この高校1年男子に何があったかは知らない

 しかし 今日から始まる登校が

 嫌で怖くて嫌で怖くて嫌で怖くて

 行きたくなくて行きたくなくて行きたくなくて

 たまらなかったのだろう

 いじめか何かは知らないが

 それほど嫌で怖いことが

 楽器と共に始まるはずだったのだ

 無念だったろう

 いっぱい夢もあったはずなのに

 
 話はこの可哀相な高1男子の事件から離れる


 高1の2学期は魔の学期だ

 1学期で高校生活にみんなが少し慣れた頃に

 嫌で嫌で怖い怖いことが始まる

 同じ中学から進学した者が

 クラスや 学年に1人もおらず

 周りから見ても孤立した感じの生徒が

 その標的になりやすい

 あっという間に夏休みがくる

 嫌で嫌で怖い怖いものは中断される

 標的の生徒はほっとするだろう

 しかし

 それもつかの間のことで

 すぐに夏休みが終わったときのことに

 思いを馳せて不機嫌になる

 日が経つにつれ不機嫌な感情が

 恐怖の感情に侵されていく

 嫌で嫌で怖い怖いものは膨らんでいき

 夏休みの終わりに頂点に達する

 家族にはそういうところを

 かけらほども見せない子が多い

 だから

 かえって内向してアブナイ状態になる


 きみは始業式に嫌々行ったのか

 どうだったい

 やはり そうか

 嫌で嫌で怖い怖いものは膨張していたか

 どうにか今日は

 その魔手を躱して下校したか

 じゃ 月曜は登校するのが

 苦しくて苦しくてたまらないだろう

 休みなよ

 行ってきまーす

 とうちを出てもいいから

 図書館でも公園でも癒やされる場所に行ったらいい

 嫌で嫌で怖くて怖くて

 それを我慢して我慢してまで行くほどの価値は

 そんな学校にはないだろう

 好きなことを学び自分を磨くためなら

 学校以外にいくらも選択肢があるじゃないか

 自分を大切にすることだ

 自分を大切に活かすために

 自分を磨いていく勇気はあるな


 その勇気があるのなら

 もう心配はいらない