験したし
今度はいい恋ができる
さあ
心から彼女の残滓を
搾り出し
栄冠に向かって🌈🌈🌈










  
 

   







   
   

   



 
  

             

   

             

   金魚が羨ましがってるよ
きみの世界で
もっともっと疲れてみたいとよ
金魚も疲れてるんだ
泳ぎ回ってね
でも
展開はないだろう

 
きみが疲れているのは解る
どこまで続くんだ
 このぬかるみ
 ってとこだろうね

 同情するよ

 でも
 心が折れかけている
 自分に同情したら
 そこで終わる

 ここに100社あってね
 その中の1社が
 きみを採用するところだ
 としようか

 1社目が当たりだったら
 そりゃ楽だ
  100社目が当たりだったら
 なんて自分は不運なんだ
 と思うだろう

 確率の問題と考えれば
 そう思ってもいいよ

 でもでもサ
 ここが大事なところで
 就活は社会に出るためには
 どうしても
 抜かなければいけない
 難関なんだ

 しかも
 人生で抜くべき難関の中でも
 重要度が高い

 ここで苦労を味わった人間は
 伸びるんだよ
 社会に出るための
 磨きをかける関門なんだよ
 1回で通って
 社会を甘く見るようになる
 のと比べてごらんよ

 きみは何回やったんだ?
 36回か
 100回まではまだまだだな

 エッという顔をしなくてもいい
 あと数社だな
 耐久レースによく耐えた
 そろそろ結果が出るだろう

 ぬかるみを転ばず
 踏破してきたんだから
 待ってる社があるよ

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