月別アーカイブ / 2018年05月


 どうしたんだよ。

 傷つくのを歓迎しろとは言わない。

 でも  怖れるなよ。

 怖れるから

 怖れている事態を

 引き寄せるんだよ。

 まっ わけは聞かないでおこう。

 学生時代に

 いいやつがいたんだ。

 今風に言えば

 イケメンでね。

 切れ長の目で

 遠くを見るときの表情なんか

 男の僕でもゾクッてきたもの。

 当時

 コンパと通称されたけど

 半円形のカウンターの

 大型バーが流行った。

 低料金だったな。

 ナンパするための店なんよ。

 切れ長のイケメンと2人で行くと

 そいつに寄ってくんのよ

 女の子たちがさ。

 でも

 駄目なの。

 彼ってからきし女の子に

 自信ないの。

 それで僕に回ってくる。

 つまり

 意図せずして

 彼を撒餌にして

 僕が釣りあげることになった。


 なぜ

 彼は女の子に自信がないのか

 不思議で不思議で

 あるとき

 酔わせて訊いた。

 2つ年上の会社勤めの女に

 筆おろしをされたらしいんだけど

 終わって

 「あんた、短小ね」

 と言われたって。

 それがトラウマになった。

 そんなことないよ

 って僕は言った。

 酔って2人でサツマイモ畑へ

 ツレションベンをしたとき

 横目で彼のを見たの。

 反り加減も申し分ない

 逸物だった。

 彼を撒餌にして

 釣った女の子がいてね。

 1度

 デートしたんだ。

 清いデートだったよ。

 凄く彼を想っていた。

 「連絡してやんなよ」

 僕は彼女の下宿の

 電話番号を教えてやった。

 1か月もしないうちに

 彼は変わったね。

 凄く嬉しかった。


 ところで きみ…

 恋愛問題じゃないかもしれないけど

 怖れるなよ。

 ぶつかっていくんだよ。

 傷つくかもしれないけど

 それが人生なんだ。

 満身創痍は命にかかわるよ。

 でも 心の創痍は

 成長に欠かせないんだ。

 買ってでも傷つけよ。

 傷だらけになってみろよ。

 そのとき

 開き直れる。

 自信も希望も

 それから生まれるんだ。

 
 

 




 誰にもきっとぬかるみのような時期がある

 僕にもある

 1回転職してうまくいかなかった

 次こそと張り切ったところでも

 うまくいかなかった

 その原因は自分にあった

 働くという意識が甘かった

 高度経済成長が頂点に差しかかった頃で

 えり好みしなければ仕事はいくらでもあった

 でも

 そんな時代でも

 2,3回も転職すると

 ダメな奴という烙印を捺された

 そうなると

 吹き溜まりに行くしかなくなる

 吹き溜まりから吹き溜まりへの転職は

 まさにぬかるみだった

 次こそ次こそと思っても

 ぬかるみばかり

 だんだん足腰が疲れてきて

 次の1歩で固い地盤に上がれる

 と淡い期待を抱いても

 ずぶずぶだもの

 側面の離れたところを見ると

 固い地盤らしくて

 歓楽に酔いしれる人たちの声も流れてくる

 そこはアウトローの世界なんだよ

 まっすぐ行くしかない

 ってまっすぐ行って行ってもぬかるみなんだ

 精魂が尽きたら倒れて

 ぬかるみに沈むか

 そういう開き直りができたときに

 脱出路が見つかった

 それは創作の道で様になるまで

 新たなぬかるみが始まったけど

 夢があってのぬかるみだから耐えられた


 今でも
 
 夢のないぬかるみ時代の夢を見て

 うなされるときがある

 今だから

 あれは無為の苦しみのようでいて

 自分を発酵させる糠床だったんだと思う

 脇に行っていたら

 腐って悪臭を放っていたに違いない


 いいよ

 いいんだよ

 二股かける女なんて

 フラれてよかったじゃない

 フラれないほうに選ばれて

 結婚なんかへ行っちゃったら

 最悪だろ

 二股かける女は

 結婚してから

 フッたやつと再会して

 つい成り行きで

 ってケースも多いのよ

 浮気だけどね

 結婚相手は

 打算で選んでるから

 ウワキ

 想像しただけでやだろ

 キモくてキモくて

 
 普通に浮気する率も高い

 そんな女を憎んで

 どっすんのさ

 前を向きなよ前を

 感じがよくて

 心根もいい子が

 ワンサカひしめいている

 1年経ってごらん

 あのときはフッてくれて

 有難うって

 涙流して喜ぶから

  

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