月別アーカイブ / 2018年01月


 僕の後輩の話をしよう

 優秀なやつだったよ

 創業して10年そこそこだったが、

 時代の先端を行く企業に入社した

 同期にライバルがいた

 初めは仲よかったんだよ

 
 女性の先輩に誘われて

 今で言う女子会に参加した

 ただし 婚活願望っ気がある

 女子が多くて

 女性の先輩は彼女たちのために

 あえて後輩2人を連れていったらしい

 
 彼はそこで1人の女子に見初められた

 たまたま

 その女子は勤務先の大株主の娘だった

 彼はその子の結婚願望の強さに

 戸惑って気があるのかないのか

 はっきりしない交際を続けたんだ

 その間隙を突いて

 ライバルにその子をとられた

 逃した魚の大きかったことに

 彼は愕然としたんだよ

 そのことは出世競争で思い知らされた

 常に彼は先を越された

 ライバルが役員になったとき

 彼は離婚した

 2人の子供がいたんだけどね

 奥さんについていった

 ライバルが大株主の娘と結婚した後に

 彼は大学の友人に紹介された人と結婚し

 2人の子をなしたが、

 離婚するだいぶ前に

 家庭生活は破綻していたらしい

 ライバルに対し

 いつか復讐してやろう

 という気持ちを育てていたから

 そのあたりも

 円満にいかなかった理由じゃないかな

 一方

 ライバルは子供こそ1人だったが

 
 家庭は円満そのものだった

 でも

 順風満帆ではなかった

 義父の大株主が

 何かの投資に失敗し

 その穴埋めのために

 持ち株を手放したんだよ

 
 そんなときかな

 会社に買収話が持ち上がった

 役員は賛成派と反対派の2つに割れた

 実は彼は勤務先の会社を

 乗っ取りに近いかたちで買収しようとしていた

 会社に社内秘の情報をいろいろ流していたんだ

 買収がなったらそれ相応の待遇で迎える

 という口約束を信じてね

 無論

 買収されることに反対のライバルは

 反対派の役員の中心にいた

 買収がなれば当然追放される

 
 買収は成立した

 何とライバルは

 買収を行った会社の役員入りをした

 彼はぼろ雑巾のように放り出された

 情報をとっていたのはね

 雇われたその道のプロで

 そういう人間との口約束は

 まったく当てにならないのにね

 買収を行った会社のトップは

 彼の元ライバルを買っていたから

 辞表を受け取らず

 熱心に説得をしたんだよ


 彼のその後は惨めなもので

 10年ほど前にアパートで独居死した

 死後10日ほど経って発見されたそうだ


 復讐は駄目だよ

 人間性を破壊し人生をゆがめる

 たとえ成功して相手を突き落としても

 自分も別の穴に突き落とされる

 
 負けたら潔く認め引き下がる

 そうして自分を磨き直す

 相手をフェアに乗り越える

 それが最高の復讐じゃないか

























 人生の勝負は

 社会に出てからだ

 確かにそうだよ

 でもね

 社会に出るまでの

 何をどのように学んだかは

 大変大事だ

 学びのマナーは

 それぞれが確立しなきゃ

 ガリ勉やって優秀な学歴を作っても

 社会に出た途端

 使いものにならない奴もいる

 法律をしっかりやって

 高度な知識をつけても

 悪用したり
 
 悪徳弁護士になるのもいる

 
 勉強しなくてもいいんだよ

 野球でも 将棋でも

 とことんやって

 その道で名を出して

 陰で野球バカ

 将棋バカと言われたって

 ちゃんとそのツケを

 払ってるんだからいいの

 そうじゃないのが多いだろ

 てんぷらなのに

 相応の待遇を要求して

 ツケを払う気もない奴ね

 社会に出るまでに

 人間性を鍛えるのも

 とても大事なんだって

 その上で好き勝手やって

 ツケを払えりゃ言うことなしだよ

 


 


 かばってもいいんだよ。
 自分をかばいきれればね。

 でも
 自分をかばおうとする人の多くは
 かばって傷口を広げている。

 きみも そうだよ。

 なぜ自分をかばうんだろ?
 
 自分を悪者にしたくない。
 自分の弱みを知られたくない。
 傷つきたくない。
 自信を喪失したくない。

 まだいろいろあるだろうけど
 どれもこれも守りだろう。
 つまり 初めから負になることをやっている。

 たとえば
 傷つきたくないと言って
 自分をかばうとね
 傷になりやすいところを守っている。
 ミエミエなんだよ、
 ここを突いてくださいってことになる。
 突かれた守り切れない。
 しどろもどろにかばえばかばうほど
 きみは自分の弱さを露呈してしまう。
 傷口を広げてしまう。

 悪者になったっていいじゃないか。
 弱みをどんどんさらけ出してもいいじゃないか。
 深い傷を負ってもいいじゃないか。
 自信もいらないぞ と開き直ってみなよ。
 つまり 自分をかばわない。

 すると 人には見えないものだ。
 読めなくなるんだよ。

 そういうことだ。
 理解するのは簡単だけど 実行は難しい。
 自分をかばってるな
 と気づいたら話を変える。

 自分をかばわなければ
 人は見どころを見てくるものだ。

 自分をかばうことは
 自分の小さく小さくすることなんだよ。
 
 

 
  

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