月別アーカイブ / 2018年04月
自分を売るという行為は結果的には自分自身を潰すということを新社会人のきみにはくれぐれも頭に置いてほしい 必ず自己破壊につながってしまうからけして自分を売るな
自分を売るという行為は
どういうことだろう
売名などという生易しいことではない
もしも きみが社会に出て数年して
起業し幸い順風満帆にいったが
30代に入って間もなく絶望的な挫折を味わったとしよう
その原因が信用していた人間による裏切りだったとしたら
深い傷を負うだろうね
自死という言葉も選択肢の1つとして
浮上したかもしれない
苦しみもがき葛藤して
ようやく再起の気持ちが芽生えた
起業したときの初心に帰り
ゼロからの再スタートを切った
これならあっぱれだろう
挫折が得難い体験になって
若くして成功したときを超える再起をはたすかもしれない
そうではなく
人格が一変したような再スタートを切る場合もある
これからは目的をはたすためには何でもやる
裏切りもやるし不正も行う
そういう暗い野望の塊と化して再起を図る
これはそれまでの自分を否定し
自分という存在と魂を悪魔に売り渡したに等しい
以前の自分ではなく悪魔に売り渡した自分が
野望をたぎらせ他人を犠牲にして
のしあがっていこうとしている
これは自分を売ったのである
その人生はどんなに富と名声を得ようと
虚しいものになる
そして
その末路は悲惨で孤独なものになる
このことはずっと宮仕えを続ける場合にも
当てはまることなのだよ。
どんなことになっても
自分を売らなければ必ず再起できる
自分を売るな
頭を下げればそれですむという軽い世の中にいつからなったのだろう そうしなければならなかった根本の要因は除かれるのか 正直者は頭をやたら下げないぞ
この頃
不祥事を犯した会社、役所、団体などの上層部が
居並んで頭を深く下げるシーンをよく見る
起立 礼
という声なき声の号令がかかったかのように
いっせいに起立し 礼を行う
きっと何度も練習したんだろうね
頭を深く下げたまま
1分2分3分と下げっぱなし
だんだん下げっぱなしの時間が長くなってきている
4分5分とね
おいおい こっちは忙しいんだよ
早く頭を上げて喋ろよ
やっと頭を上げて着席し誰かが喋りだしたと思ったら
しどろもどろで謝る詫びるばかりで要領を得ない
頭を長く下げていたところほど
その傾向が強いようだ
こっちはどうしてそのような事態に立ち至ったのか
その原因を納得いくまで聞きたいし
2度と起こさないためにはどういう対策をとるかも知りたい
はっきりとした具体策はあとに譲るとしても
その存念 覚悟のほどは誠意さえあれば伝わってくる
そのあたりになるとすべて曖昧な言い回しで
言質をとられないよう留意した表現になる
長く頭を下げたことを汲んでほしい
ということか
昔から気づいていることだけど
正直な人ってあまり頭を下げないよね
まっすぐ生きているということで
頭を下げるようなことはしていないからだろうね
本当に謝る人はせいぜい6,7秒だろう
頭を上げてからどのように謝るか
どのように誠意を見せるか
お詫びにこういうことをさせてほしい
そっちのほうが本題だから
頭は長く下げていられない
頭は長く下げていればすむ
と思っている人間ほど狡猾に映る
どうもこの傾向
政界から始まった節がある
すぐに陳謝する場合でも
ゴタゴタあって詫びる場合でも
責任ある立場の人は反省してみせても
責任は取らない
こんなことは2度と起きないようにする
という意味のことを言葉に出す程度で
どこか他人事か ごまかしがある
不祥事を起こした会社のトップたちのように頭は下げず
下げても格好だけ。
昔の政治家は頭を下げたら辞めた
ところで
記者会見を開かなければならなかったほどの
不祥事を起こした会社のトップが
居座れれば居座ろうという傾向も見えてきた
政界の真似をしているのかな